ブロードウェイのトニー賞などを受賞した哀しい喜劇、舞台『Le Père 父』の上演が決定 橋爪功、若村麻由美ら出演

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2018/8/8 14:29


東京芸術劇場と兵庫県立芸術文化センターの共同製作で、橋爪功、若村麻由美ほか出演の翻訳劇『Le Père 父』が、2019年2月2日(土)~24日(日)東京芸術劇場 シアターイーストにて、3月16日(土)・17日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演されることが決定した。

本公演は、フランスの気鋭の演出家・ラディスラス・ショラーによって2012年にパリで初演され、2014年にはフランス最高位の演劇賞・モリエール賞最優秀脚本賞のほか様々な賞を受賞した注目作だ。英語版に翻訳された後には、ウエスト・エンド、ブロードウエイのほか世界30カ国以上で上演され、トニー賞、ローレンス・オリビエ賞の主演男優賞など各国の主要な賞を受賞している。
本作の主人公で、認知症の症状にある父親アンドレを演じてきたのは、ロバート・ハーシュ、フランク・ランゲラ、ケネス・クラナムなどの各国の名だたる俳優たち。日本初上演となる本公演では、このアンドレ役を名優・橋爪功が演じる。

さらに、フランスオリジナル版を演出したラディスラス・ショラーが日本で初演出することも決定した。その他のキャストには、橋爪功演じるアンドレの娘・アンヌに若村麻由美、二人の周辺の人々を元宝塚歌劇団トップスターの壮一帆、進境著しい太田緑ロランス、そして実力派俳優として定評のある今井朋彦と吉見一豊が演じる。誰しもに起こりうる、まるでSFのような現実世界を演劇で表現する本作。時間とは記憶そのものであり、その記憶が混乱していった人の現実はどうなっていくのか。また、その人を取り巻く家族たちはどう向き合っていけばよいのか。少子高齢化が深刻化する日本においてますます増えていく認知症の問題を、極めて演劇的に突きつける。
<ストーリー>
80歳のアンドレが1人で暮らすアパルトマンに、娘のアンヌが駆けつける。若い看護師が泣きながら彼女に電話をしてきたため、父に何らかの異変を感じ、行くはずだった旅行を急きょ取りやめてやって来たのだった。アンドレは看護師を自分の腕時計を盗んだ悪党呼ばわりし、自分は1人でやっていけるから看護師の助けなど必要ないと言いはる。しかし、アンヌに指摘されると、その腕時計はいつもの秘密の場所に隠してあった。なぜアンヌは誰も知らないはずの自分の隠し場所を知っているのか……。
今自分が居るのは、長年住んだ自分のアパルトマンなのか? この女や男は誰なのか?
何が真実で何が幻想なのか?
自分自身の信じる記憶と現実との乖離に困惑する父と、父の変化に戸惑う娘。驚くほど無防備な愛の残酷さと忍耐の限界をユーモラスに描いた本作は、現代版『リア王』とも呼ばれ、記憶や時間が混迷していく父の視点で観客が物語を体験していく、という斬新な手法で描かれた哀しい喜劇(コメディ)。

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