サカナクション山口「未確認フェス2018」この出場アーティストが面白い

TOKYO FM+

2018/8/10 17:00

サカナクションの山口一郎がTOKYO FMのレギュラー番組に出演。前日の放送で発表された10代限定の夏フェス「未確認フェスティバル2018」のファイナリストたちの音源をチェックし、面白そうだと思った4組を紹介しました。
(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!」8月9日(木)放送分)



「未確認フェスティバル2018」は、SCHOOL OF LOCK!と、タワーレコード、NTTドコモ、レコチョクが展開するインディーズ及び新人アーティスト支援するするサイト「Eggs」が共催するイベントです。応募総数は3,067組。そこから3回の審査を経てファイナリストが決定しました。
ファイナルステージには、The Shiawase (三重県)/TRANS LUCENT LADY (東京都)/エルモア・スコッティーズ (神奈川県)/諭吉佳作/men (静岡県)/ステレオガール (東京都)/錯乱前線 (東京都)/マッシュとアネモネ (東京都)/かたこと (神奈川県)という8組のアーティストが進出しています。

山口:とりあえず、全8組を聴いて感じたことをひとつ言う。今回のファイナリストは、前回よりもちゃんとレコーディングっていうものを意識して録られているものが多いね。僕たち時代のデモ音源っていうのはカセットMTRとかで、レコーディングが何なのか分からないまま録っていたんです。でも、今は自分の好きなミュージシャンがどういう風にミックスしているのかを理解した上で、自分たちがレコーディングをしている。あとは、クリック(を聞きながら固定のテンポで演奏すること)に対応している若手のミュージシャンが増えてきているっていうのは感じた。
けどその分、なんか……まとまっちゃってて。この年齢での危うさみたいなものを、あんまり感じなかったかなと思う……去年の未確認よりも。下手であることは、この年齢では実は武器になる。だけども、武器として下手さをうまく使えていない若手が多いかなと。まとまっちゃってんだよなー。まとまっちゃってるんだったら、まとまっちゃってるなりに、めちゃくちゃすごくないとだめなんだな……って思ったぞ。

【「未確認フェスティバル2018」出場アーティストから4組を紹介】

TRANS LUCENT LADY
よく練習してる。あとなんか90年代を感じるんだよなー。先生たちの世代のUK感っていうか。この子らがやっているっていう違和感はちょっとある。あとね、ボーカルのななちゃんが歌っているこの声は、ハスキーボイスじゃないけど、ちょっと歌がシャープして勢いのままいっている感じが、GAOとか知ってるかな……知らないと思うんだけど、こう……まとめようとしてもまとまらない粗さっていうかね。「マドンナ墜落事件」っていうタイトルは、狙っているワードだと思うんだけど、歌詞を書く上で引っ掛けようっていう姑息さみたいなものが、この歌声で緩和されている感はあるね。他の曲はどんな曲があるのかっていうのはちょっと気になる。

諭吉佳作/men
正直、まだまだだけど、将来性を感じる。足りないことにちゃんと美学を持っているっていうそのセンスはすごく面白いなって思うのと、メロディーセンスと歌詞の世界観みたいなもののコンテクストが、こういうサウンドだったり、ミニマルっていうものとかけ離れたところにあるっていうのがちょっと面白いなって思う。もうちょっと音楽理論だったりその辺をバックアップしてくれる人たちが出てくると、結構面白いものになるんじゃないかと思うね。でもまだメジャーとかを意識せずに、自分が好きだってものを追い詰める時期が何年かあったほうが良いと思うけど。だけど、面白い人が出てきたなって思ったよ。

The Shiawase
これはね……多分、お家が裕福なんだと思う(笑)。なんでここに行く必要があるのかっていうところに行くっていう……この年齢で。それを自分たちでやってしまっているっていう……これは面白いなと思うね。なんかね……こういうバンドが出てくると安心するなーって気がする。またバンドブームが来そうだな、みたいな。ベーシックに出来上がっているスリーピースの雰囲気は完成されているけど、こういう曲調ですごく大事なのは演奏力とそれぞれがどう主張するかっていう……ドラム、ベース、ギター、ボーカルっていう、4つの音しかない中でどのくらい表現力を深く持てるのかっていう……そういうのが重要なジャンルではある。ボーカルをダブリングしてLとR(チャンネル)に振ったりするのも、結構いろいろ勉強しているんだろうと思うけど。なんかね、堂島孝平 先生の雰囲気を感じる。余裕がある生活をしている感ね(笑)。僕は結構好きかなー。レーベル的にはカクバリズムとか合いそう、面白いと思う。

ステレオガール
この子らが面白いのは、轟音でありながらボーカルのテンションが可愛いっていうそのギャップだね。でも、もうちょっと狙っても良いと思うんだよなー。自分たちが構成されている良さをもう少し狙って作りこむと引く手数多かなって。……ソニーっぽい感じはするね。90年代に僕らが聴いてきたUKロック……Blurとか、Kula Shakerとか、Stereophonicsとか、あの辺の雰囲気がまた戻ってきている感じはあるよね。



ただ今回残念なのは、シティポップ系のバンドがいないっていうこと。今はムーブメントとしてノーデザインの時代に入っていて、洋楽の影響を受けた世代がそのままそれを日本の音楽として消化して演奏するっていう時代が来ている中で、……その辺が10代から湧き上がっていないのは、やっぱりブームなんだな、流行なんだなって気はした。今のシティポップブームはそんなに長くは続かないのかなって気はしたね。でも、90年代の感じがフィードバックしてきているのは良い傾向かなと思う。

しかも、ここ最近ずっとBUMP OF CHICKEN先生の影響を受けた若手のバンドがたくさん出てきてる中で、音楽的傾向がだいぶ洋楽に寄り添ってきている感じは出てきたかな。(決して、BUMP OF CHICKEN先生たちの影響力が落ちてきたというわけではない!) 僕らは洋楽に憧れて音楽を始めた人たちだから、また戻ってきつつあるのかなって気はちょっとするよね。なので、この4組には注目してもらいたいと思う。

「未確認フェスティバル2018」実施概要】
◇日時:2018年8月26日(日)13:00~20:00(予定)
◇会場:東京・新木場STUDIO COAST
◇入場方法:入場無料 ※観覧は10代限定ではありません
◇応援ガール:髙橋ひかる
◇ゲスト
ライブゲスト:My Hair is Bad
オープニングアクト:リツキ(2017年のグランプリアーティスト)
◇特別審査員:蔦谷好位置、菅野結以
◇賞品:グランプリには、賞金100万円が授与されます

----------------------------------------------------
【▷▷この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く◁◁】
聴取期限 2018年8月17日(金)AM 4:59 まで

スマートフォンでは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員に登録の上ご利用ください。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:とーやま校長、あしざわ教頭
放送日時:月~木曜 22:00~23:55・金曜 22:00~22:55
番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/

あなたにおすすめ