「今秋のユニクロマストバイ」ベスト5。アパレル関係者が涙目の逸品も

日刊SPA!

2018/8/8 08:53



メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第189回目をよろしくお願いします。

「クソ」がつくほどの猛暑ですが……アパレルはすでに秋物がスタートしております。ユニクロやGUなどでも秋の新作が並んでおり、お店によってはコートやダウンなどを見かけることも。「まだ秋冬なんて遠いよ……」と思う気持ちは山々ですが、アパレルは追加生産がしにくい業態。「いきなり作るにしても生地が足りない」「縫製工場に空きがない」となかなか小回りがきかないものなのです。だからこそアパレルは昔から「先物買い」が良品を抑えるポイント。今回は「今買っておかないと後悔する」ユニクロのマストバイをお届けします。

◆遠目はウールだけど、実はイージーケアな化学繊維

●EZYアンクルパンツ(ウールライク) 2990円(+税)

さんざんCMをうっているユニクロのアンクルパンツ。「あれ? 去年も“くるぶし出していきましょう”なんてCMやってなかったか??」と既視感を覚えつつも、今年のモデルは格段にレベルUPしています。

化学繊維でイージーケアがウリのユニクロのスラックスですが、化学繊維の場合どうしても見た目が安っぽくなってしまうもの。どこのブランドも同じですが、「ウールは高級感が出せるけれど、値段が高い上にケアが大変」「化学繊維は値段は安いしイージーケアだけど、安っぽい見た目に」とトレードオフなメリットとデメリットに悩みながら商品開発を行っています。

ところがユニクロのアンクルパンツは「ウールライクな化学繊維」を使っており、特に今年のモデルは実にリアル。遠目だと高級感のあるウール素材に見えるのに、触って見ると化学繊維。「着心地もよく、耐久性も高くイージーケアで値段が安く、かつ高級感がある」と、どこのブランドも苦しんでいる問題を解決しています。

余程自信があるのか今年はコーデュロィ素材などあらゆるバリエーションを展開、CMもバンバン打っており攻勢にかけてます。確かにモノは抜群にいい。オススメです。

◆子供っぽくならないカシミア素材のキャップ

●ウールカシミヤキャップ 1990円(+税)

「キャップって子供っぽくて……」と敬遠する大人は多いでしょうが、キャップは髪も気にしなくて済み、ちょっと出かける際に便利なアイテム。そこで大人のためのキャップをユニクロがリリースしています。

キャップはキャンバス素材が普通ですが、こちらは光沢のあるウールカシミア素材。上質で大人な印象があるため同じキャップでもさしてヤンチャな印象にはなりません。デザインもほぼ入れず極めてシンプルに作っているため落ち着いた印象に。

カシミヤ特有の長い毛足がツヤを生んでくれ高級感たっぷりです。1000円台で買える雰囲気じゃありません。普通のブランドなら1万円でも作れないレベルでしょう。オススメ。

◆何度かの改良を加えて完成形に!!天然素材にしか見えないブロックテックコート

●ブロックテックステンカラーコート 9990円(+税)

ビジネスマンの強い味方「ブロックテックコート」。水を弾く上に蒸れを防いでくれるため、外では雨に対応でき、電車の中でも蒸れて不快な状態にならない。マウンテンギアなどに使われるいわゆる「透湿防水」素材がこちらの特徴。

こうした機能素材はどうしてもスポーティーな印象が強くなり、下手をするとスーツウェアの「格下げ」にも繋がりかねないもの。昨年に出ていた同型であるブロックテックコートはちょっとスポーツテイストなハリ感が気になりましたが、今年は生地の風合いが天然素材っぽく、パッと見コットンウールの様な高級感のある表情に見せています。

「それユニクロでしょ?」とバレそうな機能素材感が少なくなり、今年は雰囲気たっぷりに使える。「イタリア製のコート」と言ってもタグを見られなければバレません。ちょっとユニクロにしてはお高いですが、その価値は十分にあります。

◆超伸縮を備えたユニクロ史上最細のスキニー

●ウルトラストレッチスキニーフィットジーンズ 3990円(+税)

「スキニー」とは書いているものの、実際は細さが甘いのがユニクロのスキニー。万人が袖を通すブランドであるからこそ、どうしても過度に細くしすぎると売れなくなる。しかし「スキニー」はキュッと綺麗な細さがウリなので、どうしてもユニクロのスキニーは見劣りしてしまっていました。

そんななか、ユニクロもついに高級ブランド顔負けの「超伸縮」ウルトラストレッチ素材を採用。これがゴムのようにビヨンビヨンと伸びるのです。極細の美しいシルエットにしても誰でも足が入るくらい伸びる伸びる。3990円でこの素材を使うのは驚異的。

文句が一つもないわけでもないのですが……「1万円以下のスキニー」だったらユニクロの圧勝です。半端なお金を出すくらいならいさぎよくユニクロでOK。

◆アパレル関係者涙目の最強ニットシリーズ

●エクストラファインメリノボーダークルーネックセーター(長袖) 2990円(+税)

「ユニクロなんて安かろう悪かろうだよ」と言っていたアパレル業界人を黙らせてしまった品番の一つがこの「エクストラファインメリノ」シリーズ。10年前はグチグチ嫉妬と批判を垂れ流すアパレル業界人が多かったものですが、今ではユニクロの品質はそうした方々でも批判できないほど高クオリティになってしまいました。

エクストラファインメリノウールは他ブランドなら1万円以上出しても実現できないほどの高品質。極上のツヤ感に加えてなんと家庭用洗濯機でケアできる機能性も付与されている。これにはどこのブランドも頭を抱えたものです。

今年は無地ではなく柄物もリリース。シンプルなノームコアのトレンドが終わり、装飾のあるデザインが好まれる中、ユニクロも工夫を凝らしてきています。トーンをおさえた柄使いはボーダーでも子供っぽくならない魅力がある。よくこれを2990円で出せるものです。

薄手なので晩夏から使えます。今年最初の秋物にオススメ。

以上、「秋のユニクロマストバイ」でした。完売するものも多いはずなので早めのチェックがオススメです。

そして、私はユニクロからびた一文もらっていないので褒めるだけにとどまりません。来週は「買ってはいけないワーストバイ」をお届けしますのでこうご期待。

【MB】

ファッションバイヤー。メンズファッションの底上げを図るべく各メディアで執筆中。“買って着て書いて”一人三役をこなす。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」。初の著書『最速でおしゃれに見せる方法』はベストセラーに。最新刊『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』が発売中!

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