綾野剛が自ら「ハゲタカ」第1部を解説! 『あれはかたせ(梨乃)さんのアドリブです』

綾野剛主演のドラマ「ハゲタカ」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)が、8月9日(木)放送の第4話から第2部に突入。これに合わせて、綾野による第1部の印象的なシーンの解説コメントが発表された。

同ドラマは真山仁の同名小説が原作。綾野が “企業買収”のスペシャリスト・鷲津政彦に扮し、「ハゲタカ」とバッシングを受けながらも日本の名門企業を次々と買収し、再生させていくさまを描く。

綾野がまず振り返ったのは、第3話のクライマックスとなった三葉銀行常務取締役・飯島亮介(小林薫)との対峙シーンと、三葉銀行・資産流動化開発室の室長・芝野健夫(渡部篤郎)との別れを描いたラストシーンだ。

■ 第3話のクライマックス、飯島との対峙…鷲津の“情念”を感じたシーン

第3話のクライマックス、飯島との対決はまさに“情念の対決”でした。今回僕は『ハゲタカ』で鷲津として1997年から2018年の21年間、つまりほぼ四半世紀を生きるのですが、その中で第1部の鷲津というのは、ある種の情念や怒りを持って、飯島との因縁に向き合っています。飯島亮介という男に対しては“情念”を、そして腐りきってしまった日本の企業に対しては“怒り”を――そのふたつの感情をテーマに第1部は鷲津を形成しました。

そういった意味で、このシーンはその感情の集大成であったように思います。父の死から10年。ようやく飯島の前にまでたどり着いた。その達成感と、この先自分自身は何を目的に生きるべきなのかという喪失感。そのふたつの感情を同時に抱いている、とても“情念”の強いシーンでした。結果、どちらでもない虚無感が支配していたように思います。

このシーンの撮影は8分間の長回し。一度もカメラを止めずに撮影をしました。鷲津を生きている時は長く感じなかったのですが、撮影後8分あったと聞いて驚きました。

■ 第3話ラスト、芝野との別れ…忘れられない芝野の表情と鷲津の孤独

これも第3話ですが、最後の芝野とのやり取りも非常に印象に残っています。鷲津が芝野に「この国を守るために一緒に戦いませんか?」と声をかけるのですが、芝野に断られる。そのときの芝野の顔が忘れられません。芝野には“家族”があり、その家族を守らなくてはならない。それは、鷲津にはない感情でしたが、ふとそのことに納得がいったので、断られても「そうですか」とすんなり受け入れ、別れられたのだと思います。

あのときの芝野の表情は、何かを懐かしむような、終幕を迎えたような揺るぎない顔で、鷲津にはとてもできない表情。鷲津と芝野の生き方の違いをまざまざと見せつけられた瞬間でもあり、ある種鷲津の孤独が完成せざるを得ないシーンでもありました。

続けて綾野が解説する印象的なシーンは、第2話で繰り広げられた、かたせ梨乃演じる太陽ベッドの中森社長との対決。

■ 第2話ゲスト、かたせ梨乃演じる中森瑞恵が見せた経営者とは別の顔…

第2話で登場したかたせ梨乃さん演じる『太陽ベッド』の中森社長。鷲津がどれだけ理詰めで攻め、知らしめ、ひれ伏せさせても、最後の最後まで中森社長の内省から何かが失われることはありませんでした。かたせさんの中森社長の中に、とても大きな“女性の覚悟”というものが見えたんです。それは、母親であるということ。中森社長には伸彰という息子がいる。やはり母である強さというものを秘めていたように思いますし、それを撮影している中で強く感じました。経営者として戦う中森社長の中に、母として全うする姿が見えた。描かれてはいないのですが、僕はそれを感じていました。ですから、『太陽ベッド』の社長としては鷲津に敗北しましたが、母親としては圧倒でした。今でもその感触は残っています。

かたせさんとの撮影は、ひと言で言うと“スリリング”でした。かたせさん自身はとても艶やかでチャーミングな方なのですが、お芝居が始まると別人。しなやかな余裕もお持ちなんです。

中森社長が去り際に鷲津の足を踏んでいく、という場面があったのですが、あれはかたせさんのアドリブです。鷲津のパーソナルスペースにあっという間に入られ踏まれました。そういった瞬間の連続のお陰で、鷲津の強度が増したと確信しています。

さらに綾野は、第2部の見どころも解説。また、テレビ朝日の公式YouTubeチャンネルでは、鷲津の名言を集めた動画が公開されており、合わせてチェックしてみよう。

■ そしていよいよ始まる『ハゲタカ』第2部…綾野剛が語る見どころは

若くしてアメリカのファンドで生き抜き、バブル崩壊後の日本に戻った鷲津。第1部では父親の死と関わりのあった三葉銀行の飯島常務との因縁に10年間向き合ってきました。その思いを晴らした後、いよいよ第2部では、巨大な企業を買収するというビッグビジネスに打って出ます。ここからが本当の意味で、“対・日本”のスタート。“ハゲタカ”としての新たな戦いの能力をさらに発揮していくこととなります。

高嶋政伸さん演じる『ファインTD』のカリスマ社長・滝本誠一郎という大きな敵も登場し、壮絶な戦いを繰り広げていきます。第1部の鷲津とはまた違った2010年の鷲津の戦い方をお楽しみください。

また、沢尻エリカさん演じる松平貴子との関係性も変わっていきます。ホテルの社長とファンドの人間として向き合っていくわけですが、その変化にも注目してみてください。

■ 第4話(8月9日[木]放送)あらすじ

鷲津の策略で三葉銀行の隠し口座の件が公となり、常務取締役の飯島が失脚してから9年――ホライズンジャパン・パートナーズは国内有数の大手電機メーカー『あけぼの』の買収を画策していた。

その矢先、三葉銀行を辞め、企業再生のスペシャリストとして活躍していた芝野が『あけぼの』の再生担当執行役員に就任。それを知った鷲津は、買収の件を一旦保留にするよう、社員たちに命じる。

経営状態が良くない企業で容赦ないリストラを断行し“首切り屋”とも揶揄されながらも、いくつもの企業を再生させてきた芝野を警戒する鷲津。佐伯(杉本哲太)、中延(光石研)らは鷲津の指示に従うが、アラン(池内博之)だけは、その判断に反発を示すのだった…。

そんな中、PCメーカー『ファインTD』の社長・滝本誠一郎(高嶋政伸)が『あけぼの』買収に動き始める。『ファインTD』を一代で大きく成長させた滝本は、カリスマ経営者として名を馳せていたが、一方で業績拡大のためなら手段を選ばないという強欲な一面も持っていた。

大手の『あけぼの』を手中に収め、さらなる事業拡大を図ろうとする滝本。『あけぼの』に対し、最初は友好的な救済的買収を提案するが、芝野と社長の諸星恒平(筒井道隆)が拒否すると途端に『TOB(株式公開買い付け)』、すなわち敵対的買収を仕掛ける、と宣言する!

滝本が『あけぼの』の接近していることを知った鷲津は、その背後にある企業が潜んでいることを突き止め…!?(ザテレビジョン)

https://news.walkerplus.com/article/157501/

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