「西郷どん」に笑福亭鶴瓶演じる“ヤモリ男”ついに本格登場!「僕ね、船嫌いなんですよ」

ザテレビジョン

2018/8/11 08:00

大河ドラマ「西郷どん」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)で、8月12日(日)放送の第30回から笑福亭鶴瓶演じる岩倉具視が本格登場する。

同作では、林真理子の小説を原作に、脚本を中園ミホが務め、西郷隆盛(吉之助、鈴木亮平)の生涯を描いている。

岩倉は一度は朝廷から追放され、現在は蟄居(ちっきょ)生活を送る下級の公家。しかし、そこから這い上がろうと密かに動き、“ヤモリ”の異名を持っているという独特な人物だ。

そんな岩倉を演じる鶴瓶は、一見すると公家とは思えないビジュアル。どのようにキャラクターを作っていったのか、インタビューで聞いた。

■ 「岩倉具視見つけたー!」って急に言われたんですよ。

――出演が決まった時にはどのように思いましたか?

実は、たまたま中園さんに会った時に、バーッとこっちに走ってきはって「岩倉具視見つけたー!」って急に言われたんですよ。

そん時はよう分からんかったんですけど(笑)。まぁそんなに言うてくれてるし、亮平も瑛太もいて、楽しそうなんで出ることにしました。

岩倉具視という人物については、500円札に印刷されたあの人ってことぐらいしか知らなくて、あとは岩倉使節団を連れてヨーロッパに行ったとかね、中学で習うくらいのことしか分からなかったんです。

それで人物像が全然浮かんでこなかったんで、ジタバタしてもしょうがないから、もう中園さんに任せようと思ってます。

――実際に現場に入って演じてみて、感じることもありますか?

岩倉ってものすごく感情の起伏が激しくて、「こんなんでええのん」ってずーっと思うてます。

今でも悩んでますけど、こういう人なんやなっていうのが分かってきた気はしますね。

寺銭稼ぐために家に賭場を開いていたり、「そんな公家おんのかな」って思いますけど、だんだん面白くなってきましたよ。

――賭場のシーンは第30回でも重要だと思いますが、撮影はいかがでしたか?

とにかく、「吉之助が負けたらわろてくれ」と言われたんですよ。

博打(ばくち)さしといて、負けたらわろてるって、そこだけ見たらおかしいでしょ?

「そんなことしていいのかな?」とも思ったんですけど、撮影終わった後には監督に「良かった」っておっしゃっていただきました。

同じ回で、大久保と桂が揉めるシーンもあるんですけど、僕の家で斬り合いになりそうになるんですよ。そこに入っていくせりふはもうほとんどアドリブでした。

人の家でそんなん勝手に始められたら「あんたら何してんねん!? 物騒なもん出すなや」ってなるやないですか。台本にも書いてありましたけど、それ以上にせりふをアドリブで言いました。

それでOKは出たんですけど、あまりにも自由に演技し過ぎた気もして、もっと堅くやった方がいいのかなとも思いました。そこはいつも悩みますね。

――「目つきが悪い」と言われている岩倉ですが、役作りで意識した点はありますか?

「鶴瓶の家族に乾杯」(毎週月曜夜7:30-8:45、NHK総合)では普通に笑顔でそのままやっているんですけど、あれが演技で、こっち(岩倉具視役)が本当の姿やってみんなが言うんですよ。

なんでそんなこと言うやろと思うんですけど(笑)。

岩倉は悪役ではないんでね。ただ志が高くて、うまいこと渡り歩いて昇進していく人ですから。

役作りというか、岩倉を楽しんでいるっていう感じですね。

この前、「家族に乾杯」のロケで岩倉使節団も行ったオランダに行ってきて、岩倉の痕跡とか探したんですけど、全然なかったですね(笑)。

でも、150年以上も前に日本から何日もかけてこんなところまで来たなんてすごいなと実感しました。2年も日本にいてなかったらしいですからね。

大久保も岩倉と一緒に旅してたんですけど、2年も一緒にいたらそりゃあ仲良うなりますよ。幼なじみの吉之助よりももっと近くなると思いますよ。

それで、日本に帰ってきたらものすごく人間が変わるでしょうね。僕も、30何年前に東京へ出てきた時には、東京と大阪は全然ちゃうなと思いましたもん。

日本の中だけでもそんな違うのに、150年以上まえの外国との違いってすごかったと思いますよ。

――外国に行った岩倉に共感しましたか?

僕はそんなんようせんわ。

楽しく生きたい人間やから、一つの船におっさんばっかり連れてね、2年もかけて帰ってくるなんてそんなん絶対嫌ですよ。

だから、そこは全然違いますね。

――鶴瓶さんは船はお好きですか?

僕ね、船嫌いなんですよ。

だって降りたいって言うたって無理やし、変な揺れ方するし。

昔の船って今よりも良くなかっただろうし、当時の人は酔わなかったんかな?

――岩倉の魅力はどんな部分だと思いますか?

ばくちで稼いでいたりとか、公家の中では下級なんですけど、「このままでは終わらへんで」っていう気持ちをずっと持ち続けているっていうのが面白いなと思います。

僕もそうですけど、常にこの位置でいいとは思ってなくて、向上しようとしているんです。

岩倉は非常に苦労もしてるんで、その場所から抜け出したいという思いがあるのかもしれないですね。

■ 亮平は僕にボロカス言うんですよ

――共演シーンの多い鈴木亮平さん、瑛太さんの印象はいかがですか?

2人とも仲いいんですよ。

瑛太とは映画「ディア・ドクター」(2009年)でずっと一緒やったし、芝居を観たらすごい上手になってますよね。「西郷どん」に出たら瑛太とまたがっつり会えるなと思いました。

亮平はね、僕にボロカス言いよるんですよ。

僕のせりふの覚え方って、2日前くらいに一気に頭に入れて、撮影したらすぐに忘れて、次のシーンにいくんです。そうじゃないと入っていかないから。

(勝海舟を演じている)遠藤憲一と亮平と僕で同じシーンがあった時に、本番で僕がせりふ言ってる途中で遠藤が「ぶふーっ!」って吹き出して、亮平が「ヨレヨレじゃないですか!」って言ってきたんです。

僕は別に間違ってないんですよ。中園さんの言いたいことをちょっと遠回りしながら堅くない言い方で言ってただけなんです。

でも、亮平も遠藤も他の人のせりふまで全部入っているから、僕がちょっと間違うとすぐ分かるんで、「ちゃんとしてくださいよ! 大河ですよ!」っていっつも怒ってくるんです(笑)。

――現場の雰囲気は明るいですか?

そんなに緊迫はしてないですね。

僕が暑いからアイスキャンディーとかスイカとか差し入れしたら、亮平が「一日4回差し入れするなんて嫌味や!」って言ってきましたよ(笑)。

そんな言い合いしたりしてて楽しいですよ。

――役柄として、吉之助と大久保について思うことはありますか?

吉之助と大久保はこれからたもとを分かつなんて、想像つかないです。

考えてみたら西郷って人物は融通の利かん男ですよね。大久保があんだけ立ち回ってんのに、何をしてんねやろあの人って思います。

もっとうまく生きていけると思うんです。だから、西郷は不器用やね(笑)。

――では最後に、今後の見どころを教えてください。

第30回は岩倉の回になるんですよね。視聴者の方々に「こんなん岩倉じゃないわ」って思われないといいな。

その後に、亮平に「やっと本気になりましたね」って言ってきたシーンがあるんです。そこはもっといいんじゃないですかね。

この役が当たったらね、“紅白歌合戦”の司会が決まるかもしれないですから…(笑)。(ザテレビジョン)

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