海外での“もしも”に備える 海外旅行保険のメリットとは?

OVO

2018/8/9 18:28


 夏休みで海外旅行に出かける家族も多いだろう。普段と大きく異なる環境の異国の地では、予想外のことも起きかねない。病気、けがのほか、事件や事故に巻き込まれたり、盗難被害に遭ったりする可能性もある。海外で病気やけがに見舞われた場合、治療や入院にかかる費用は、日本とは比べ物にならないぐらい高額になることも。そんな心配への備えとなるのが、海外旅行保険だ。出発当日にスマートフォンから申し込める保険もあるという。では、海外旅行保険に入るとどんなメリットがあるのだろうか。

一般的な海外旅行保険がフォローするのは、まず、けがや病気にかかわること。「けがや病気による入院」「海外旅行先で入院し、家族が日本からやってきた」といった場合の治療・救援費用や、けがによる後遺障害が残った場合、そしてけがや病気で死亡したケースだ。また、自分が人にけがをさせてしまったり、施設や他人のものを壊してしまったりした場合、その損害賠償も補償の対象となりえる。そのほか、航空機に預けた荷物の到着が遅れて必要品を購入した場合や、カメラなどの持ち物を壊してしまった場合に対応してくれるものもある。

ある損害保険会社によると、アメリカ(ニューヨーク)の場合、急性虫垂炎で入院し手術後腹膜炎を併発、8日間入院した場合の費用は7万ドル(840万円)。上腕骨骨折で入院手術し、1日入院した場合の費用は1万5千ドル(180万円)になるという。けがなどの場合、海外で治療を受けたときだけでなく、帰国後も治療が続いた場合の費用も補償されることもある。しかし、本人の重大な過失や故意の場合をはじめ、妊娠、出産、早産または流産が原因の疾病、歯科疾病、旅行開始前に発病した疾病など、対象にならないケースもあるので、事前によく確認しておくことが必要だ。

物損関係では以下のようなケースが。「ホテルのシャワーの蛇口を閉め忘れて、階下を水漏れさせてしまった」「ホテルでシンクにグラスを落として傷つけてしまった」「航空機に預けた荷物がロストバゲッジ。結婚式用のレンタルアクセサリーと衣装一式が入っていたが荷物が見つからない」といったケースでは10万円程度の損害賠償が見込まれるという。どれも特異なケースではなく、だれにでも起こり得ることだ。

病気やけが、物損事故などに遭わなくても、海外旅行保険に入っておくと心強い点がある。例えばこの保険会社では、海外旅行中に困ったことがあれば24時間365日、日本語で対応するサービスなども提供しているという。

保険加入の手続きというと面倒なイメージもあるかもしれないが、渡航前にパソコンやタブレット、スマホからウェブ上での申込みができる保険もある。また、便利なのがクレジットカードに付帯している海外旅行保険。こちらは、クレジットカードを持っているだけで保険が付帯される場合と、クレジットカードで旅費を支払った場合に保険が付帯される場合がある。補償内容も確認しておくと安心だ。

外務省の統計によると、2016年海外渡航者数1,711万6,420人に対し、在外公館による「海外総援護人数」は、2万437人(対前年比0.24%増)で、過去10年で2番目に多いという。この海外総援護人数は、海外の日本人が当事者となった「事故・災害」、「犯罪」などのトラブルに対し、在外公館が実際に援護を実施した事案に関するものなので、すべての事件・事故を網羅しているわけではない。1,700万人に対しての2万人というと、割合的には高いとは言えないかもしれないが、2万人という数の中には、いつだれが入ってもおかしくない。海外旅行保険の検討とあわせ、治安情報のチェックもまめにしておきたい。外務省の海外安全ホームページでは、国・地域別の海外安全情報を公開しているほか、旅行先で外務省からの最新の安全情報を日本語で受信できる「たびレジ」への登録も推奨している。事前にこうした備えをしておくことで、心おきなく海外旅行を楽しみたいものだ。

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