気分はスパイ──ミッション・インポッシブルなBMW M5

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2018/8/9 11:58

スパイの愛車は『M3』のように、「羊の皮をかぶった狼」的な存在であるべき


エディトゥール世代がまだ小さな子どもだった1960年代後半から1970年代、アメリカで『スパイ大作戦』というテレビドラマが人気を集めた。

アメリカ政府では手を下すことのできない極秘任務を遂行するためのスパイ組織、「IMF(インポッシブル・ミッション・フォース)」のメンバーの活躍を描いたアクションドラマである。日本でも1960年代半ばにフジテレビ系で放送されたので、もしかすると見たことのある人もいるかもしれない。

『ミッション・インポッシブル』シリーズは、この『スパイ大作戦』をベースとしたアクション映画だ。トム・クルーズ演じるスーパーエージェントのイーサン・ハントは、壊滅させられたIMFの生き残りという設定。『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』はシリーズ6作目となる。

これまで劇中には、ランボルギーニ『ガヤルド』、BMW『i8』、ポルシェ『911』などが登場してきたが、そのなかでもっとも印象深いクルマは、前作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』でトム・クルーズが操ったBMW『M3』だ。

探偵がそうであるように、スパイはその存在を目立たせてはならない。だからこそ、一見するとコンパクトセダンのようでありながら、その中身は獰猛なハイパフォーマンスカーである『M3』を使用することでリアリティが生まれる。

この流れは最新作にも引き継がれている。今回の『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』で活躍するのは、『M3』の上位車種となる新型『M5』だ。

一見するとスポーツセダン、しかしその中身は獰猛なハイパフォーマンスカー


『M5』は、『5シリーズ セダン』をベースにBMW M社が開発したハイパフォーマンスモデルである。

最新世代の4.4L V型8気筒Mツインターボエンジンを搭載し、トランスミッションは8速のMステップトロニック。最高出力は600ps、最大トルクは76.5kgmを発揮する。駆動方式にはインテリジェンス4輪駆動システムの「M xDrive」を採用。基本は後輪駆動だが、路面状況や走行状態に応じて全輪駆動へと変化するすぐれものだ。

映画を観る際には『M5』のギャップに注目してほしい。エクステリアは、ブラックアウトされたキドニーグリル、20インチのアロイホイール、ブラックのミラーキャップ、Mスポーツ・エキゾーストシステムと、Mモデルならではのスポーティなもの。しかし、スーパーカーのように“いかにも”といったルックスを持つわけではない。

ところが、その動力性能は最高速度250km/h(リミッター作動)、0~100km/h加速はスーパーカー並の3.4秒を誇るのだ。オプションのMドライバーパッケージを選べば、リミッターが解除されて最高速度は305km/hに達する。クルマ好きでなければ、このスポーティなセダンが600馬力を発生するハイパフォーマンスマシンとは思わないに違いない。

まさにスパイの愛車としてはうってつけ。ネタバレになるので詳細は語れないが、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』ではトム・クルーズが『M5』を駆ってド派手なカーアクションを披露する。さらに、BMWモトラッドの『R 9Tスクランブラー』、1986年型のBMW『5シリーズ セダン』も活躍するようだ。

『ミッション:インポッシブル』とコラボした『M5』の限定モデルも発売中


BMWは『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の世界公開に合わせ、映画とコラボレーションした『M5』の限定モデル、『M5 EDITION MISSION: IMPOSSIBLE』の受注を7月から開始している

エクステリアでは、ボディカラーに劇中の『M5』と同色のシンガポール・グレーをまとい、オーナーが希望すれば「MISSION: IMPOSSIBLE」の専用ステッカーをBピラー装着することも可能だ。4.4L V型8気筒Mツインターボエンジンはさらにパワーアップされ、最高出力は通常の『M5』から25psアップの625psを発生。0-100km/h加速も3.3秒に短縮された。

価格は1964万円(税込み)。生産は2018年限定だ。ヤクザ映画を見た人が映画館を出たとたんに肩を怒らせるように、この映画を観てスパイ気分に浸りたくなった大人の男たちに人気を集めそうである。

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