『グッド・ドクター』出演の浜野謙太「橋口は子供の側の重心を切磋琢磨した人」

しらべぇ

2018/8/9 06:30


今夜10時より第5話を迎える『グッド・ドクター』(フジテレビ系)。

山崎賢人演じる新堂湊が問題を巻き起こしながらも、小児外科医として成長していく姿や「すべての子どもを大人にしたい」という純粋な気持ちに、毎回号泣者続出となっている。

そんな作品の中で、湊の想いを理解して「グッジョブ」な活躍を見せ、子供たちから大人気の看護師・橋口太郎を演じる浜野謙太に話を聞いた。

■息子の幼稚園にリアル橋口な先生


(©ニュースサイトしらべぇ)

私生活では2児の父でもある浜野に、橋口のキャラクターについて聞いてみると、意外な言葉が飛び出した。

「うちの息子の幼稚園の先生で、本当にこういう人がいて。大人と比べるとはるかに子供に人気がある。大人には伝わりにくい部分もあって、お母さんたちは彼が何をしゃべっているのか、わからない時があったりするんだけど、でも『子供語』が使えて、それこそトトロくらい絶大な人気があります。

これまで女性中心だった保母さんや看護婦さんといった場所に現れた“新人類”的な人であり、シビアな現場において『ちょっと頼りないキャラ』――その頼りなさが逆に活きているというか、ちゃんとするより子供の目線に立つ、子供の側に重心があるのが、彼なりの切磋琢磨を積み重ねるうちに、出来上がっていったのかな…と。必ずしもしっかりはしていないんだけど、『子供語』が使える。橋口はそういう人に、なれればいいなって」

そして、自身の中にもリアル橋口な部分はあると言う。

「“大人だったら”が欠けている。よく『だからなんなの?』とか、『主語がない』とか注意されますね。(笑)詰めが甘かったり、ムラがあったり…。

そういうことを“橋口太郎というヒーロー”を自分の中に置くことで正当化しているというか(笑)、完璧にできないこともあるのが人間だし、それをどう支えるか、どう支えてもらうか――ほかの人たちのいいところが、引き立つこともありますよね」

■大人の時間組みを疑う


(©ニュースサイトしらべぇ)

子供たちが多い現場の中で、子を持つ親として感じていることもあるという。

「スタッフさんは時間通りに進行させないといけないんで、テキパキしているんですけど、子供たちとの絡みも多いんでワチャワチャしていたくて、でもそこで大人の時間組みでワチャワチャするのは難しい。だからちょっと怒られそうになることも、あるんですよ。『橋口さん、子供たちを盛り上げすぎないで!』って。(笑)

子育てしてると感じるのは、働き方改革とか言われているけど、今の日本の大人の時間組みと子供自体が全然相容れない。それは子供が未熟なんじゃなくて、大人の時間がおかしいんじゃないか? 子供に合わせるというよりも、大人の時間組みを疑ってみる――というのも必要なんじゃないかと。

だからこの作品は湊が出てきて、『なんで、正しいことをしちゃいけないの?』という、一本筋が通っているのは、僕にとってはすごく『だよね?』だし、ありがたい内容だと思いますね」

■橋口にとって湊の存在


(©ニュースサイトしらべぇ)

ドラマの中で「なんで、正しいことをしちゃいけないの?」を問う湊の存在は、橋口にとって「ずっと待ってた」キャラクターだと浜野は語る。

「橋口にとって湊は、“こんな人、今までいなかった!”みたいな意識があるわけじゃなくて、それまで出せなかった『だよね?』を共有できる『大きな子供、来た』くらいの感覚。そのフラットなところが、橋口のいいところだと思うんですよね。偏見もないし。

ただただ湊が子供たちを見ているように、同じように患者である子供を想っているキャラ。湊先生が信頼に値するから――ということではなく、湊をサポートするのも橋口自身が『こうしたほうがいい』という判断で動いている。

実はそういう人じゃないと、子供たちのカオスの問いかけに答えられない。(笑)子供は突然、全然違うことを質問したりして、そういうことを楽しめる人じゃないと難しいし。だから、正しいとか、正義とか大それたことじゃなく、橋口にとっての“普通”――その時その時に『普通に考えたら、こうじゃない?』が同じ感覚の人が、湊なんだと思います」

そんな湊との絡みについては、

「湊先生とバディ感…とまではいかないけど、ダチ感やマブ感とかちょこちょこ出していければいいな。賢人くんもやろうとしてくれているので、ダチ感みたいなのを汲み取ってもらえたら嬉しいかな。どんどん、気づいたら、温まってると思うんで。

橋口もキャラが立ってますけど、丸井先生をはじめレジデントたちや間宮先生など、重いストーリーの中でおもしろいキャラがいるので、そこも見てもらいたいですね」

と、今後の見どころや注目してほしいポイントを語ってくれた。

■もしもスピンオフがあったら…


(©ニュースサイトしらべぇ)

出演していた『海月姫』(フジテレビ系)では、浜野が演じたすぎもっちゃんと、その相棒・花森さん(要潤)とのスピンオフ要望が殺到した。

現在、公式Twitterでのスピンオフ「『グッド・レジデント』ー中丸野のAnother Storyー」にも友情出演しているが、「グッド・ナースマン―橋口太郎―」という、しらべぇドラマ班の妄想的スピンオフ構想をぶつけてみると…。

「スピンオフって“どうなんだろう?”と思うことが多いんですが、それはいいですね!(笑)『グッド・ドクター』では毎回、子供が生きるか、死ぬかという大きな事件が起きますが、これは何も起きない――何も起きないけど、泣けるみたいな。

子供と一緒にいる橋口が、その子の話を聞いてるうちに勝手に想像が広がっちゃって、感情移入して毎回一人で号泣する。しかも、橋口はいろいろ考えているんだけど、結局子供には届かなくて…っていう。(笑)」

とイメージを広げ、“それ観たい!”な構想を考えてくれた。そんな浜野演じる橋口が、今日も子供たちのために働いている『グッド・ドクター』は、今夜、第5話を迎える。

(画像提供:(C)フジテレビ『グッド・ドクター』

天才ボーイソプラノ歌手・羽山響(城桧吏)が喉の不調を訴え、父の徹郎(三浦誠己)に伴われて東郷記念病院を訪れる。リスクと子供の夢との狭間で、どんな決断が下されるのか――。今夜10時からの放送も、必見だ。



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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ

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