「なりたい自分で、生きていく。」 グリーがVTuber新プラットフォーム『REALITY』発表



8月7日、株式会社Wright Flyer Live EntertainmentのVTuber事業方針説明会が行われました。事業説明会ではVTuber事業に対するビジョンや、新サービスの発表などが行われました。



はじめに、株式会社Wright Flyer Live Entertainment代表取締役社長の荒木英士氏が登壇。「暑かったり寒かったりするのは肉体があるせいだと思いまして、いかに早く肉体がない世界に行くかというのがテーマ」という語りからスタートしました。

この20年ぐらいでメールやSNSなど、オンラインの世界で生活したり活動したりすることが増えたと荒木氏。「いままで物理的な制約に縛られていたことが、同時に様々な場所に存在できるようになり、地理的に離れた人ともコミュニケーションを取ることが可能になっていった。これが加速していくと、もっと自分たちの生活が電子化、バーチャル化していくのではないか」と論を展開。



「バーチャルYouTuberは、こうした人が肉体的な制約から解放された電子的な世界で生活していくためのひとつのスタート地点ではないか、と考えている。これを加速させていき、全人類が物理的な制約から解放され、なりたい自分で生きられる世界を実現したい」と続けました。



これまでは、新規のVTuberを制作したりテレビ番組を放映したりしてきましたが、断片的な話しかお伝えしていなかったと荒木氏。そこで今回発表するのが「なりたい自分で、生きていく。」というビジョンです。



新規VTuberのデビューを支援





事業方針として「VTuberとして生きていける世界を作る」を掲げ、VTuberの“デビュー”、“活動・収益化”、“コミュニティ拡大”に携わる事業を展開していきます。デビューに関しては“個人の才能をプロデュース”、“オーディションでの公募”、“人気IPのVTuber化支援”を挙げています。既存のキャラクターであるすーぱーそに子のVTuber化をはじめ、人気イラストレーターの葉月ナツさんのVTuber化も共同プロデュースしています。また、イラスト投稿サイトのpixivとボイスアプリのLisPonと共同でのオーディションを実施。3人が今秋デビューを予定しています。



また、VTuberに欠かせない技術面への取り組みも実施。VTuber専用のスタジオの設立、3Dキャラクターの感情表現を豊かにする技術、アニメのような高品質セルルック3D技術など、様々な施策に取り組んでいます。



収益化可能なプラットフォーム『REALITY』発表





VTuberとして生きてくために欠かせないのが収益化問題です。「現在、バーチャルYouTuberの数は4300人以上。その中でYouTubeのチャンネル登録者数100人以下なのが2200人、1ヶ月以上更新がないVTuberが2500人、収益化できているのが1日に20人ほど」という現状を語り、活動が困難な状況であることを説明。そこで、ファンの獲得と収益化が可能なプラットフォームとして『REALITY』の提供を発表しました。



『REALITY』は、コメント機能や3Dギフトと呼ばれるギフティングが可能なVTuber専用のプラットフォームサービス。好きなものに話しかけたいという欲求や、3Dギフトを贈ることによってコミットしたい欲求を叶えることができるとのこと。



『REALITY』が掲げる3つのテーマは、「LIVE」「COMMUNICATION」「MONETIZE」。LIVEは、文字通りライブ配信を行うことですが、今後は毎日人気のVTuberが配信を行っていきます。現時点でコラボも予定されており、『REALITY』内でのコラボが簡単に行えるようになっているようです。記念すべき第1回は、8月7日21時からKMNZの2人が配信。翌日にはときのそらさん、8月11日には月ノ美兎さんが配信予定となっています。



「COMMUNICATION」については、コメントやギフトで交流することができるほか、3D着せ替えギフトにも対応しています。デモでは、KMNZのLIZさんが贈られたサングラスをその場で装着するという動きを披露。ユーザーから贈られたギフティングを身につけるというのはなかなか無い体験かもしれません。



「MONETIZE」に関しては、有償ギフトの収益化が可能となっている点が挙げられます。プラットフォーム側の手数料は30%。YouTubeでは、収益化審査までの基準があるため、デビュー当初から収益化することができませんが、『REALITY』では収益化に関する条件がなく初日から利用できます。また、サービス開始記念で手数料0%、売上2倍、3D制作料0円というキャンペーンを実施。



社会のあらゆる場所にVTuberを



コミュニティ拡大ステージでは「社会のあらゆる場所にVTuberを」というテーマで、いまのメインフィールドである動画サイトから広がっていき、音楽やVRライブ、リアルイベント、TV番組など、さまざまなサービスのインターフェースとして機能することをサポートしていきます。



その一環として、キングレコード株式会社のキング・アミューズメント・クリエイティブ本部の中西氏が登壇。こちらはオリジナルや原作物の音楽制作をしている部署で、アニメーションのパッケージのみならず、海外の番組販売、グッズ、などコンテンツの入り口から出口までを一元的に運用してビジネスを展開。また、声優アーティストの音楽制作、販売、ライブビジネスなども行っています。中西氏によると「既存のVTuberから、今後の新規VTuberも対象に音楽制作やライブコンサートといった音楽シーンを展開していく予定」とのこと。さらにVTuber特化型の音楽レーベルを展開する合弁会社を設立、人気IPの共同プロデュースと音楽制作・ライブコンサートなどに共同で取り組んでいきます。



また、乙女向けVTuberのプロデュースや、バーチャルキャストを使った地上波初のVTuber専門番組なども、コミュニティ拡大への取り組みとして挙げられています。

スマホでカスタムアバターを制作・配信可能に





そして、最後に発表となったのが、最初にして最大の関門である“デビュー”をサポートする新サービスの紹介です。『REALITY』対応のアバター制作ツール、『REALITY Avatar』です。スマホで簡単にカスタムアバターが作れて、スマホだけで『REALITY』に配信することが可能になります。



VRMのインポートにも対応しており、独自に作ったアバターを『REALITY』で動かすことも可能です。また、カスタムアバターのVRMエクスポートについては検討中とのことなので、お気に入りのカスタムアバターを持ち出すこともいずれは叶いそうです。こちらの『REALITY Avatar』は、2018年秋にアルファ版が公開予定となっています。

『REALITY』については、本日よりリリースされているので、試してみたい方はiOS、Androidからインストール可能です。

Wright Flyer Live Entertainment

https://le.wrightflyer.net/

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