美山加恋、“プリキュア”の経験が自信に「絵に重きを置くお芝居の仕方が分かるようになりました」

2000年に全6巻のOVAとして発表された名作の完全新作版が登場。女優の美山加恋は、9月7日(金)に公開のアニメ映画、劇場版「フリクリ オルタナ」で、何かが絡まった感じで、心がモヤっとしている女子高校生・河本カナの声を担当している。

テレビアニメ「エンドライド」(2016年、日本テレビ系)をはじめ、「キラキラ☆プリキュアアラモード」(2017-18年、テレビ朝日系)や「アイカツフレンズ!」(毎週木曜夜6:25-6:55、テレビ東京系)などで声優としても活躍している彼女は、どう役と向き合いながら演じているのか。

役作りやアフレコ現場のエピソード、心がモヤモヤした時の“美山流”発散法などを語ってもらった。

――作品の世界観について、どんな印象を抱きましたか?

前作はロボットがたくさん出てくるSF要素が強い作品。今回の「オルタナ」は日常の部分に重きを置いていて、私が演じるカナたち女子高校生4人組の青春物語が丁寧に描かれているなと思いました。同じ題名でも全然違う世界観です。

――カナを演じる時に意識した点は?

監督からは、女子高校生たちが普通に会話しているような感じでと言われました。

――“普通”というのは、自然な演技ということですか?

自分なりに役作りはしていますけど、変に作り込まないようにしようかなと。大げさにならない程度に、カナを元気良く演じることを心掛けました。

――そのさじ加減は難しそうですね。

私自身とカナは似ているなと思って。自分に寄せるようなお芝居を意識しました。

――普通の女子高校生を演じる上で参考にしたものはあったんですか?

監督から「リンダ リンダ リンダ」と「私たちのハァハァ」という映画を勧められて見ました。この2つの作品に出てくる女子高校生たちのようなイメージを持っていたみたいです。役作りをする上でいいヒントをいただきました。

――カナに共感できるところはありましたか?

カナは、すごく明るい女の子なんです。本人はボケているつもりがなくても、なぜか友達からツッコまれたりして。私も学生の時は、周りを楽しい雰囲気にさせたいなと思っていました。

もしかしたら、そういうところは似ているのかも。自分の近くに大人っぽい子が集まってくる点も同じかもしれません。だから、自然とツッコまれるような役回りになっているのかなって(笑)。

■ 収録の合間にはたくさん交流も

――アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?

毎日、オールキャストがそろっていました。ベテランの方たちも多かったので緊張しましたけど“女子高校生4人組”を演じている私たちは、なるべく劇中と同じように過ごしたいなと思っていたんです。

収録の合間にいろんなことを話しましたし、ご飯も一緒に食べに行ったりして、たくさん交流を持つようにしました。とても仲良くなりましたよ。

――ベテランの声優さんたちと共演したことで学んだことは?

常に刺激をたくさん受けていました。カナの前に現れるハル子は、新谷(真弓)さんにしかできない役。もう、完成されていますよね。新谷さんは現場に来るまでにいろいろなことを考えて、台本にもいっぱい書き込みながらハル子と向き合っているんです。

発声の仕方もそうですし、こういうしゃべり方や役作りの方法があるんだなと、一つ一つが勉強になりました。

神田役の青山(穣)さんは、大人の男性というか、格好いいの一言。青山さんの魅力がキャラクターを包んでいるような感じです。

――新谷さんが演じたハル子の印象は?

今回も前作同様、ドキドキするような言動があるんですけど、どこかカナたちの成長を見守っているようなところもあるんです。

もちろん、ハル子自身に目的があってやっていることなんですけど、女子高生4人組にとってはお姉ちゃんであり、時にはお母さんのような存在。とても魅力的な女性だなと思っています。

――声だけの芝居で苦労することはありますか?

初めてテレビアニメに挑戦した「エンドライド」の時は絵に自分の声がなじまなくて、絵に合わせて自分の気持ちを作ることに苦労しました。

やっぱり、絵の間と自分の芝居の間は違いますから。でも、昨年「プリキュア」を1年間やって、絵に重きを置くお芝居の仕方が分かるようになってきました。それは、今回の作品に生きているのかなと思っています。

カナにはカナの時間があって、そこに私がどれだけシンクロできるのか。以前よりは演じやすくなったような気がします。

口の動きを気にせず、カナの気持ちや間を大事にしていいという演出に助けられた部分もありました。演じていて楽しかったです。

――カナは気持ちがモヤモヤしている高校生ですけど、美山さん自身が何か気分転換したい時にすることはありますか?

昔は、ご飯を食べることがストレス解消法でした。でも、最近「これはいいな!」と思ったのが料理。モヤモヤを発散したい時は、何か作ることにしています。

――何かきっかけがあったんですか?

舞台に出演している時に役のことを考えていたら、何だかモヤモヤしてきて。一旦お芝居のことを忘れようと思った時にキーマカレーが食べたくなったんですけど、外に食べに行く気分じゃなかったんです。それだったら、自分で作っちゃおうかなと思ったのがきっかけ。

いざ、作ってみたらすごく楽しかったんです。完全に役のことを忘れることができました(笑)。

――何かに集中することが大事なんですね。

玉ねぎを切ることだけに集中したり、カレーが焦げないように気を付けたりしていると、料理のことだけを考えているんです。それが、頭のリフレッシュにつながっているのかもしれません。ものすごくスッキリします(笑)。(ザテレビジョン・取材・文=月山武桜)

https://news.walkerplus.com/article/161224/

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