松村龍之介×山川宗一郎×横井翔二郎鼎談・劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪『ポラリス』

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2018/9/7 18:00


映画を題材とした「うたの☆プリンスさまっ♪」のオフィシャルプロジェクト「シアターシャイニング」シリーズ4作を、劇団シャイニングが舞台化する企画の第1弾である舞台『ポラリス』。同作に出演する、トキヤ・イチノセ役の松村龍之介、ナツキ・シノミヤ役の山川宗一郎、セシル・アイジマ役の横井翔二郎の3人にそれぞれの印象、演じる役について、そして意気込みを訊いた。




松村龍之介・山川宗一郎・横井翔二郎、それぞれの第一印象とは?


――みなさんそれぞれのファーストインプレッションを教えてください。

松村:よっこいさん(横井)と初めてちゃんとお話をしたのは、前回TOKI役で出演させていただいた劇団シャイニングの舞台『JOKER TRAP』の時です。すごくいい人だって噂は聞いていて、お会いするのを凄く楽しみにしていたんですね。本番を見てくださるっていうのは聞いていたので、終演後にご挨拶をするのかなと思っていたんですけど、始まる前にもちょっと楽屋に顔を出してくださって、その時に初めてご挨拶をしたんです。印象としても、挨拶の仕方からも「この人はいい人だ」っていうのが伝わってきました。それからまた終演後にもご挨拶に来てくれたんですけど、ものすごく褒めてくれたんです。褒め方もすごく心に来る褒め方で。公演が残っていたんですけど、自信をくれたんです。他人の気持ちを考えられる人で、他者に対してとでも柔らかな態度で接してくれるし、やる気にもさせてくれるし、すごくいい人だなっていうのが最初の印象でした。

横井:なんですか、これ。なんの時間ですか!?

――その時にどのようなことをお伝えになったんですか?

横井:とにかくぶっちぎりでカッコよかったので。

松村:(すさまじいまでのドヤ顔)

横井:そんな顔されてもね(笑)。でも僕は凄すぎるモノや圧倒されてしまうようなものが好きなんです。それでステージで自然と視線が(松村を)追いかけ続けちゃったんですね。それをただひたすらに、素直に伝えただけです。だから嬉しかったです。『ポラリス』で一緒にやれるのが、のすけっていうのが、その時点で楽しみになって。頑張ろうって僕も思えました。

――では山川さんについては……。

松村:ビジュアル撮影の時に初めて一緒になったんです。この人は、どういう人なんだろうって毎回、初対面の人に対しては思うんですけど、宗くんは気づいたら普通に話をしていましたし、初対面なのにいい意味で……。

横井:あつかましい。

山川:え~~~!

松村:あつかましいわけじゃない、そうじゃなくて(笑)。

山川:いきなりディスられてるー!(笑)

松村:最初から壁がなかったというか。宗くんは。なれなれしいっていうことでもなくて。すっと懐に入ってこられた感じがあって。「この人とは仲良くなれる」って思えたことで、扉を開くことができたんです。合間、合間で話をしていくうちに、すごく爽やかな見た目ながら実は面白い要素が満載なやつだってことも分かって。あとは抜けているところもあるし、突っ込みどころもあるから、そういうところもあって距離が近くなりましたね。変に堅苦しいところもなかったので、僕も話がしやすかったですし、宗くんも自分のことを話してくれるので、歩み寄りやすい存在だなっていうのが最初の印象です。おかげで稽古も、すごく和やかな雰囲気になっていると思います。すぐにボケてくるので。

山川:最高!

横井:それが面白いかどうかは別としてね?(笑)

山川:えーーー!

松村:そういうところね(笑)。よっこいさんとも違う柔らかさがあるけど、くだらなさでいったら宗くんがピカイチの人間です。よっこいさんとはまたちょっと違っていて。

横井:すぐ真面目な話になっちゃうからね、僕らがふたりでいると。

松村:そうそう。真面目な話が好きなふたりだからね。でも宗くんといると何も難しいことを考えずにいられる。

山川:場の空気を楽しくできているってことだと思うことにします(笑)。のすけは最初は『JOKER TRAP』を観劇させてもらったんです。その時は時間の都合で挨拶が出来なかったんですけど、そのあとに撮影でお会いして。のすけに関しては、僕と初対面だから、ということで会うために早めに現場に入ってくれたりして。舞台上でしか見たことがなかったので、年下ではあるんですけど、クールな人なのかな、とその人となりを想像していたんですね。でも、意外に話すと柔らかい感じで。好青年というか、「よろしくお願いします。頑張りましょうね!」って声を掛けてくれて。最初から話しやすかったです。

松村:そうね。そうよね。(うんうん)

横井:ちょっと。今、宗ちゃんがしゃべっている番だから!

山川:話しやすくて、いい人だなっていうのが第一印象で。稽古が始まってからも、日に日に冗談を言えるような空気を作ってくれるので、僕もそれに甘えています。

松村:空気を作っているわけじゃない。そういう空気に(山川が)してくれるんだって。

山川:(松村の)リアクションがいいんだよ。僕も人見知りするタイプではあるんですけど、どんどん口数が多くなっちゃいました。

横井:「口数が多くなっちゃいました」の域は超えているけどね(笑)?

山川:自覚しています(笑)。

――では横井さんからご覧になった山川さんは?

横井:同じ年というのは、仲良くなるのに強みでしたね。この作品で初めましてですし。それこそ宗ちゃんとは、衣装合わせの時に会って。その初対面の時ってワールドカップ開催中だったんですけど、合間にその話題になって、好きなことを語る時にめちゃくちゃテンションがあがっていて。好きなモノを素直に好きだと言える人が僕は大好きなんですよ。出会ってまだ30分くらいだったんですけど「見た?」みたいな。いきなり!

山川:でも最初に「同じ年だし敬語はいらないよね」って(笑)。

横井:もちろんそれを話した上での「見た?」。そこからめちゃくちゃ高いテンションでしゃべってくれたので、それが良かったですね。おかげで仲良くなるのに時間が掛からなかったです。いい意味で気を遣わないで話せる関係になりましたね。

――その後、ちょっと関係性は変わってきているような雰囲気が……。

横井:いやぁ、だって。面白くないことばっかり言う方が悪いんだよ?

山川:そんなぁ~。

横井:うそうそ(笑)。そんなことないよ? 3人でいるとバランスが良くていいなって思います。

――山川さんから横井さんの印象はいかがでしたか?

山川:初めての『ポラリス』の撮影で会って、「丁寧な人だな」って思ったんです。初対面で、真面目な人なんだって思って。そこから話をしていくうちに、真面目な部分もあるんですけど、人との会話ではちゃんと聞いてくれて、聞き手としてあたたかい、包んでくれるような優しさのある人だなと思うようになりました。同じ年だとは思えないなって。大人だなって思いました。

横井:思っているなら普段から言ってよ~。

山川:今日のために取っておいたんだよ?

横井:なるほどね。取っておかなくていいからね。いつでも言って?

山川:そうやって仲良くしていきながら、ふたりとはこれまで共演経験はないけど、それでも「劇団シャイニング」に参加したことのある先輩として、こういう場面ではこうしたらいいとか、アドバイスや経験談を聞けたので、とても心強かったです。




『ポラリス』にはいろいろな心の動きが、随所に散りばめられている――


――そんなみなさんが挑む『ポラリス』という舞台。シアターシャイニングの人気作が舞台に、ということで、どんなところに面白さを感じていらっしゃいますか?

松村:SF要素ですね。全体的に宇宙であったり、地球外生命体であったり、ヒューマノイドアームズという人型兵器が出てきたり。壮大なスケールの物語なんですけど、重要なところが結構繊細で。終着するのが、人と人とのコミュニケーションであったり、個人の感情であったりする。壮大なスケールだからこそ、いろいろな心の動きが、随所に散りばめられているので、そういうところを意識して楽しんでもらえたらいいなと思います。

横井:作品のテーマがSFということで、ある種のハードルの高さはあるんですけど、世界観や規模は違えど、多分今の僕らが生きている世界に置き換えられることも結構あって。そういう解釈を、演出のほさかようさんと作っていく上で、『ポラリス』という世界観に僕らが血を流し込んでいく作品だと思います。SFだけど、すごく派手だとか単純な部分がないところがむしろ魅力的というか。そこが見所でもあるのかなと思っています。

山川:物語はSFですけど、人間の生き様というか。3人の関係性もそうですし、オリジナルキャラクターの背景もですし、それぞれの生き様はお客様にとっても自身に置き換えられるところもあるだろうし、人間愛というか、僕らも普通に生活しているなかでそれぞれが悩んだり迷ったりする部分もあるということをどう表現して共感してもらえるかな、というところも見所に繋がっていくと思うので、頑張りたいと思っています。

――それぞれの役の「ここがいい!」というポイントを教えてください。まずは「トキヤ・イチノセ」の「ここがいい!」とは?

横井:ツンデレ。でもツンデレというよりもめちゃくちゃ人間くさいところが魅力的です。むしろいろいろな人が共感できる部分ってそこなんじゃないかと思うんです。トキヤ・イチノセがここにいる意味、というか。それでいて、いろいろな壁を乗り越えて成長していく姿は、見ていて多くの人たちが「なるほど」と感じるんじゃないかな。そんな素敵な人だと思います。

山川:見ていてすごくカッコいい。自分にも厳しい分あえて他人にも厳しく接してしまうような人ですが、でも行動がともなっているから納得できる。そういう意味で共感できると思うし、だからこそみんなの目を引くのがトキヤ・イチノセなのかなと思います。憧れますよね、人間として。

――ご自身としてはいかがですか?

松村:トキヤ・イチノセが普段からやっていることは尊敬できるし、彼のようにありたいと思えるような人なんですが、すごく不器用だし、精神的な未熟さもすごくある人物だと思います。さっきよっこいさんも言っていましたが、すごく人間臭いという面で共感しやすいタイプではあると思うんですね。とっつきにくいようでいて、わかるな、と思るところも持ち合わせている人。そこに親しみを感じる方もいるだろうし、カッコいいんだけど放っておけないと思ってしまいます。

――ではセシル・アイジマについてはいかがですか?

松村:僕が学生だったら一番友だちになるタイプの人です。セシル・アイジマが持つ雰囲気が、すごくホッとするというか。コミュニケーション能力も高くて、相手に合わせられる。自身の心に抱えているものを極力出さずに他人が甘えにいけるような存在。それくらい懐の深さがある人なので、そこにトキヤ・イチノセも甘えられるといいなって思います。

山川:セシル・アイジマは無邪気なところもあるけれど、3人のなかでは一番落ち着いている人だなと思います。ナツキ・シノミヤとトキヤ・イチノセが言い合うシーンでも「まぁ、まぁ」と言って収めてくれるし、本当に誰とでも仲良くなれる優しい心を持った青年なんだなと感じています。心が優しいあまり戦いを好まない、という性格も好きです。人間味のあるキャラクターですね。

――ご自身ではいかがですか?

横井:いい意味でも悪い意味でも自分の人生を受け入れた人だなと思っています。もっと自分の運命や境遇に抗ってしまえば、それはそれで辛いけど、また別の景色が見える人生が待っていたかもしれないんですけど、今の道を選ぶ以外になかったし、そのおかげでトキヤ・イチノセとナツキ・シノミヤと出会った、というのはあると思うんです。多分、誰に対しても態度は柔らかいけど、思っていることを押し殺し過ぎているという面では大人なようでいて幼さでもあるように思います。だけど尊敬できるチームメイトがいるおかげで彼はやってこられていて、成長できるので、仲間であるふたりのことが大好きで大切な、優しすぎるのがセシル・アイジマです。幼さと大人っぽくあろうとする両面があるところに一番共感していますね。

――では最後にナツキ・シノミヤをお願いします。

松村:生い立ちなど、ナツキ・シノミヤが抱えているものは重いですが、悲劇のヒーローになるわけではなく今を生きようと前を向いて、何かを探そうとする強さもある。誤解もされやすいし、彼自身も悩んでいるけれど、他の人の前でちゃんと立っていようとしているんです。その危うさも含めて、ナツキ・シノミヤに対して僕自身は憧れます。そういう強さやカッコ良さがあるからこそトキヤ・イチノセが突っかかってしまう理由も分かるし、だからこそ不器用なトキヤ・イチノセに、人当たりはいいけれどそのベクトルが違うナツキ・シノミヤとセシル・アイジマ、っていう3人のバランスがすごく面白いなって思います。

横井:僕から見ると、ナツキ・シノミヤはセシル・アイジマと多分近しいものを持っていると思うんですけど、生き方がちょっと違うというか。セシル・アイジマは今その場にいるものを大事にしようというのが何よりも優先順位の一番手に来る人で。ナツキ・シノミヤは自分の人生のずっと先にある目標に向かっていくために、自分の今やるべきことをやっている人なんです。広い視野を持っていろいろな人に接しているんだなと思います。人と人との個人的な繋がりを大事にするというよりもっと遠くのことまで考えた上でやっていこうとする。だからその場にいるトキヤ・イチノセが、ちょっと掛け違っちゃうとカッとなってしまうところもある。でもカッとなれるって、セシル・アイジマにはなかなか出来ないことなので、感情を出せる部分を持ちあわせているんだな、ということを感じます。それこそ3人のバランスがいい、というのはナツキ・シノミヤがいるからこそ。セシル・アイジマが仲裁に入ることはあっても、トキヤ・イチノセに対して怒れる人がいないとただのワンマンチームになっちゃう。パイロット候補生にさえなれればいいわけじゃない、人間として、チームとして成長しなきゃ意味はないんだよって言うのを持っている人だと感じています。

――ということですが、演じるご本人はいかがですか?

山川:ナツキ・シノミヤは、我が強いわけでもなければ周囲を下に見ることもないタイプで、個人でいくよりも仲間を大切にしたい、縁の下の力持ちとして支えたい、という役割を果たしていく人なんだと思います。「天才パイロット」と呼ばれたりもしていますけど、誤解を受けたことがあったり、傷ついた経験もあって、その段階を踏まえた上でそれを受け入れて乗り越えて、その先をどう生きよう、というところまで考えている。そういう意味で、人間としても大人なんだろうなと思います。トキヤ・イチノセとも言い争うこともありますが、みんなのバランスを考えながら物事を俯瞰で捉えることの出来る人ですね。



――舞台を彩る音楽を作られるElements Gardenの楽曲はいかがですか?

横井:最高です。神掛かっていますよね。Elements Gardenさんの曲って。テーマ曲の「ポラリス」は、もちろん振付も込みですが、カッコいいものになると思います!

松村:カッコいいです。全部がカッコいいんです。劇中BGMとレビューコーナーの楽曲、どこを取っても。とくにレビュー楽曲は、振付がついた時のワクワク感はとてつもないです。もっともっと歌いたい、踊りたいと思える曲たちです。

山川:カッコいいです。本当に聴いていて、気持ちが高ぶっていくような曲ばかりなので、頑張っていこうという気持ちにかられます。

――では最後に意気込みをお願いします。

山川:3人の関係性であったり、オリジナルキャラクターとの関係性、そして人間の感情が動くシーンも沢山あるので、そこを感じ取ってもらえるように、どれだけ伝えられるか挑戦をしていきますので、そこを見てもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。

横井:今回シアターシャイニングの舞台化がスタートするということで、新たな作品をお見せするからにはお客さまの心にずっと残っていけるような作品にしたいですし、そうなれるべくチャレンジできることがいっぱいありますので、大袈裟じゃなく、命を賭けて挑みます。全開で楽しむ準備だけをして劇場に来てくだされば、すごいものをお見せ出来ると思います。

松村:まずは期待をしていてください。僕らも楽しんで、必ず面白い物を作りますが、やはりみなさんの心に響くもの、予想をいい意味で裏切り、その予想をはるかに超えるものを作るためにこれからさらに精進していきます。あとは、アンサンブルの方やオリジナルキャラクターのみなさんもいますが、宗くん、よっこいさん、僕がやる意味を自分たちで見つけた上で、皆さんに納得していただけるような舞台を必ず作りますし、僕個人としては『JOKER TRAP』を超える気持ちで臨みます。楽しみにしていてください!



取材・文:えびさわなち 写真:福岡諒祠

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