オウム真理教を支えた関連企業の数々。PCショップ、飲食店、薬品会社も…

日刊SPA!

2018/8/9 08:52



麻原彰晃こと松本智津夫。地下鉄サリン事件などを引き起こしたオウム真理教を率いた彼は、今年7月6日に東京拘置所で死刑を執行され、63年の生涯を閉じた。この未曽有のテロを起こした麻原は当時40歳になったばかり。師に従って死刑判決を受けた弟子たちも、多くが30代。教団発足から11年での破滅劇だった。彼らは日本に何を残したのか――。

◆海外にも進出! 組織拡大を支えたビジネスの実態とは?

広大な土地を取得しサティアンを建設したり、ロシアからヘリコプターを購入するなど、当時のオウムには潤沢な資金があった。その資金は信者からの寄付、寄進だけではなく、飲食店やパソコンショップなど、関連企業による売り上げが大きかったといわれている。オウム事件当初、取材を続けた新聞記者に聞いた。

「信者が店員なので人件費はほぼなし。そのため他店より安く提供しても、利益率が非常に高く、儲かった。飲食店やパソコンショップはオウムの資金源、ヨガ教室はオルグの窓口と公安も認識していました」

では、店で販売されていた商品はどんなものだったか。実際に購入経験があるIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏に聞いた。

「売られているモノが安かったのは確かですが、他店と比べて格段に安かったわけじゃない。せいぜい数百円単位ですね。性能的にもそこまで高スペックではありませんでした。しかし、当時はまだパソコンが高価で、『1円でも安く買いたい』というユーザーからは人気だったようです。オウムのパソコンはすごかったというのは、ちょっと尾ひれがついてますね」

とはいえ、店内はいつも盛況。

「’95年当時のパソコン業界では、知識のある店員が非常に貴重な存在でした。その点、オウム系パソコンショップの店員の知識は、高学歴の信者が多いせいか、最先端かつ豊富。『オウム直営店らしい』という噂が出ていても、客足が途絶えることはなかったですね」

高学歴を取り込む戦略は、シノギを回す上でも重要だったのだ。

<オウムの主な関連企業>

・マハーポーシャ

コンピュータ関連事業は、マハーポーシャ以外にもトライサルなど7社もあり、マハーポーシャはオーストラリアやウクライナにも進出

・うまかろう安かろう亭

豚骨ラーメンチェーン店。最盛期には都内に10軒あり、ほかにもイタリアンや喫茶店の経営もしていた

・オウム出版

機関誌『ヴァジラヤーナ・サッチャ』をはじめ、布教用のマンガやアニメを制作。ほかにも2社、出版社を経営していた

・長谷川ケミカル

サリンの原材料を調達した薬品会社。細菌プラントを造ろうとして設立された会社など7社を経営

・その他

不動産、人材派遣、ヨガ教室、家庭教師、テレクラまで経営していたとされ、その経済規模は計り知れない

― オウム真理教とは何だったのか? ―

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