富田林の逃走犯はどこへ……?“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士がプロファイリング!

日刊サイゾー

2018/8/20 20:00



大阪府警富田林署の面会室から脱走した樋田淳也容疑者(30)が、1週間以上たった現在も捕まっていない。彼はどういう思考回路で逃走を企て、今後どのような行動を起こす恐れがあるのか? “キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士(38)の見立てはこうだ!

――今回の一件を見て、まず感じたことは何でしょう?

瓜田純士(以下、瓜田) 富田林署の杜撰な管理体制が責められてますが、「これはどこの署でも起こりうることだな」と感じました。弁護士って日中いろんな案件を抱えてて、あれやこれやが終わってから、夜になって接見に来ることが多い。署員立ち合いのもと15分程度で終わる一般面会と違って、弁護士と容疑者の面会には署員は立ち会えませんし、接見が1時間以上に及ぶこともある。その上、警察署は夕方に引き継ぎがあって、昼番から夜番に替わるんですが、夜番は手薄になるんですよ。だから長い接見中、署員は前室でずっと待機してるわけじゃなく、「終わったら知らせてくださいね」と言って他の業務にあたることもあるでしょう。面会室の出入りを知らせるブザーの電池が外してあり、おまけに脚立まで置いてあった富田林署は論外ですが、どの留置所も樋田容疑者が弁護士と面会した夜7時から8時ぐらいの時間帯はマークが緩い傾向にあるんです。

――へえ、そうなんですか。

瓜田 しかも樋田容疑者が逃走したのは日曜日だったので、出勤してる署員が少なく、より手薄だったはず。コイツは犯罪歴が多く、富田林署に来るのも初めてじゃなかったと思われます。だからそうした管理の隙を把握しつつ、アクリル板が弱ってることも事前に見抜いた上で、日曜日の夜を狙って、計画的に逃走に及んだ可能性が高いですね。

――面会中、手錠も腰縄もしていなかったことに驚いたのですが、どこの留置所もそうなんですか?

瓜田 今のルールはどうだか知らないけど、俺がお世話になったときは、両方ともフリーだった記憶があります。

――とはいえ、誰にも見つからず表に出るのは大変だと思うのですが。

瓜田 都内の大きな警察署なんかは六尺棒を持ったゴツい警察官が腕まくりして正面玄関に立ってて、いかにも警備が厳しそうだけど、地方に行くとそうでもない。嫁が大阪出身だから聞いてみたら、「落し物を届けに富田林署にいっぺん行ったことがあるけど、玄関に警官なんかおらんかったで。大阪の警察はほんまにテキトーや」と言ってました(笑)。ちなみに富田林市は山が多いド田舎だそうです。

――裏口から外に出て、駐車場にあった三脚を使って塀を乗り越え、自転車やバイクを盗み、ひったくりを重ねながら逃走を続けていると見られる樋田容疑者。盗んだ携帯電話をトラックの荷台に投げ入れて捜査の撹乱を狙うなど、知能犯的な側面もうかがえます。

瓜田 いや、コイツは絶対にバカでしょう。やった犯罪はレイプと窃盗が中心で、過去にはひったくりの証拠品が積まれた捜査車両に放火した疑いもあるんでしょ? 一番バカなタイプです。俗に言う累犯の奴って、また盗っちゃえばいいや、また犯っちゃえばいいやって感じで窃盗やレイプを病気のように繰り返すんだけど、俺が知る限り、その手のタイプは漏れなくアタマが悪いんですよ。

――そうなんですか。

瓜田 証拠隠滅のため捜査車両を燃やしたという話を聞いて笑ったんですが、頭のいい奴は、そういうものがあると知ってても、そこには近寄らないんですよ。なのに「燃やせば消える」という発想で近づいちゃうあたりが非常にバカだな、と。

――しかし、窃盗には手馴れているようですね。

瓜田 小学校ぐらいから、ずっとやってることの延長線でしょうね。傘でチャリのカギを開けることから覚えて、それが原チャリになり、人んちに入って金を盗むようになり、ついでに女を犯すようになった、みたいな流れでしょう。

――容疑者は現在、北上しながら逃走を続けていると見られています。

瓜田 バカなりに賢ければ、大阪から出ることをまず考えるでしょうね。3,000人態勢で捜査中といっても、それは大阪府警の話。奈良、京都、兵庫などの隣県に出ればマークは幾分か緩くなるはずだから。

――どこで寝泊まりしていると思いますか?

瓜田 バカだから真っ先にネカフェに行きそうなもんだけど、そこまでバカじゃないのかな。西成のドヤもマークがキツいことぐらいはバカなりにわかってるのかも。公園や河原の茂みで寝てる可能性が高そうですが、ひったくりで数万円持ってるみたいだから、案外シティホテルとかに泊まってたりして。

――リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の市橋達也のときのような、長期戦になる可能性は?

瓜田 市橋には英会話を学ぶような知性があったけど、コイツは強盗、強姦、窃盗を何度も繰り返すようなバカで、あまり先々のことは考えてないだろうから、どこかでドジを踏んで、すぐに捕まるんじゃないでしょうか。ただ、長期戦になるかもしれないネックもあるにはあるんですよ。

――と、申しますと?

瓜田 身長163センチ。これって結構、逃げるのに絶妙な体型だと思うんです。組み合わせはどうであれ、そこら中に干してある洗濯物をほとんど着れる。男物も女物も子ども服も着れるから、変装が容易です。逆に、俺みたいな180センチオーバーのモデル体型だと、まず着れる服がない。下手な服を盗んで着たら、ツンツルテンになって目立っちゃいますから。奴はチビの利を生かして、七変化しながらうまいこと逃げ続けてるんじゃないかって気もします。

――友人や知人にかくまってもらっている可能性は?

瓜田 まず、連絡を取り合える友達がいないと思います。レイプ犯や窃盗犯って、アウトローの世界でも嫌われるんですよ。10代20代の頃は腐れ縁の仲間もいたかもしれないけど、30にもなれば周囲もだんだん落ち着いてくるし、この手のタイプを身近に置いとくとロクなことがないから、昔の仲間とも疎遠になってるんじゃないかな。

――樋田容疑者の今後の動向を予想してください。

瓜田 今のところ、ひったくりで逃走資金を調達してるみたいですが、そのうちもっと、まとまったカネが欲しくなるはず。そうなったら、コンビニ強盗やタクシー強盗に走る危険性があります。で、行き詰まって、いよいよパクられるかもとなったとき、「じゃあ、やり残してることはないか」となったら、女でしょう。バカだから10年も無期も変わらないと考えて、レイプを重ねる可能性もあります。それが危ないですね。男から見たらただのチビだけど、女性からしたら怖いですよ。

――追い詰められて自殺する可能性は?

瓜田 この手のバカには、そういう繊細さはないと思います。「どうせ捕まるなら、その前にうまいもん食って、いい女に乗りてえ!」ぐらいのことしか考えてませんよ。野良犬や野良猫の発想というかね。バカは動物的な動きをするんですよ。

――早く捕まってほしいですね。

瓜田 『プリズン・ブレイク』の脱獄囚は応援したくなった俺ですが、コイツはレイプもやってる外道なので、まったく応援できません。とっとと捕まえてブタ箱に放り込んでくれなきゃ困りますよ。
(取材・文=岡林敬太/撮影=おひよ)

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