オフィスのエアコン温度設定戦争「寒いと感じるほうが厚着する」べき?

JIJICO

2018/8/10 07:30



エアコン温度「寒い方に厚着させる」だけでは職場の雰囲気が悪くならないか?
猛暑の夏です。ニュースでは連日、「命に係わる暑さです。躊躇せずエアコンを使用してください。」と呼びかけており、この暑さが異常だと改めて実感する毎日です。熱中症への警戒も必要な中、オフィスではエアコンの設定温度をめぐり熱い戦いが繰り広げられているようです。冷房をフル稼働したい「暑い人」と、冷房が苦手な「寒い人」。
弁護士ドットコムの記事によると、法的には職場の設定温度を25度まで下げても問題がないとのこと。「寒い人」には防寒対策といった個々の対応を求めて構わないそうです。これだけ見ると「暑い人」に軍配が上がったようですが、だからといって声高にそう主張すると、オフィスの空気も文字通り冷え込みそうです。円満かつ快適に過ごせるオフィスでのエアコン利用について、ビジネスマナーの視点から解説します。

■快適なオフィスでのエアコン活用に必要な3つのポイント
インテージ調べによると、夏のオフィスの温度がちょうどいいと感じている人はわずか36.3%、「暑い」「寒い」と回答したのはそれぞれ約4割、約2割と、実に6割以上の人が適温ではないと感じているそうです。
体感温度には個人差がある上、男性と女性、営業と事務職など、さまざまな要素により、全員が快適と感じる温度設定は難しいと言えます。そのことを踏まえて上手にエアコンを利用する為に、次の3つの点に気を付けましょう。

1.温度設定のルールを決めて共有する

寒いから設定温度を上げたら、知らない間に温度を下げられていたのでまた温度を上げたという話を聞いたことがありませんか。このような無言の戦いを避けるには、温度設定のルールを決めることが大事です。
エアコンの設定温度と室温はイコールではありません。特に今年のような特別な猛暑では、室温も外気温の影響を受けやすくなっています。朝昼夕、座席の場所ごと、まずはそれぞれの室温を測りましょう。室温を把握して設定温度を決め、必要なルールを作ります。そして大事なのは、そのルールを全員が共有することです。さらには、室温管理の責任者を決めて一元管理すると効果的です。

2.個々対応・双方の努力

よく言われるのが、「暑い人」はこれ以上脱げないが「寒い人」は着ればよいということ。確かに、全員にとって快適な温度が存在しない以上、一人ひとりにできる努力を期待したいものです。
「寒い人」は、カーディガンなどの羽織りもの、ひざ掛け、ストールなどを活用して下さい。また逆に「暑い人」は、卓上扇風機を利用したり、手や顔を冷たい水で洗うだけでも涼を得られます。どちらか一方に努力を強いるのではなく、双方がそれぞれ出来ることをする。これが大事です。

3.風向きなどを考慮した座席の配置替え

1でお勧めしたように室温を細かく測るとわかりますが、室温は場所によって違います。エアコンの風向きや窓側かどうかなどの影響を受けるので、今いる場所がどうしても「寒い」「暑い」であれば、座席替えという対応も可能でしょう。

■自分の快適さだけを主張するのではなく、周囲への配慮も忘れずに
1日の大半を過ごす職場で、快適に過ごしたいと願うのは当然のことです。ただし、その願いを自分本位に主張するだけではいけません。ビジネスマナーは思いやりです。例えば自分は寒いけれど、周囲はどう感じているのか。自分に出来ることは何か。それらを考えて実行した上で、より快適にするには他にどのような手段があるだろうか。このような道筋で考えられるのが社会の一員としての大人の在り方です。
まだ夏は続きます。ビジネスマナーを以て周囲への配慮を忘れずに、暑い日々を乗り切って下さい。
(城戸 景子/イメージコンサルタント・マナー講師)

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