岐洲匠、大久保桜子、石垣佑磨が語り合った『キュウスペ』の先に望むもの

Movie Walker

2018/8/8 20:30

東映特撮ヒーローがシリーズの枠を超えて共演した『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』(VOD配信中、Blu-ray&DVD発売中)。昨年に続き好評を博したシリーズ第2作に出演の岐洲匠(ラッキー/シシレッド役)、大久保桜子(ハミィ/カメレオングリーン役)、石垣佑磨(十文字撃/宇宙刑事ギャバンtypeG役)の3人に、同作について、ざっくばらんにインタビュー!ファンも「そうなのか!?」と思う興味深い発言が相次いだ。

■ 「再会の約束は、現場のアドリブなんです」(石垣)

――待望のシリーズ最新作が、ついにパッケージでリリースされます。作品について、皆さんの率直な印象をお聞かせ下さい。

石垣「前作に続いて坂本浩一監督が、(『宇宙戦隊キュウレンジャー』が放送されていた)日曜朝のテイストというより『これぞ映画だな』というテイストで仕上げてくれました」

岐洲「確かに『これぞ映画だな』でした。“スーパー戦隊”なんだけどいままでとは違う、新しい作品になったと思います。初号試写を『キュウレンジャー』のみんなと石垣さんと観終わった後、みんなで『良かったよね?』『良かった!』って言い合いながら焼肉を食べて…(笑)、それくらい余韻が抜けませんでした」

石垣「叙々苑に連れて行ってもらって。タンの特上頼みまくったよね?」

大久保「はい。おいしかったです(笑)。本編が1話30分ほどで、(今作の)1時間は長いかな?って思っていたんですけど、試写を観たらそれをまったく感じさせないおもしろさで、『もっと長くてもいいのに』って逆に思いました」

――石垣さんは昨年、「キュウレンジャー」第18話に撃役で出演されてましたね。

石垣「『出たい!』って言ったら出してくれたんですよ(笑)。あの時にラッキーと共演していたから、今回の現場でもすごくやりやすかったんです」

大久保「キュウレンジャーが時空を超えて、スペース・スクワッドの世界へ迷い込むという話で、ハミィは(撃と)直接的なやり取りがなくて、今回が初共演でした」

石垣「あの時、撃がラッキーに『また、いつかな!』と再会を約束して別れたんです。そのことが書かれた記事を読んで思い出したんですけど、あのセリフ、僕のアドリブなんです」

岐洲「確かにアドリブでした!台本になかったんですよ。それで現場で石垣さんが監督とスーツアクターさんと“そういう芝居を入れたい”って話し合っていたのを、今思い出しました」

石垣「“名残惜しさ”を出したくて、『2人の約束で終わらせたいから絶対撮ってね』って。そうしたら約束を果たしに戻って来られたんです」

――アドリブから運命が回り出した感じですね。

石垣「今回のオープニング、撃の『ヨッシャ、ラッキー!』とかも、準備稿のときに自分で提案したんです。その後、ちょうどおもしろかったのが、撮影中、桜子ちゃんに『私のキタコレもどこかで使えないですか?』って言われた瞬間ひらめいて、『よっしゃキタコレ!来た!この芝居をやろう!』と思って、それで『ヨッシャ、ラッキー』に繋げちゃえ!っていうね」

岐洲「あれは冒頭から『キタコレ!ヨッシャ、ラッキー!』って詰め込み過ぎですよ(笑)」

石垣:ぶっこんだんだよ!(笑)ひらめく瞬間ってあるじゃないですか。良い原稿書けて『キタコレ!』みたいな、そういう感情が生まれたんですよ。で、ラッキーも『よろしく勇気!』(『宇宙刑事ギャバン』主題歌のフレーズ)を言ってくれるから、それがクロスオーバーにもなるんですよね。どう?良いっしょ?」

大久保「(笑)」。

石垣「そうそう、その笑いを待ってたんですよ!」

■ 「こんなにかっこよく撮ってもらっていたのかと…」(大久保)

――岐洲さんは先ほど、今作について“スーパー戦隊だけど、いままでとは違う”と話されていましたが、どの辺りが違うのでしょう?

岐洲「『キュウレンジャー』単体の世界観だけでは表現できなかった感情やアクションが描かれていたと思うんです。スペース・スクワッドや歴代のヴィランズのみなさんと絡み合えたことで、いままでと違う『キュウレンジャー』の芝居ができたんですよね」

大久保「その分アクションも芝居も大変で、撮影中はアクションのことで頭がいっぱいになっちゃって、自分がどんな芝居をしていたかが頭の中に残らない状態だったんです。でも『こんなによく撮ってもらっていたんだ!』って、改めて坂本監督、すごいなぁ…って思いました」

岐洲「ハミィは特にそうでしたけど、スターチェンジ前の自分自身で演じるシーンが多かったので、ドラマ性があるというか深いですよね。本編だと30分ほどの中にチェンジ前とチェンジ後、さらにロボ戦…と続くので、半分の時間も自分自身が出ているかいないか…でしたから」

石垣「おもしろいよね、主役がそういうのって(笑)」

岐洲「シシレッドとしての姿も自分ではあるんですけど、今回はより自身でドラマも見せられたと思います、子どもも楽しめると思うけど、それ以上に大人もじっくり楽しめる。この作品を観て『戦隊モノって、いまこんななんだ』って思ってもらえたらすごくうれしいです」

■ 「今回の蒸着ポーズは、立ち回りながら」(石垣)

――十文字撃=ギャバンtypeGは、スペース・スクワッドの隊長に昇進してから初の活躍となりましたね。

石垣「隊長だからって演技的に変わっていることはなにひとつないです。芝居的に前作から何も変えていませんが、立場が変わったことだけは常々意識しました。今までと違うと言えば、実は今回、蒸着(変身)のプロセスを見せていないんです。蒸着ポーズが立ち回りの手の動きに組み込まれていて、全部アクションになっているんですよ」

岐洲「チェンジしながら戦う…というか、蒸着ポーズの動きが全部、打撃技になっていたんですね」

石垣「そう。でも(撃の得意技の)かかと落としも落とさなきゃねって、どこかで上げて落として…とかね。坂本監督はそういうシーンを、キュウレンジャーとはまた違う見せ方で入れ込むのが、絶妙に上手いんですよ」

――十文字撃のアクションが、ますます確立された気がしますね。

石垣「僕自身が格闘技もやっていた流れで、できるものを全部立ち回りに入れ込んだのが撃なので、そういう意味では演じやすいです。『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』(12)とか『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』(13)の時は、転がったり落とされたり崖落ちとかやっていたので、本当にアザだらけだったんですよ。格闘技の方が気楽です。転がるの、痛いよね?

岐洲「痛かったですね。アスファルトの上とかは…」

石垣「トランポリンで前宙して背落ちとか、そんなのもう歳なので厳しいかなぁ」

岐洲・大久保「やってたんですか?スゴイ!」

■ 「坂本監督は、振り向くだけでなぜかカッコいい」(岐洲)

――甦ったヴィランズの一人、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のメレ(平田裕香)はハミィと同じカメレオンモチーフのキャラクターですね。2人の共演は戦隊ファン的にも見どころでした。

大久保「平田さんがメレをとても大切に演じられていました。『ここはこうしたいです』『こういうアドリブを加えて良いですか?』とか監督と私に相談しながら演技を組み立てられていて、本当にすごいって思いました。監督も平田さんをとても信頼されていて、『やって!やって!自由にやって!』って(笑)」

岐洲「自由度、半端ないんですよ(笑)。でも、だからこそ自分自身が心配なシーンになると不安にもなります。『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』(17)の時とか、自由すぎてどうすればいいかわからなくなった時が、少しありました」

石垣「正直でいいね!坂本監督でも不安なところがあるっていうね」

岐洲「アクションぎっしりの長回しシーンを撮った時とか、これまで感じたことのない緊張感とアドレナリンと、何かスポーツをしているような感覚だったんです。撮影期間もセリフを覚える時間もなくて、ものすごく大変だったけど、不思議と楽しかったんです。“今、すっごく芝居してる感”というか…」

――それも岐洲さんと監督の間に信頼があったから感じられたものだと?

岐洲「そうだと思います。現場は緊張感に包まれますけど嫌な空気ではないし、監督、優しい方なので何でも話せちゃうんです。今回は派手にアクションしているわけではないんですど、とにかくカッコよく撮って下さって。撮影の合間や出番待ちの時、監督が共演者にアクション指導する姿を見ていると、その動きもまたカッコいいんですよ、ただ振り返っているだけなのに(笑)。人として本当に憧れますね」

――大久保さんは監督とどのように役作りしていったのでしょう?

大久保「私、割と人見知りで、『from Episode of スティンガー 宇宙戦隊キュウレンジャー ハイスクールウォーズ』(17)でご一緒した時も、監督が私の性格もよく理解して下さって。撮影現場では女の子は私ひとりだったので『ハミィちゃん、ご飯食べた?』『そこにお菓子あるよ』『疲れてない?』って、すごく気にかけて下さって…」

岐洲「それ、監督が話したいだけじゃないかな?」

石垣「そうだよ。絶対そう(笑)」

大久保「でも、それでとても仲良くなれて。今回のアクションは、私自身はよくできたと思ったカットも結構あったんです。でも監督が『いや、違う』『ダメ、もう1回』って妥協しないというか。『最後の最後までカメラにどう映っているかも大事だから』って…。結果的に最高のアクションが撮れたので、すごくうれしかったです」

石垣「それモニターをずっと観ていたかっただけの可能性もあるよ。本当に。マジで(笑)」

■ 「『キュウレンジャー』のみんなでまた共演したい」(大久保)

――大久保さんも、坂本監督の演出とお人柄に、すっかり魅了されたようですね。

大久保「先日、監督が撮られた『俺たち賞金稼ぎ団』(14)を拝見させていただいて、すごくおもしろかったんです。『獣電戦隊キョウリュウジャー』に出演されたみなさんが別の役で共演された作品なんですが、『キュウレンジャー』のみんなもまた別な役柄で集まって、坂本監督に演出してもらいたい!って思いました」

石垣「『~賞金稼ぎ団』は舞台版もあるんだけど、僕は『キュウレンジャー』のみんなで舞台やってもらいたいな。それで日替わりゲスト枠で『どうも、お疲れ!お疲れ!』って登場してみたい(笑)」

岐洲・大久保「(笑)」

石垣「撃を演じて他のスーパー戦隊もいろいろ触れてきましたけど、『キュウレンジャー』は特別な思いが湧いてきて、そういう舞台とかで彼らの姿をまた観たいなって思いますね。『キュウレンジャー』のみんなには、彼らにしか表現できない何かがあると思っています」

大久保「そう言ってもらえるのは、すごくうれしいですね。でも、もちろん『スペース・スクワッド』の続きも見たいです!」

石垣「『つづく』って終わっているから、続いていくはずだよ」

岐洲「他のスーパー戦隊とは別の宇宙で戦っているキュウレンジャーが、簡単に登場できるのかはわからないですよね…」

石垣「いやいや、撃が会いに行くから。(劇中、次元の扉を開いた)ジライヤに頼んで『ヌォ~っ!』って忍術で開けてもらうから。『もう1回開いてよ!』って(笑)」

■ 「プレデターと戦いたい!」(石垣)

――「スペース・スクワッド」シリーズは今後も続くと思いますが、みなさんそれぞれ共演したいキャラクター、出演したいヒーロー作品を教えてもらえますか?

石垣「僕の野望はデカいですよ!『G.V.P』という映画を作りたいんです。『ギャバンVSプレデター』!今年『ザ・プレデター』が公開されますよね?“宇宙最強生物vs宇宙最強の刑事”って、どうですか?」

大久保「プレデター!いいですね!」

岐洲「絶対おもしろいと思いますよ!でも、どっちが勝つんでしょう…」

石垣「僕のブログ見たらわかりますけどプレデターのフィギュア集めて、写真を撮って載せてるんですよ。『キュウレンジャー』出演もそうでしたけど、言い続けたら、いつか実現する!」

大久保「私は『仮面ライダー』シリーズに出演したい!私、結構バイクが好きで乗ってみたくて、カッコいい感じの女性ライダー役にチャレンジしたいです」

岐洲「僕の野望は、いま『忍風戦隊ハリケンジャー』や『特捜戦隊デカレンジャー』『炎神戦隊ゴーオンジャー』が“10年後”に集まって新作を撮っているじゃないですか。僕もいつか『キュウレンジャー』でもう一度集まって、一緒に戦えたらって思います。年が経てばみんな変わっていると思うので、進化したみんなで変身して、また敵と戦う。“ずっとヒーローであり続けたい”っていう想いはあります」(Movie Walker・取材・文/トライワークス)

https://news.walkerplus.com/article/155470/

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