前田敦子のような“スピード婚”は離婚率が高いという統計も。成功/失敗した人の体験談

女子SPA!

2018/8/8 08:47



先日、元AKB48のセンター前田敦子(27)が、俳優・勝地涼(31)との“超速婚”を発表しました。

「交際期間が短い結婚は憶測を生みがち」と語るのは、男女関係や不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さん。スピード婚をしたカップルの“その後”は? 話題の報道を、亀山さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

◆スピード婚は離婚率が高い!? 米国の調査結果

前田敦子さんと勝地涼さんの“超速婚”が話題になっている。スピード婚、超速婚と、交際期間が短い結婚はとかく揶揄(やゆ)も含めて憶測を生みがちだ。

一般的にもスピード婚は周囲から不安視されるものだが、実際にはどうなのだろう。

2014年に発表されたアメリカ・エモリー大学での研究によれば、離婚率と交際年数には反比例の関係があるという。交際1年未満で結婚したカップルは、交際3年以上で結婚したカップルより離婚率が39パーセント高く、交際1~2年のカップルより20パーセント高い。つまり、交際期間が短いほど離婚リスクも高いという結果だ。(米国で3,000組の夫婦を対象に調査)

スピード婚でうまくいった人、いかなかった人に話を聞いてみた。

◆「『毎日が発見』で楽しい。もっと彼のことを知りたい」

つきあって3週間で婚姻届を出したのは、ユウナさん(35歳)。相手も同い年だという。

「前の会社の同期なんです。ときどき同期の有志で集まることがあって、私は転職したけど呼んでくれたので久々に行ってみたら彼がいて。それまであまり話したことはなかったんですが、その日はたまたま隣に座ったので話してみたら意気投合。そのままふたりだけで二次会に行って、話し足りなくて彼の家でまたしゃべって。連休だったので彼の家に3日間、いつづけてしまいました」

そこからはほぼ同棲状態。そして3週間たったところで婚姻届を出したのだという。親には電話連絡だけ。

「お互いの親がそれでOKというフランクな人たちだったから、なんの障害もありませんでした。友だちや会社にはそれぞれが報告。結婚して半年たったので、そろそろ友だちだけ集めてパーティでもしようかと今、話しているところです」

見ず知らずの相手でなかったとはいえ、お互いのことはほとんど知らないままに結婚したのだが、ユウナさんには違和感はなかったそうだ。

「今までつきあった人の誰よりもたくさん話したような気がするんです。こう言ったらどう思われるだろうという心配なしに、不思議なくらい素の自分をさらけ出すことができた。彼もそうだったと言っています」

実はユウナさん、彼と同期会で会う直前、3年続いた不倫を精算したばかりだった。相手の妻も巻き込んでのドロドロ不倫に疲れ切ったと彼にも話した。

「同情されたいわけでも慰めてほしいわけでもなく、淡々とつい最近、こんな恋をしていたと伝えただけ。彼は、その話し方がいいと言ってくれた。大事な恋だったんだねと言われてうれしかった。この人なら私の気持ちや感覚を共有してもらえると確信したんです」

結婚後も最大限にふたりの時間をとるようにしている。なぜなら、もっともっと彼のことを知りたいから。

「毎日が発見なんです。たとえば昨日も彼がパスタを作ってくれたんですが、そこから思い出のパスタ、みたいな話になって。彼の感性がステキだなと日々思っています」

のろけまくるユウナさんだが、今、「この人となら何でも話し合って乗り越えていける」と確信を得ているという。確かにそれがいちばん重要なのかもしれない。短期間のつきあいであっても、「話し合っていける」と感じられれば一緒に歩いていくことが可能だろう。

◆人間関係に疲れ切って「逃げ婚」してしまった女性

一方で、「結婚に逃げた」という思いが強まって、スピード婚からわずか3ヶ月で別居、その半年後には離婚に至った女性もいる。ミホさん(36歳)である。

「実家暮らしだったんですが、母親と折り合いが悪くて家を出たかった。仕事も職場の人間関係で疲れ果てていました。

そんなとき趣味の音楽でつながっていたネットのオフ会があった。そこで出会った人と仲良くなって、3ヶ月後には結婚したんです。私が彼のマンションに転がり込んだだけの結婚。親にも反対されたので結婚式もなし。仕事も辞めました。

『しばらくのんびりすればいいよ』と彼は言ってくれていたのですが、1ヶ月もしないうちに私はこの生活を望んでいたのだろうかと思うようになって」

すぐに仕事を探し始め、1ヶ月後には再就職を果たした。彼は協力してくれていたが、彼女の心の中でどんどん違和感が大きくなっていった。

「はたと目が覚めたような感じ。私はどうして彼と結婚しているのだろう、彼と私はどういう関係なんだろう、と。確かに好きにはなったけど、家庭を作るビジョンを話し合ったわけではない、彼のどこに惹かれたのかもよくわからない。なんだかいろんなことがわからなくなっていって、それと新しい職場のストレスがごっちゃになって、家を飛び出してしまったんです」

女友だちの家に避難し、そこから会社に通った。不思議と精神的にラクになった。友だちに話を聞いてもらい、初めてわかったのだ。「自分は現状から逃げるために結婚したのだ」と。

実はこの「逃げ婚」、ときどき見聞きする。結婚さえすれば今の環境から逃れられる、新しい世界が開けると思い込む女性は少なくない。もちろん、「逃げ婚」がいけないわけではないし、実際、そこから新たな世界が広がる可能性もある。最初から「逃げ婚」をステップアップだと割り切っていれば、何かが始まるかもしれない。

「私はわけのわからないままに逃げたんですよね。それが自分の重荷になってしまった。彼にはそのことをきちんと話し、謝って離婚してもらいました。今は友人と部屋をシェアして暮らしています。今の職場はやりがいもある。ここから人生をやり直そうと思っています」

やっと“自分の”人生を生き始めたと感じていると彼女は言う。彼女にとって、そのために必要なスピード婚だったのかもしれない。

<TEXT/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数

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