『仮面ライダービルド』滝裕可里が語る、美空の涙と2人の"絆"


●紗羽の微妙な立ち位置
天才物理学者・桐生戦兎と仲間たちが"愛と平和"のために巨悪と戦う物語『仮面ライダービルド』の物語も、いよいよクライマックス。現在、『ビルド』の集大成ともいえる映画『劇場版 仮面ライダービルド Be The One(ビー・ザ・ワン)』が公開されている。

今回は、戦兎や万丈をサポートするフリージャーナリスト・滝川紗羽を演じた滝裕可里にインタビューを実施。独自のネットワークで情報を収集するミステリアスな美女として、時に物語をかき乱す存在でもあった紗羽を華麗に演じあげた彼女に、『ビルド』という作品にかける熱意や、共演者と育んだ深い"絆"、そして劇場版への意気込みを訊いた。

――昨年9月の放送開始より、もうすぐ1年が経とうとしています。最終回を前にして、「仮面ライダービルド」で紗羽を演じてきた1年間を振り返ってのご感想からお願いします。

私は、これまでにも何度か特撮作品に出演させていただいたことがあって、ファンのみなさんは過去の役名で印象付けてくださっているところがあるんですね。『ビルド』が始まったときは、「『ウルトラマンギンガS』のアリサ隊員がライダーに出てる!」とか、「(NHK朝ドラ)『べっぴんさん』の悦子さんが!」とか、そういう風に言われることが多かったんです。

でもその分、「紗羽さん」としてまだ認識されていないなって、最初のころに感じていました。『ビルド』での紗羽は主人公の「サポート」役であり、時には「ワル」の側に立っていましたし、子どもたちにこの人はどういうキャラクターなのかと認識されるまで、時間のかかる役どころだったのかもしれません。悪者か、戦兎の仲間か、視聴者の方も紗羽をどういう人物としてとらえていいか、わからなかった時期があったんじゃないでしょうか。

――紗羽が難波重工のスパイだったとわかる第11話「燃えろドラゴン」が放送されたのと時期を同じくして、映画『平成ジェネレーションズFINAL』の完成披露舞台あいさつに出られたとき、滝さんご自身も微妙な雰囲気を察知されていた印象ですね。

そうなんですよ~(笑)。そういう、紗羽というキャラのつかめなさをTwitterのコメントなどで読んでいましたから。でも、二度目の裏切り(第27話)を経て、紗羽のストーリーを追いかけることができたとき、ようやくみなさんに受け入れてもらえた印象がありました。他のドラマやCMを見ても、「紗羽さんが○○に出てる」って、最近になって言ってもらえるようになったんです。こういうところ、1年間の月日の流れを実感しますね。

――最初にすごい裏切り方をして、改心したと思ったら……というように、中盤までの紗羽は仲間との接し方が複雑だっただけに、結束が固まってからは本当に強い信頼関係で結ばれているようですね。

退場フラグが2度ほど立ちましたね(笑)。やっぱり紗羽が「スパイ」だとわかった時と、その後「難波チルドレン」だったことが判明した時は精神的にキツいものを感じました。こういった紗羽の過去については、台本を読んで初めて知ったんです。ストーリー上では戦兎を裏切っていながら、自分が戦兎たちと一緒にいる、というのがとても苦しかった。たぶん、紗羽の気持ちと自分の気持ちがリンクしていたのだと思います。

●知らされていなかった紗羽の過去

――最初の段階で、紗羽は今後こんな風になっていくというような説明はなかったのでしょうか。

紗羽に関しては、何の情報もありませんでした。そもそも、なんでジャーナリストになったのか、というバックボーンすらなかったですからね。日本が東都、北都、西都に分断して対立している中で、どうして紗羽はジャーナリストという道を選んだのか、どんなモチベーションがあったのか、演じるほうとしてはすごく気になるじゃないですか。どうなんですか?と尋ねても、監督もプロデューサーも「うーん、なんでかなぁ~?」なんて、何も言ってくれないんですよ。ちょっとイラっとしました(笑)。

――あえて芯とする部分を作らなかったことで、作品の展開に応じてキャラクターを柔軟に対応させる狙いがあったのかもしれませんね。当初、コワモテで通っていた氷室幻徳が、戦兎の仲間になって以降、笑いを取りに行くようになっていったり……。

確かに! 今や幻徳さんは、もう癒しのキャラになっていますよね(笑)。現場でもすごく楽しいんですよ。幻徳さんと一海のやりとりがあるだけで、『ビルド』のイメージが変わって見えるというか……。幻徳の「ネタキャラ化」については、諸田(敏)監督の愛がすごいですね。幻徳の独特のファッションセンスも(水上)剣星さんが着ているから、1時間くらい一緒にいると、「あれ、アリなのかな?」って思えてきます(笑)。一周回ってオシャレ?みたいな感覚になるんですね。そこは剣星さんの魅力によるところが大きいです。

――紗羽を演じたことで、周囲の方たちからどのような反響がありましたか?

お正月休みに地元の大阪へ帰省したのですが、そこで親友の子どもに会ったとき「紗羽さんが大阪に帰ってきたら、ビルド困らない? 大丈夫?」って心配されたことがあったんです。小さな子にとってはテレビの世界と現実の世界に境界線がなくて、私が『ビルド』の紗羽だと信じて疑わないんですね。その瞬間、子どもが信じている世界の住人を自分自身がしっかりと演じ、表現しないといけないなと、改めて強く感じました。

――『仮面ライダービルド』の出演者はみなさん結束が強くて、よいチームワークだとうかがいました。撮影の合間には、共演者のみなさんとどのように過ごされていましたか。

撮影が早めに終わったとき、みんなでカラオケに行ったり、ラーメンを食べに行ったり……。昼休みでもわざわざ撮影所の外に出て、ラーメン食べようよ!ってなるんですよ。特に、美空役の(高田)夏帆ちゃんとはすごく仲が良くて、ほとんど一緒にいました。今日は、これまで2人でどこに行ったのか、メモしてきたんです(笑)。まず12月31日から1月1日にかけてはカウントダウンライブに行って、5日にはお雑煮会をやりました。イチゴ狩りのバスツアーに行ったこともありましたね。お昼は温泉に入ったりして。それから、ディズニーランドや、代々木公園でのピクニック! あと、夏帆ちゃんと2人して銭湯にも行きました。これまでのお仕事で、ここまでずっと一緒にいて、プライベートでも仲良く遊んだ女子の共演者はいませんでしたね。

――第28話「天才がタンクでやってくる」では、紗羽の裏切りを知った美空が、紗羽を思いっきりビンタするシーンがありました。仲良しの2人だけに、あのビンタシーンはどういうお気持ちで挑まれたのか気になります。

あのビンタは、とてもいいビンタでした(笑)。私も人の顔をひっぱたく芝居は何度かやったことがありますけれど、なかなか一回でいい音を出すのって、難しいんですよ。夏帆ちゃんは本番前にずいぶんと練習をしていたようで、思いっきりやっていただきましたね。

●映画では暴徒化した紗羽に注目

――それではいよいよ、劇場版のお話に行きたいと思います。映画の中で紗羽は美空たちと共に「ビルド殲滅計画」を進める伊能の洗脳によって暴徒化し、戦兎を襲うシーンがありますが、あのシーンの印象はいかがでしたか。

もう、めっちゃ楽しかったですよ。映画の中でもかなりお気に入りシーンです。もともと紗羽は難波チルドレンとして洗脳というか、心を操られていた経験があるのですが、今回は完全に頭の中を別のものに支配されていて、戦兎に対する「憎しみ」のような感情を持っているという風に演じてみようと考えました。

同じように戦兎を襲う群衆のエキストラさんは、「殲滅……殲滅……」と繰り返しながら戦兎に向かっていくなど、非人間的な怖さがあるように思えましたけれど、紗羽の場合は「人間であるがゆえの怖さ」を出していきたかったんです。台本にも、紗羽がスパイさながらのアクションで向かっていく、と書いてありましたし、そういう動きができるということは、自我こそ失っているけれど紗羽としてのパーソナリティが残っていると解釈し、操られてはいるものの意識的に戦兎を倒そうとする演技に努めました。

後で男性キャストのみんなから「暴徒化した紗羽さんが怖かった! もしかして、怒らせるとめっちゃ怖いんじゃないか」と言われて、自分の狙いどおりのリアクションに「よし!」と拳を握りました(笑)。

――他にも映画の中で、おすすめのシーンなんてありますか?

映画の冒頭で、紗羽と美空が一緒にいるシーンがあるのですが、台本にないシチュエーションで上堀内(佳寿也)監督から「君たち、女を捨てて(演技して)ほしい」と言われた場面があるんです。当日になって、現場に入ったときに言われたので戸惑いはしましたが、見事に女を捨てた名シーンになっていると思います。こちらもぜひ映画をご覧になって確かめてほしいですね。

――映画では特に美空と紗羽のコンビに注目! というところですね。

あと、紗羽って美空の「泣き」のシーンで傍にいることが多いんですよ。映画でも、美空がビルドを見て記憶を取り戻すかのようにポロリと涙をこぼすくだりがあるんですけれど、そのとき夏帆ちゃんの背中を見ていると、いま「泣き」の芝居と戦っているんだなって、ひしひし感じるんです。

夏帆ちゃんがこのシーンにどれだけの熱意を込めて、懸けているか、私がいちばんよくわかっていると思います。それこそ、上堀内監督よりも(笑)。そんな場面でとてもうれしく思っているのは、不安と戦っている夏帆ちゃんが、「本番、用意」の声がかかる直前に、私の服のソデをちょっとつかんでくれることなんです。もう、せっぱつまっている状態なので、私としてはひたすら「夏帆ちゃん頑張れ、頑張れ!」と思って、もう泣きそうになるんです。夏帆ちゃんがカメラの前で泣いていて、私はモニターチェックのところで泣いて、カットがかかったら2人してわんわん泣いていました(笑)。

――最後に、劇場版の見どころを「一言」で表すなら、どんな言葉になるか教えてください!

ずばり『Be The One』です! この言葉に映画のすべてが表されています。どういうことなのかは、ぜひ劇場でお確かめください!
○滝裕可里サイン入りチェキプレゼント

応募要項

■応募期間:2018年8月10日から2018年8月16日まで
■内容:滝裕可里サイン入りチェキ
■当選人数:2名様

■応募方法
1.【公式】マイナビニュース特撮Twitterをフォロー
2.応募ツイートをリツイート

当選者には応募締め切り後、【公式】マイナビニュース特撮Twitterからダイレクトメッセージにて、送付先情報(送付先住所、受取人氏名、電話番号)を伺います。 ※ダイレクトメッセージ送信後48時間以内にご連絡のない場合や、フォローを外された場合(その場合ダイレクトメッセージを送付できません)は当選を無効とさせていただきます。

■当選条件
日本国内にお住まいの方 応募にあたって以下を必ずお読みください。応募には以下の「個人情報取り扱いについて」に同意いただく必要があります。「個人情報取り扱いについて」に同意いただけない場合はプレゼント抽選の対象となりません。
(1)個人情報取り扱いについて:マイナビでは個人情報保護マネジメントシステムを構築し、正しい個人情報の取り扱いおよび安全管理につきましてできるだけの体制を整え、日々改善に努めています。当社が運営するマイナビニュースにおいて、読者の皆様からお預かりする個人情報は、プレゼントの発送などに利用いたします。
(2)開示等、個人情報の取り扱いについてのお問い合わせ:株式会社 マイナビ ニュースメディア事業部 編集部 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビル news-reader@mynavi.jp
(3)個人情報保護管理者:株式会社 マイナビ 管理本部長 personal_data@mynavi.jp

劇場版「ビルド・ルパパト」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

あなたにおすすめ

すべての人にインターネット
関連サービス