災害時の「不謹慎狩り」「売名行為よばわり」はなぜ起こる?

日刊SPA!

2018/8/10 08:50



― ひろゆきのネット炎上観察記 ―

▼災害時に必ず発生する、有名人の炎上は今回も

200人を超す死者を出した西日本豪雨。災害時に芸能人の言動を批判する、“不謹慎狩り”が今回も殺到した。ユーチューバー・ヒカキンは、100万円以上を寄付する動画を配信。「売名行為」などの否定的なコメントが寄せられた。お笑いコンビ・千鳥のノブは、コンビニで物資を受けつける投稿をリツイートしたが店舗に無許可だったことが発覚し、炎上。

◆忙しい人が増える限り、炎上はなくならない?

国際大学グローバルの講師をしている山口真一さんの調査によれば、この連載で扱うようなネット炎上事件は「年収が高く、係長クラス以上の男性が参加しやすい」そうです。つまり、ある程度の責任のある管理職とかで、それなりに忙しく仕事をする人が“正義感”で他人を責めたりするってのが、炎上に繋がっているようなのですね。

って、情報があるなかで、有名人の人たちが西日本豪雨の被災地に寄付やら義援金やらを送る行為に対して関係のない人が攻撃するってのがちょこちょこ出て炎上していたりします。

どうも「売名行為がよくない」ってことらしいのですが、被災者の方々が生活を立て直すためにはお金が必要なのは間違いないわけで、「結果的に寄付金が増えるなら、売名でも良くね?」って思うのが普通の人の感覚だと思うのですね。

寄付をしたユーチューバーのヒカキンさんが「自分の寄付より100万人の100円(※1)のほうが力がある」と言ったわけですけど、そういうのを見て、自分も寄付しようと思う人がいるかもしれないし、結果的に寄付が増えればそれでいいわけで。んでも、会社やらでストレスが溜まっているからか、冷静に考えれば、最終的に寄付してもらったほうがいいということがわかるはずなのに、他人を責めてスッキリしたいってのがあるんでしょうかね。。。あとは、有名人に対する嫉妬とか。。。

ただ、こういう不謹慎狩り(※2)の対策って、なにを言ったからいいとか悪いとかいうものではなくって、有名人への嫉妬で炎上する謎の状態だったりするんですよね。もちろん、政治家が浮かれている(※3)のはいかがなものかと思いますけど、災害を受けていない一般人が日常生活を送るのをとがめたりしたら、それは社会を停滞させるデメリットがあるわけなので、文句を言う人はそういうのを理解できてないんじゃないかなぁ、、と。

ってことで、山口さんの分析が正しければ、今後も日本で災害があるたびに寄付した有名人を叩いたり、不謹慎狩りをする炎上事件が起き続けるんだろうなぁ、、、と。日本は昇給も期待できなければ、未来も微妙だし、超暑いですし。。。

※1.100万人の100円

ヒカキン氏が募金を呼びかけたユーチューブ動画は、原稿執筆時(7月25日時点)で329万回再生。全員が100円を募金すると3億円オーバー。また、同氏は’17年7月に発生した九州北部豪雨への募金もユーチューブを通し呼びかけていた

※2.不謹慎狩り

災害が起きた際に、被災者とは関係のない人がネット上に楽しそうな投稿を行うことを咎める行為。東日本大震災の際、被災者以外の人が外食をしたり楽しそうな行動をSNS上にアップし、非難される炎上が相次いだ

※3.政治家が浮かれている

西日本の豪雨災害の最中、自民党議員が「赤坂自民亭」なる安倍総理と若手議員との親睦会の様子をツイッター上にアップし問題に

【西村博之】

41歳。元ニコニコ&2ちゃんねるの管理人。’15年にはアノニマスが潜む米国最大の掲示板サイト「4chan」の管理人に就任。フランス在住、たまに日本。「日本にいるとやたらと用事が入って、メールチェックができないまま2日たったりするのですが、昔は日本でこの生活をしていたわけで、毎日長時間働く人って大変だなぁ、って思いつつ40℃近い東京でバタバタと過ごす日々です」

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