ラプトルやT-REXには毛が生えていた!?『ジュラシック』シリーズでは描かれない恐竜たちの真実

Movie Walker

2018/8/8 16:30

第1作『ジュラシック・パーク』(93)から公開中の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』まで、『ジュラシック』シリーズには巨大な爬虫類を思わせる恐竜が登場する。しかし、最新の研究で導きだされた恐竜の姿はそれらのイメージとは異なり、本当は羽毛に覆われた鳥類に近い生き物だったのでは?という説が有力だ。映画と研究結果を比較し、人気恐竜たちの真の姿に迫ってみたい。

■ 七面鳥みたい!?なラプトルの少し残念な姿

『ジュラシック・ワールド』(15)で初登場したブルーの活躍もあり、すっかり人気恐竜となった肉食恐竜のヴェロキラプトル(以下、ラプトル)。ラプトルは体の大きさと比べると脳が大きく、最も知能が高い恐竜だったと言われている。シリーズ全作に登場し、特に初期3作ではずる賢さを活かした仲間との連携プレーで人類に襲いかかるなど、その獰猛さに恐怖した人も多いはず。

映画では、人類と同等もしくは、それ以上の大きさで描かれているラプトルだが、実際には少し違ったようだ。研究によると、小型~中型犬ほどの大きさだったと言われ、全身を羽毛が覆っていたほか前足には大きな翼があり、鋭利な歯を持った七面鳥に似た生物だったと考えられている。ただ、高い知能を持ち、地上を時速40kmで走ったとも言われているので、危険なハンターだったことには変わりないだろう。

■ 最強の肉食恐竜T-REXは、お行儀がよかった!?

最も知名度が高い恐竜と言えば、大型の肉食恐竜、ティラノサウルス・レックス(以下、T-REX)。約1.5mの巨大な頭と強靭な顎を持ったどう猛な捕食者で、口の中はノコギリ状の分厚い歯がびっしりと並んでいる。劇中では、草食恐竜や人類はもちろん、肉食恐竜にも襲いかかるなど、恐竜界の“暴君”の名をほしいままにしている。

映画ではくわえた獲物を左右に振り回すといった暴れっぷりも描かれたが、実は映画のイメージよりも“お行儀がいい”性格だったのかもしれない。仕留めた獲物や死骸を乱雑に食べ散らかすのではなく、慎重な動作で段階的に獲物を解体し腹に収めていたのだ。さらに、首の筋肉が発達していた一方で、舌は未発達だったため、肉塊を放り投げて消化器官まで丸飲みにしていたと考えられている。また、頭から尻尾にかけて“モヒカン”のように羽毛が生えており、外見はちょっとファンキーだったようだ。

■ 陸上では弱かった?巨大恐竜スピノサウルス

『ジュラシック・パークIII』(01)に登場した水棲の肉食恐竜スピノサウルス。ワニのような細長い口とT-REXを上回る体躯、背中に生えた帆のような巨大な突起が特徴で、劇中ではT-REXと死闘を繰り広げ、その首をへし折って勝利を収めている。また、水棲恐竜ではあるが、二足歩行で陸上を走り回る姿も描かれた。

実際の体長も15~17mと考えられ、11~13mのT-REXを凌駕する巨大さ。そして、水辺で暮らしていたことから、水の浮力を利用することで体重20t近くまで成長したと考えられており、T-REXをねじ伏せたのもうなずける。しかし、その巨体ゆえ、陸上では後ろ足のみではその体重を支えきれず、四足歩行で行動し、動きも機敏とは言えなかったようだ。水辺なら最強の恐竜だったが、陸上ではT-REXに軍配が挙がっていたと考えるのが自然だろう。

もちろん、研究結果が全て真実で映画は間違っているとは言い切れない。しかし、今回ピックアップしたもの以外にも、恐竜たちの意外な生態が次々と明らかにされている。そんな背景を考えながら映画を鑑賞すると、また違った楽しみ方ができそうだ。(Movie Walker・文/トライワークス)

https://news.walkerplus.com/article/156709/

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