元警察官が語る職務質問で応援を要請するケース


職務質問とは、犯罪抑止や捜査の端緒のために犯罪を疑われる者を停止させ、質問をする警察官の職務です。とはいえ、警察官職務執行法で決められた範囲の必要最小限で乱用はできず、職務質問はあくまで任意。そんな職務質問で応援を要請するケースがあります。職務質問の裏事情を見ていきましょう。

元警察官が語る職務質問で応援を要請するケース

職務質問を断ると警察官が詰問する


職務質問の裏事情を職質歴30年以上、職質のプロである警視庁地域部自動車警ら隊所属していた元警察官に聞きます。職務質問をする人の基準はあるのでしょうか?

「基本的には挙動が不審な人に行います。例えば、警察官と目が合った瞬間に視線を逸らす人、方向を変えてしまう人などです。大体は、身なりや目の動きで判断します」とのことです。

「職務質問とは、質問をしていくことで相手の不審点を探って行く作業です。まず、“どちらに行かれますか?”という質問をして、目的地の方向が合っているかなどを調べます。答えが曖昧だったり方向が違ったりすると、住居侵入なども考えられるでしょう」とのこと。質問の内容にはそれなりの意味があるわけです。

職務質問は任意なので断る権利はあります。しかし、実際には断ると「何か断る理由があるのか?」と、警察官がしつこく詰問。最悪の場合は「必要最小限の有形力の行使」として、身柄拘束なんてこともあるようです。

職務質問で応援を頼むと囲まれる


警ら中の警察官は基本的には2名で行動。執拗に職務質問を続行するかは、その現場の責任者である上官の気持ち次第だといます。

「自ら隊は必ず警察官2名で職務質問をするので、怪しいとなれば1名が質問している間に、もう1名が免許証などから身元を照会します。前科があれば、質問をそれに合わせて変えて行きます」と話します。

「さらに、カバンやクルマのトランクを見せるように促すのです。その際、裁判例の範囲内でバッグなどの持ち物を無理やり開けるような強制力はありません。しかし、あまりに不審だったり、拒否する場合は無線で応援を頼みます」というのです。

職務質問中に警察官が無線で応援を頼むと即、近場から大勢が集まって囲まれる事態に…。こんなに大事になると、警察官も意地になりやすいといいます。「それでも拒否し続ける場合は、逮捕令状を取って署に同行させることもあります。拒否を続けることで、犯罪の疑いが強くなるという面があるのです」と話してくれました。

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