横澤夏子“婚活サバイバル”の果てにあったもの



■祝・結婚!横澤夏子はバチェラーを婚活に利用していた!?

芸人としてブレイクする前の21歳の頃から婚活パーティーに計100回以上通い、27歳にして結婚、婚活を成功させた横澤夏子さん。
先日、その独自の婚活経験とそこから紡ぎ出した成功メソッドを『追い込み婚のすべて』(光文社)という1冊の本に昇華させた。
そんな横澤さんはシーズン2が“婚活サバイバル”と銘打たれた、『バチェラー・ジャパン』の大ファン。
さらにさらに、横澤さんが婚活にあたって参考にしまくったというのが『スパルタ婚活塾』という“永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー”編集長・霜田の師匠・水野敬也先生の著書で、巻末には水野先生との対談も……。水野先生が帯にコメントを書いたのは霜田の著書以来……。このタイミングで会いにいかない理由がないということで、霜田が横澤夏子さんに直撃!

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バチェラーの感想を聞きながら、婚活への利用法や、横澤夏子流・人生をドラマ化する生き方や、地元を常に意識した人生の進め方などなど……をたっぷりと教えてもらった!

■バチェラーを一緒に見ると、喧嘩がギリギリで止まる



――まずはご結婚おめでとうございます! 無事、婚活サバイバルを生き抜いた横澤さんですが、先日完結した『バチェラー・ジャパン』のシーズン2もご覧になられてたんですか?



「ありがとうございます! ええ、バチェラーは、結婚した彼と“勝手に見ちゃいけない”っていう協定を結んで、必ず2人で見るようにしていました」



――ご本の中にも、バチェラーを使って価値観のすり合わせをすると書いてありましたが、そのためですか?



「バチェラーを一緒に見ておくと、ケンカをしないですむんですよね」

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――どういうことでしょう?



「バチェラーを見ながらだと『この女ってこうだよね』『このシチュエーションだったら私はこうする』みたいな話がスムーズにできるじゃないですか。『なんでバチェラーは若様(※シーズン2の若尾綾香)選ぶのよ!!』って激昂したりもするんですけど、それってあくまでも、自分たちの話じゃなくて、参加者という第三者の話ですよね。自分を題材に、自分の価値観を否定されたりすると喧嘩にもつながりやすいと思うんですけど、あくまで題材になるのは他人なので、喧嘩の一歩手前で止まる。でも、一緒に見ている男の人の目線だったり、価値観のズレはきちんとわかりますからね」

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――たしかに、自分の行動を引き合いにだされて自分の価値観まで否定されたら、頭にきますけど、参加者の行動を引き合いにしながら自分の価値観を否定されるのなら、まだ少し考えてみようかな、と思えますね。ただ2人の価値観の違いがわかってしまう怖さもありますよね。



「ええ、でもバチェラーを見ながらだと、小さな爆発は起きても、大きな爆発にはならないというか。大きな喧嘩に発展する前に、こちらも相手の価値観を確認して、心を擦り寄せておくことができるんでしょうね」

■久保「アクティビティ」って言い過ぎ問題

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――『追い込み婚のすべて』の中にもバチェラーを見て起きた“アクティビティ問題”が書かれていて、笑いながら納得しました。



「シーズン1のバチェラーの久保さんが、アクティビティって言い過ぎてたんですよ。もうコメントの度に『あの女性はアクティビティを楽しんでくれるんですよね』とか言ってて。私はだんだん腹が立ってきて『アクティビティってそんなに必要なものなのか! なんでそんなにアクティビティ、アクティビティ言ってんだ!』って怒ったんです。そしたら私の彼が『いや、アクティビティは大事だよ』って言ってきて」

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――(笑)。その差がわかったあとは、相手にあわせにいったんですか?



「まずは、彼もアクティビティを大事にする人なんだ、と思って見方が変わるじゃないですか。そのあとは久保さんを見て、アクティビティが好きな人の恋愛を観察していく感じですよね。『アクティビティが好きな男ってこういうコが好きなんだ』みたいな感じで、自分の彼の行く末を想像しながら、久保さんたちが予行演習してくれるのを見ていく、といいますか。だからバチェラーを見て会話をすると、番組の感想を語っているようでいて、自分の恋愛観を語り合える、というのがよかったですね」

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――ちなみに、2人ではなく1人で見るとして、女性の行動を自分の行動にいかす発想で見ることもありましたか?



「シーズン1で、もりもり(※森田紗英)が、おばあちゃんの話を出したじゃないですか。そのシーンで私は泣きました。泣いたんですけど、『そこでおばあちゃんの話するか!? ズルくないか!?』とも思うわけじゃないですか。でもやっぱりそこで男性の心は動いているわけで、そこは興味深いところですよね」

■横澤夏子の“セルフバチェラー”

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――シーズン1から、めっちゃ細かく見てますね(笑)。先日終了したシーズン2はいかがでしたか?



「最後に残った2人に対して、バチェラーの小柳津さんは2人とも好きなスタンスを貫くじゃないですか。これ、『バチェラー』っていう企画がなかったら、ズルズルと2人と関係を続けていくんだろうなあ、と思ってみてました」



――あれ、ほとんど、ただの二股ですよね! プライベートだったら、小柳津さんは絶対にあの2人のどちらかを選ぶことをせずに、ズルズルしてましたよね!



「そうですよね! だから『バチェラー』という企画があってよかったですよ。ちゃんと結論を出さなきゃいけないことで、終わりから逆算して行動ができる」

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――でもそう考えると、『バチェラー』って横澤さんのプライベートとも近いですよね。『追い込み婚のすべて』に書いてあった、3回目のデートで、①結婚するか②付き合うか③二度と会わないかを選ばせるという3択にはビックリしました。バチェラーも2択とはいえ、ひとつは「二度と会わない」という選択肢なわけで、もう横澤さんのやってることはセルフバチェラーですよ!



「たしかに、婚活していて大変なときも、あとからドラマとして友達に話す、という意識で生きてましたね。その意識でいると、失敗してもただの失敗と捉えるんじゃなくて『友達に話すために失敗したのよ』と思えるんですよ。私にも友達という視聴者がいるので、私のドラマも展開させないといけないんです」



――本の中にも“自分の人生を朝ドラだと思って生きて、ナレーションをつける”という話がありましたが、横澤さんの、そうやって自分の人生をドラマ化して楽しむ思想はとても素敵ですよね。



「ありがとうございます。もちろん、ナレーションでもつけないとやってられない、って思ってやってるところもあるんですけどね。婚活の過程で嫌なことはたくさんあったんですが、これだけ“嫌なこと貯金”が貯まっていたら、全部切り崩したらきっといいことが起きるはずと思って生きてました。嫌なことが貯まると、運が貯まる、くらいの考え方ですね」

(※ここから『バチェラー・ジャパン シーズン2』の結末に触れていきます。ご注意の上読み進めてください)

■シーズン2・クライマックス! 横澤夏子がひっかかったのは……



――そして、シーズン2で、最後に残った2人の女性についてはどう思いましたか?



「倉田茉美ちゃんと、小口さんという方がいたじゃないですか」



――税理士見習いの方ですよね。バチェラーの小柳津さんを翻弄している雰囲気すらありました。

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「やっぱり小口さんが『もしかしたら私、好きじゃないかもしれない』って言うのは、確かに駆け引き上手だし、すごくいい手口だとは思うんですけど、自信がないと出来ない上級テクだと思いました」



――そしてもうひとりのイラストレーター、倉田さんはどうでしたか? 最初の自己紹介もイラストで、最後には自作の絵本を出してきます。

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「いやあ、あの絵本を制作してるときの気持ちを考えると、もうたぶん彼女の中では仕留めてる気持ちで描いてるわけじゃないですか。しかも、あのシチュエーションでプレゼントする計画も完璧でしたけど、最後まで選ばれてないと出せないわけですしね。絵本を出した瞬間が、どうしても勝ち誇った顔に見えてしまって。まあ、結局私は泣きながら見てたんですけど」



――僕もあの場面は、泣きながらバカにしてたというか、感動はしたものの、倉田さんのあの手法を100%手放しで称賛できるわけではないという複雑な感情が入り乱れて見ていました。



「あれは、ちゃんと今までモテてきて、そして、自分がつくしたことで喜ばれる経験をきちんとしてきた人だからできる技ですよね。うらやましー! でも、まあ小柳津さんには、最後のフレーズは書き加えてほしくなかったですけどね。あれは作品ですから! 勝手に書くのはNGですよ!」

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――(笑)。倉田さんはイラストという武器を使って相手につくしたわけですが、横澤さんもそのお笑いという能力を使って相手につくしたりすることはなかったんですか? 相手を楽しませることができる、ということは、恋愛において最高の能力な気もするんですが。



「正直、お笑い芸人であるということは邪魔ですよね。邪魔というか、使いづらい。2回目のデートが、相手の方の会社の打ち上げだったりしたこともありました。なんで私はここに呼ばれて、納涼船の中で盛り上げ役させられてるんだろう、と思うと悲しくて。私、楽しませてばっかりだな、って。やっぱり、恋愛においては自分も楽しみたいですしね。それに、盛り上げ役を好きになってくれる男性ってなかなか少ないんですよね」

■女性は年をとることで色々な武器を持てるようになる



――ちなみに横澤さんは倉田さんや小口さんと同世代ですが、婚活を始めたのは21歳からと結構若いですよね。



「モテる人は何歳でもモテるから焦る必要はないと思うんです。ただ、私の場合は21歳のときにあるお姉さんに『なっちゃんはかわいくないんだから、若さを売りにしなさい。5年経つと男性からの誘いは半分になっていくのよ。さらに5年が経てばまた半分』って言われて。その愛のムチで動き出した感じですね」



――それから5年以上が経って、やっぱりそのお姉さんの言葉に信憑性は感じましたか?



「もちろん一理あるんですけど、その一方で、年をとればとるほど、武器なんてたくさん持てるようになる、とも思うんです。若いときは何の武器もなくて、ただ若さしかないですよね。でも経験を積むにつれて、仕事だったり、相手をたてるコミュニケーション能力だったり、色んな武器が持てるようになっていくから、女性は逞しく戦えるようになると思いますよ」



――ちなみにバチェラーに出場している女性の中で、横澤さんから見て素敵だなと思う年の重ね方をしている方はいましたか?



「シーズン2の福良真莉果さんですね。お姉さんなのに、どこか妹っぽい。それって、彼女がそれまでの人生を素直に生きてこられたからだと思うんです。私も顔がうるさいって言われるタイプなんですけど、福良さんも顔がうるさいじゃないですか(笑)。なんでも顔に出るし、計算してないというか、計算してることまで顔に出ちゃう。いちごのショートケーキの話なんて絶対しないほうがいいのに、出しちゃってましたし。ああいうコは女性としても友達になりたいタイプですよね」

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■ずっと地元を意識して、地元の時間軸で生きている

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――ここまでお話聞いてきてちょっと疑問なんですが。横澤さんは、芸人としても成功されているわけで、正直そんなに焦って婚活されなくてもよかったのでは、という気がどうしてもしてしまうのですが……。



「勝手に生き急いでる感は、ありますよね。2つの夢がある感じだった、といいますか」



――2つの夢、ですか?



「ひとつは芸人として成功すること、もうひとつはお嫁さんになることです。私は新潟から、芸人になるために東京に出てきたんですが、今でも地元の友達が唯一無二のライバルというか、地元のOLたちとトントンの暮らしをしていたいんです。彼女たちの間で、生命保険や住宅ローンの話が出始めたときに、ついていけないのが悔しくて……」



――それって、芸人としてブレイクする前に悔しいのはわかるんですが、ブレイクした今もその悔しさはあるんですか?



私はずっと東京の時間軸じゃなくて、新潟の時間軸で生きているんですよね。それに、どんなに芸人として頑張っても、地元の人達からは遊んでるようにしか見られないんですよ! どれだけ有名なテレビ番組に出てから、新潟の同窓会に行っても、全然チヤホヤされないんです! 同窓会でチヤホヤされるために、この仕事してるわけじゃないですか?」



――確かに、売れることで、地元にいて泣いていた頃の横澤さんを泣き止ませないといけませんよね。



「そうなんです! 私は同窓会の帰りに泣いていたんです! 芸人として生きていけるようになっても、結婚指輪を友達にちらつかせられると悔しいんです。だから、どうせ同窓会でチヤホヤされないなら、地元で一番えらいとされる墓を守るとかそういう地に足のついた方向でも頑張ろうと思ったんです」

■頑張ってたのは、自分だけだった

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――同窓会でチヤホヤされたいというモチベーションは、『追い込み婚のすべて』の巻末での対談でも少し触れられてますが、高校生のときからノートにスクールカーストのピラミッドを書いて、底辺に自分をおいて、1位の“オゼキ”の位置をひっくり返そうとしてた水野敬也先生の意識と近いものがありますね。



「そうなんです! そこがすごい水野さんと似てるな、と思いました!」



――ただ、水野さんがベストセラーを出されて、その“オゼキ”と再会した後に、チラッと言ってて恐怖だったのが「戦ってたのは俺だけだった」という言葉で……。



「私も今、まさにその感覚なんです! 地元に対してのナニクソっていう精神で頑張ってたのに、気づいたら、自分しか頑張ってなかったりするんです。だから、戦ってもらってないから、今もどこかで負けている気がするんです。もしかしたら、これは一生そうなのかもしれません」



――それは、無事、婚活サバイバルを戦い抜いた今でも変わらない感覚ですか?



「ええ、結婚というのはそれを手にしただけで勝てるようなキラキラカードだと思ってたんですが……手にしたらそうではなかったんです。だから、私はこの自分の気持ちを落ち着かせるために、どこかに落ちているはずの新たなキラキラカードを探しにいかなきゃいけないんです。まだ、それが何をしたら手に入れられるカードかも、わかってないんですけどね」

(取材・文:霜田明寛 写真:浅野まき)

【関連情報】
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