倉本康子、オジサンへのボディータッチ連発でバレた「オタサーの姫」気質

OTONA SALONE

2018/9/7 21:00



歴史に名を残すようなドラマティックな生き方をした女性について、知りたい。そう人々が考えるのは、自然なことです。しかし、そういう女性ほど、伝記作家泣かせだという話を聞いたことがあります。

たとえば、ファッションデザイナーのココ・シャネル。彼女が伝記作家に話したエピソードを調べてみると、事実と異なることだらけだったそうです。

最近ではバラエティー番組でもおなじみ、日本人でありながら、インドネシア建国の父・スカルノ大統領と結婚したデヴィ夫人も、毎回言うことがころころ変わるので、ライターが原稿にできず、自伝の企画がとん挫したと聞いたことがあります。

言うことが毎回違う人、事実と異なることを言う人を、精神科のドクターなら何らかの病名をつけるのかもしれません。でも、私に言わせると、よくあることだろうと思うのです。

「記憶は嘘をつく」(祥伝社新書)に詳しいのですが、記憶というのは実はとてもあやふやなものだそうで、現在の心理状態によって書き換えられてしまうものだそうです。たとえば、今が楽しければ、過去の記憶は「苦労したけれど、楽しかった」となるし、つらい日々を送っていると「子どもの頃から楽しいことなど、ひとつもなかった」となってしまうのです。個人差ありますが、気分というのは一日のうちでも、たびたび変わるものですから、言うことが違っても仕方がないのではないでしょうか。

言っていることが違う、辻褄が合わないもう一つの理由は、「隠していること」があるからではないかと思うのです。

成功した女性は、肝心な部分を明かさない


歴史に名を残す女性で、極貧からのし上がったケースは珍しくありません。そういう環境にあっても成功した人がいるという事実が、一般人には何よりの励ましになるのでしょうが、よく考えてみると、成功のきっかけや足掛かりはぼんやりとしか描かれていないことが多いのです。

例えば、「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)によると、デヴィ夫人は「友人と映画を見るために帝国ホテルで待ち合わせをしていたところ、滞在していたインドネシア大統領の一団の一人にティーパーティーに誘われて出会った」ことになっています。

運命やロマンチックが大好きなお嬢さま方の心をつかむストーリーですが、生まれつきひねくれている私は、昔から「そんなことってあるのかな」と首をかしげていたのです。一国の大統領が、ナンパみたいな誘い方をした素性の知れない女性とお茶をするだろうかと思ったのです。

しかし、深田祐介センセイの「神鷲商人」(文春文庫)を読んで、合点が行った気がしたのです。小説の内容をまとめますと、第二次大戦の敗戦国であった日本は、インドネシアに賠償金8000億を支払う必要があり、日本政府はカネでなく商社経由で物納する契約を結びます。商社にとってはビッグビジネスですから、インドネシア政府、日本の政治家に働きかけて注文を得ようとします。大統領のご機嫌を取るための一つの方法が、女性でした。英語が堪能で、日本人でありながら典型的なインドネシア美人のデヴィ夫人と、スカルノ大統領に本当のロマンスが発生したこともあって、商社は「窓口」として、夫人の嫁入りを進めたと書かれていました。

小説ですから、これが真実であるとは言い切れません。が、小説で描かれたように、いろいろな力と事情がからまなければ、後ろ盾のない若い女性が、大統領とは結婚することはできないと思うのです。

成功者は強い言葉でたくさん話さなくてはなりません。しかし、一番大事なからくりは「見せてはいけない」と思うのです。なぜなら成功の規模が大きいほど、舞台裏ではいろいろあるものですし、「何もしていない」ふうに見せたほうが、神秘的でドラマティックだからです。

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オジサンへのボディータッチに潜む幼稚さ


そういう意味で、ちょっとなぁと思ったのが、モデルの倉本康子でした。

「おしゃべりオジサンとヤバイ女」(テレビ東京)に「ひとり飲み好きのオジサンキラー」として登場した倉本は、女性がほとんどいない、でも安くておいしそうな店を飲み歩きます。いきなりビール1リットルを頼んでしまうところを見ると、酒豪というのは間違いないでしょう。

しかしながら、気になったのは、倉本が隣のおじさんに話しかけ、ボディータッチをすることなのでした。

40歳を過ぎた女性がモテるのは、素晴らしいことだと思います。けれど、その「からくり」が自分からオジサンに話かけ、ボディータッチというベタな行為を取るのは、芸能人として、ちょっとお粗末ではないでしょうか。番組ではオジサンキラーと呼ばれていましたが、オジサンに好かれちゃうのではなく、自分から好かれに行っているように私には感じられました。

もうひとつ、アレだなぁと思ったのが、倉本の女性陣との会話でした。途中から、番組の女性プロデューサーと女性ディレクターと倉本の三人で飲みだしたのですが、倉本は開口一番「結婚してる?してない?よかった」と二人に聞くのです。

「結婚してない?」と「結婚してない?よかった」では、ニュアンスが違うことにお気づきでしょうか。前者は単なる質問ですが、後者は「自分と同じように独身であってくれ」という気持ちがこめられています。なぜ独身であってほしいのか、それは、同性であっても、違うグループの人とは話しにくいと思ったからではないでしょうか。

知らないオジサンには自分から話しかけるのに、ポジションが違う女性には腰が引けるとでも言わんばかりの態度から、自分が中心でいたいというオタサーの姫的な幼稚さを感じました。これがプライベートならどうでもいいのです。少なくともテレビに映っているときは、誰とでも楽しく飲めるゆえに、オジサンたちにモテるというキャラで行った方がいいのではないでしょうか。

アラフォーはプライベートをどう露出すべきか?


芸能人が雲の上の存在で憧れだった時代は、終わりました。今や芸能人が庶民プレイに明け暮れ、SNSの発達で芸能人も一般人もプライベートを自ら公開しています。

けれど、それは「すべて見せろ」ということではないと思うのです。

直木賞作家の桜木紫乃センセイは、ストリップの興行主から「見せるな、隠すなができるストリッパーは大成する」と聞かされたことがあるそうです。体を全部見せているようで、肝心な部分は見せていない。だからこそ、もっと知りたくなって客は劇場に足を運ぶということでしょう。

つまり、「見せる」ことは「何を見せない」かを決める行為でもあるのです。その「見せない部分」に成功の秘密や人生の旨味を隠すことで、攻撃されることなく、自分をより良く見せることができるのではないでしょうか。誰も知らないところで、ひっそり自由に楽しむ。いいね!のつかない楽しさこそ、アラフォーの妙味なのかもしれません。

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