【住んでみてわかったDCライフ】 “スミソニアン博物館”の中でも異色な肖像画美術館 そのワケは?

OVO

2018/8/8 12:46


 アメリカの首都・ワシントンD.C.(以下DC)といえば、ホワイトハウスやリンカーン記念館などが観光スポットとしては王道だが、それらと並んでスミソニアン協会の美術館・博物館を思い浮かべる人も多いだろう。パリのルーブル美術館、マドリードのプラド美術館など、有名な美術館・博物館は世界中にいろいろとあるが、スミソニアンの美術館・博物館の特徴は、なんといっても入場料がすべて無料(!)であること。そして、1つの博物館だけを指すのではなく、協会が管理する19の美術館・博物館などを総称して、日本では一般的に“スミソニアン博物館”と呼ばれている。

そのスミソニアン協会の中でも、やや異色といえるのが「National Portrait Gallery」(国立肖像画美術館・ポートレートギャラリー)だ。通常の美術館・博物館のように、西洋美術、自然史、科学などの分類には当てはまらず、政治・スポーツ・軍事・演劇などのさまざまな分野で、アメリカの歴史に名を連ねた人を扱っているのがこの美術館。だからアメリカ人にとっては、教科書や本、もしくは映画やテレビで見たことのある人たちに出会える場所がPortrait Galleryだといえる。

南側のエントランスから入って右に折れると、まず目に入ってくるのがポカホンタスの肖像画。ディズニー映画でも主人公として扱われたアメリカの先住民(アメリカンインディアン)女性で、イギリスから渡ってきた入植者と先住民との仲介をなした人物として、アメリカでは小学生でも知っている存在だ。そのすぐ横に展示されているのが、多くの肩書を持つ“アメリカ建国の父”ベンジャミン・フランクリン。日本では、凧(たこ)を使って電気の実験をした人物として聞いたことがある人もいるのでは。しばらく進むと大きな絵で飾られているのが発明家トーマス・エジソン。絵の中でエジソンとともに描かれている蓄音機は、その実物も目にすることができる。

3階は現代美術と20世紀以降に活躍した人たちのコーナー。アカデミー賞を4度も受賞した女優キャサリン・ヘップバーン、アインシュタイン、ビル・ゲイツ、マッカーサー元帥、ビヨンセ、ジョージ・ルーカス、マリリン・モンローと、実に多様な人の肖像画が飾られている。そしてコレクションとしては比較的新しいのが、前大統領夫人ミシェル・オバマの絵だ。

このPortrait Galleryの最大の特徴は、初代ジョージ・ワシントンから前大統領であるバラク・オバマまで、歴代大統領の肖像画をすべて展示していること。ミシェル・オバマの肖像画は、オバマ前大統領の肖像画とともに美術館のコレクションに加わった。ブッシュ親子、ケネディ、リンカーンなど、日本人でもすぐに分かる顔に出会うことができる。DCを訪れる機会があれば、大統領たちに会えるPortrait Galleryも見学のコースに加えてみてはいかが?

M.O.

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