インスタ映えするグルメをグチャグチャに混ぜると美味しい説『葛西 まぜそば』

日刊サイゾー

2018/8/20 19:00

■インド料理屋が建ち並ぶ地域で、「マハラジャ」で勝負する大和魂


「遅せーわ!」て言われるだろうけど、やっと『バーフバリ』見ました。しかも、1作目の「伝説誕生」の方です……。

評判通り、めちゃ面白いインド映画だったんですが、そのすぐ後に珍級ハンティングに行ったのが、こちらでした。

葛西駅近くにある名店「麺屋永吉 花鳥風月」。半分ほどが紫外線で見えなくなっちゃってる看板には、

「マハラジャ(インドの王様)も踊り出しちゃう美味しさ!!」

って、書かれていますが、『ムトゥ 踊るマハラジャ』は、20年前のインドの人気映画です。

江戸川区には大きなインド人コミュニティーがあり、近隣にもインド料理屋が非常に多く、麺と具を混ぜる様子が「踊ってる」ように見えることにちなんでのネーミングってことなんでしょう。もちろん、本日の目的もその、「踊るマハラジャまぜそば」です。

店内は黒系のインテリアで、マスターとマダムも同様に黒のユニフォーム(?)。特にマダムはラーメン屋らしからぬ、胸元が開いた黒のロングのワンピースです! セクシーな巻き髪ともベストマッチ。食べるのはラーメンなのに、酔っ払っていい気分になりそうです(笑)。

自販機でチケットを購入しようとすると、なんと、100円の水餃子があるというので、それも一緒に購入しました。

カウンター席で待つこと数分、まずは水餃子から着皿。小籠包みたいな小さな餃子が3つ、黒い皿に乗っています。香味の効いた特製のつけダレでいただくと、

「ツルン、ツルン、ツルンッ!」

「あれ? オイラ今、食べた?」

って感じ。

舌に乗せ、歯を立てた瞬間肉汁を残してノドを駆け下り、胃袋に落ちてしまうんです。めっちゃ風味豊かで、めっちゃノド越しがいい! しかも100円ですよ、ヒャクエン!! 駄菓子屋価格ですな。

水餃子の余韻を楽しみつつ、「踊るマハラジャまぜそばの食べ方」と書かれた指南書を読んでいると、まもなく目の前にマハラジャが着丼しました。

「ナンジャコリャ!?」

真上から見ると確かにそんな印象。しかして、横から見ると……、

こうなって、

こう!!

どーよ、マハラジャ!!

中央にそびえしトンガリ山は、キンタマーニ高原かと思ったら、キンタマーニはインドネシアの方でした(笑)。その山の周りを水菜が取り囲み、内側にはケチャップの小川が。

「真ん中のはシーチキンに見えますけど、100%チャーシューです。よーく混ぜて食べた後、追い飯すると美味しいので、ぜひやってみてくださいね」

お色気も愛想も抜群のマダムに丁寧に教えられ、いざ実食!

せっかくの造形美を壊すのは忍びないが、やむを得ない。トンガリ山を左手で持ったスプーンで崩し、右手に掲げた箸で麺を持ち上げては、右から左へ、左から右へ。一回持ち上げてから真っ逆さまに落とし、下から上へ。縦横無尽に麺と具を混ぜ込むと、さっき目の前にあった奇妙な丼は、単なる薄茶色の麺とひき肉と葉っぱの塊になってしまうのでした。

「嗚呼、なんたることか、せっかくの造形美が……」

嘆いても仕方ありませんので、その薄茶色の麺をひとすすりすると……。

なんということでしょう、タレの甘みとひき肉のコク、麺、そしてケチャップの酸味が見事に一体となり、キンタマーニ高原より爽快な麺料理に化けていたのでした。

まぜそばはあまり好きでない筆者でも、これはアリ! リピート必須でしょう。

そして4分の1ほど麺を残して追い飯をお願いすると、丼の中にオタマ一杯分の白飯を。残ったまぜめんと、再び混ぜ合わせると、これまた美味しいまぜめし麺と化けるのでした。

しかも、ここまで楽しんで、料金は驚きの740円と超下町価格! 水餃子を合わせても、都心のカフェで食べる1杯のかき氷より安いじゃないですか! これこそ、「伝説の誕生」にちがいない!(笑)。

「踊るマハラジャまぜそば」めちゃうもうございました。

葛西 麺屋永吉 花鳥風月 「踊るマハラジャまぜそば」740円

SNS映え  ☆☆☆!
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆

(写真・文=よしよし)

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