語彙力とは「言い換え力」である。ビジネス会話で意識したい2つの軸

カフェグローブ

2018/8/11 05:15


遠目で見ていたときには素敵なデキる大人に見えたのに、会話をしてみたらなんだかちょっと幼稚な人、残念です。その原因は、語彙不足にあるのかもしれません。

メディアにも多数登場している齋藤孝著『大人の語彙力ノート』より、ビジネスの場で恥をかかない知的な言葉の使い方をご紹介します。
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しなやかに会話するには「言い換え力」が大事


今、大人の言葉遣いが話題になっています。子どもっぽい話し方をしている、社会人らしく見えない。それは何も新卒社員だけではなく、すべての働く人にいえる現象なのかもしれません。メールのやり取りが中心になっている現代ビジネスの世界において、言葉をうまく駆使できないというハンデは相当の痛手です

日本語の語彙は大変豊かです。ですから、一つの言い方だけではなく、「言い替え力」を身につけていく。こうも言えるし、ああも言える。あるいはニュアンス的にはAよりもBのほうがよりニュアンスが伝わるといったように、細かなニュアンスが伝わるように言葉をセレクトする。そういう力が語彙力というものです。
2ページより引用

語彙力がない人は、決まり切った言葉、あるいは子どもっぽい話し方しか使えないと著者はいいます。その解決方法として、まずは、フレーズで使いこなせるようになることがポイントになるようです。フレーズは非常に実用的で、一つ覚えておけば、さまざまな場面でそつなく振る舞えるのだとか。

なるほど

おっしゃる通りです
確かにそうですね
まさしく、おっしゃる通り!

このように、同じ意味合いを持つ一言でも、状況や相手によって言い換える力をつけておくと、ビジネスがもっとしなやかにまわっていくのかもしれません。

語彙力を高める2つの軸って?

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語彙力を高めるには、2つの軸があると著者はいいます。

1, 漢語を身につけること
2, 大和言葉を身につけること

漢語は、中国から入ってきた言葉ですが、その比重は、日本語の中では非常に大きいものであると著者はいいます。漢語のほうがコンパクトに言いたいことを伝えられ、非常に凝縮力があるのだとか。

一方、大和言葉は、漢語が入ってくる以前から、成立している日本語。柔らかい雰囲気の言葉が多いので、人間関係などを和らげるのに適しているといえそうです。

たとえば、商談の場で「大体のお話の通りです」などと言ってしまったら、なんだか締まりのない印象を受けてしまいます。この場合でいえば、漢語と大和言葉を折衷して言い換えるのが良いのかもしれません。

大体のお話の通りです → 概ねおっしゃることに同意します
ビジネスの場において、「大体そんな感じです」と言うと、砕けた印象です。きちんとした印象を持たせたいなら、「概ねおっしゃることに同意します」などと言いましょう。「概ね(大旨とも書く)とは「概要」と言う言葉があるように「全体の中の主要な点を大づかみする」というニュアンスがあります。
156ページより引用

「概ねおっしゃることに同意します」などと自然に語ることができたら、なんだかこなれた印象に。場に応じて語彙を操ることができたら、それだけでビジネスを制することができそうです。

大人の語彙力ノート


著者:齋藤孝
発行:SBクリエイティブ
定価:1,300円(税別)

Image via Shutterstock

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