食文化研究家も太鼓判「夏に食べるべき国産食品」で元気ビンビン!

日刊大衆

2018/8/8 06:00


 “危険な猛暑”が続いている今こそ、本誌推薦の食材を食べて、元気になってほしい。一部地域では40度を超えるなど、うだるような暑さが続く日本列島。そんな中、どうしても食が進まず、体力、気力ともに落ち、ゲンナリというお父サンは少なくないはずだ。そこで本誌は今回、この猛暑でも食べやすく、しかも精がつく、全国47都道府県の食品を紹介する(文末の表を参照)。これを食べれば、あなたの元気も10倍になる!?

まずは、『長寿食365日』(角川学芸出版)、『健康寿命をとことん延ばす「食」の決めワザ100』(宝島社)など、多くの関連著書を出している食文化研究家の永山久夫氏に語ってもらった。「私は今、井原西鶴の書『好色一代男』の主人公の世之介にハマり、いろいろ調べているんです。彼が60歳までに相手にした女性は3742人。男性まで含めれば4467人! 何を食べて、こんなに元気だったのかと。世之介は架空の人物ではありますが、当然、当時の実際に精のつく食材を反映しているはずですから」

永山氏が調べてみると、世之介は、ゴボウ、山芋、鶏卵、ドジョウをよく食していたという。そこで、まず根野菜のゴボウ。断トツで生産量が多いのは青森県だ。ゴボウと言えば近年、ゴボウ茶が女性に大人気でもある。「ゴボウは食物繊維が豊富で、まずデトックス効果があります。最近では、クロロゲン酸という血液をサラサラにしてくれる強い抗酸化物質なども豊富であることが分かっていています。このクロロゲン酸は皮のすぐ下にあり、また水にさらすと流れてしまうので、泥だけサッと洗い落とし、皮はむかないようにしましょう」(永山氏)

「きんぴらゴボウ」の“きんぴら”は金太郎同様、怪力の子ども=「金平」から来たともいわれる。ゴボウを食べると、パワーがみなぎることを意味しているという。

では、山間部の多い長野県でもよく取れるネバネバ食品の山芋は、どうか。「ネバネバはムチン質で、タンパク質を無駄なく吸収するのを助け、体にとって毒になるような物質の排出を促します。納豆同様、とにかく強壮作用が強く、健康をパワーアップしてくれます」(前同)

お次は、表では3大生産地の千葉県を紹介した鶏卵。永山氏は言う。「ヒヨコという一羽の生命体を誕生させるために必要なものが、すべて含まれているんです。特にタンパク質は良質で、血管の老化を防ぎます」

養殖が盛んな大分県が生産量1位、夏が旬のドジョウはどうか。「ドジョウ鍋に代表されるように“一物全体食”で、長寿効果が高い。しかも、亜鉛も多く、強精作用も抜群です」(同)

ただし、永山氏からすれば、これらの世之介が食していた食材には、精力食材として一つだけ重要なものが抜けているという。それは、京都産も有名な七味唐辛子にも含まれるゴマ、中でも黒ゴマだという。「ゴマの中でも特に黒ゴマは若返り、活力増強効果が高いとされています。亜鉛、アルギニンなど性機能アップの成分も豊富です。ただし、私がこれを加える一番の理由は、今話題の“紀州のドンファン”のような、高齢でも精力旺盛な体験者の方からじかに、その効用を聞いているからなんです」(同)

1日大さじ1杯が目安。また、有効成分をしっかりと吸収するため必ず摺るか、摺られたものを購入すべし。

■オクラやゴーヤも! 料理研究家が推奨する旬の食材

 さて、この永山氏推薦のこの5大食材に続いて、料理研究家のオガワチエコさんには、今が旬の食材、また、こんな猛暑下でも食べやすいものを3つ選んでもらった。まずは、鹿児島県が生産1位のオクラから。「今が、まさに旬(7~9月)ですし、値段もお手軽で、調理も簡単。山芋同様、ネバネバなのはムチンという栄養素が含まれているからで、この成分は精力アップ効果があるうえ、弱った胃腸の働きを助けて食欲を促進してくれます。まさに、夏バテの方に持ってこいと言えます」

お次は、やはり今が旬(7~9月)のゴーヤ。ゴーヤ=沖縄県のイメージだが、沖縄だけで生産されているわけではない。近年は寒さに強い品種も誕生。群馬や栃木でも作られていて、生産量は沖縄がトップとはいえ、その割合は3分の1ほどだという。「ゴーヤは独特の苦みがあり、苦手な方もいるかもしれませんが、栄養は大変豊富。精力増強はもちろん、夏バテ防止効果も抜群。沖縄の方の平均寿命が高いのもうなずけます。同じウリ科のスイカから発見されたシトルリンというアミノ酸の一種は、血流を促す効果もあるといわれます」(前同)

したがって、ゴーヤの苦みが苦手という方はその代用に、まさに今が旬のスイカ、同じくウリ科のキュウリもオススメだ。

最後は豚肉。「豚肉は肉の中でも飛び抜けてビタミンB群が多いんです。このビタミンB群は疲労回復、疲労を防ぐ効果があります。栄養ドリンクの『アリナミン』の主成分は、このB群なんです。調理法としては、カレー粉で味つけするのもオススメです。カレー粉の黄色成分のターメリックという香辛料は肝臓の働きを促し、強壮にいい。さらにカレーの発汗作用は体温上昇を抑え、熱中症を防いでくれるんです」(同) 真夏こそ汗をかきながら、ピリッとからい豚肉入りカレーで疲れを吹っ飛ばしたいものだ。

次ページ以降の47都道府県別のオススメ食品の表も参考に、モリモリ食べて、夏バテ知らずのビンビンライフを送ってほしいと思います!

■ニッポン47都道府県「夏のオススメ食品」

●北海道/ジンギスカン/羊肉は高タンパク、低コレステロール。加えてL-カルチニンを含む。

●青森県/ゴボウ/収穫量全国一。繊維が豊富で腸内環境を整えてくれる。アルギニンを含有する。

●岩手県/真崎わかめ/三陸沖で寒流に揉まれ育つ。緑濃く、肉厚なわかめ。血液をサラサラにするアルギン酸を含む。

●宮城県/フカヒレ/世界一の品質と称される気仙沼産。老化防止効果のコラーゲン、コンドロイチンを含む。

●秋田県/横手やきそば/具の豚ひき肉は疲労回復に良いビタミンB1、アルギニン含有の目玉焼きが乗る。

●山形県/サクランボ/全国1位の収穫量。アンチエイジング、ストレス緩和効果のポリフェノール、フラボノイド含有。

●福島県/会津ニンジン/会津は日本に3か所しかない高麗ニンジンの産地。アルギニンを含む。

●茨城県/納豆/ムチンという成分が精力増強、ナットウキナーゼが血液をサラサラに。生産量1位、消費量2位。

●栃木県/宇都宮餃子/疲労回復、興奮作用もあるアリシンを含むニンニク、ニラが入る餃子は夏のビンビンメニュー!

●群馬県/嬬恋キャベツ/高原野菜の嬬恋キャベツ。免疫力を高めるビタミンC、胃の働きを助けるビタミンUも含む。

●埼玉県/深谷ねぎ/冬が旬だが、夏もおいしい。血行の活性化、疲労蓄積の防止に効果があるアリシンを含む。

●千葉県/鶏卵/茨城県に次ぎ全国2位の生産量を誇る。完璧な食品といわれる栄養価。亜鉛、アルギニンで元気に!

●東京都/東京湾海苔/疲労回復に効果があるビタミンCを野菜、果物並みに含有。東京湾はかつて一大産地で、現在も6位。

●神奈川県/猪肉/丹沢に多数生息する猪の郷土料理。夏バテ防止のビタミンB2は豚肉の2倍以上など栄養満点。

●新潟県/南蛮エビ/甘エビは新潟では南蛮エビと呼ばれる。心臓病の予防や肝機能改善効果のタウリンを含有。

●富山県/とろろ昆布/疲労回復効果のあるヨウ素は食品中トップクラスの含有。消費は全国平均2倍以上で日本一!

●石川県/能登もずく/細く、ぬめりがある。抗がん効果、O-157などの抗菌作用があるというフコイダンも含まれる。

●福井県/サバ/青魚の代表。DHAやEPAなど豊富。若狭のシンボルとも言える食材。

●山梨県/高原野菜/男女とも健康寿命が日本一。その一大要因は地元の高原野菜の摂取量が多いためといわれる。

●長野県/山芋/ムチン、ジアスターゼ、アルギニン成分が精力もアップさせる。3大産地の1つ。

●岐阜県/山岡の細寒天/寒天は「食物繊維の王様」。肥満だけでなく、動脈硬化、大腸がんなどの予防に効果がある。

●静岡県/桜エビ/駿河湾だけで水揚げされる名物。桜色の色素成分アスタキサンチンは優れた疲労予防効果。

●愛知県/一色うなぎ/矢作川の清流が流れる一色町で養殖されるウナギ。ビタミンA、E、DHAの含有量は圧倒的。

●三重県/伊勢ひじき/ミネラルをはじめ栄養素豊富。精力増強の効果。伊勢志摩地域産は有名。

■「食べる漢方薬」や「養老の秘薬」も!

●滋賀県/近江牛味噌漬け/近江牛と味噌のW効果。江戸時代、「養老の秘薬」として将軍家に献上されていたほど。

●京都府/七味唐辛子/京野菜の代表的存在の唐辛子に強精のゴマ、海苔もブレンドされ、「食べる漢方薬」として有名。

●大阪府/半助豆腐/半助(うなぎの頭)と豆腐を炊く郷土料理。強壮食材のW効果、しかも半助だから安い。

●兵庫県/レタス/古代エジプトでは強精剤として珍重されていた。淡路島で生産され、全国有数の収穫量。

●奈良県/茶がゆ/伝統料理で、茶で炊いたおかゆ。茶に含まれるカテキンの強力な抗酸化作用で夏バテ撃退。

●和歌山県/梅干し/暑い季節に絶大な食欲増進効果を発揮し、下半身も元気に。紀州藩が奨励し、今も生産日本一。

●鳥取県/砂丘らっきょう/アリシン豊富。他にも抗がん成分などがあり、「畑の薬」。砂丘地でも育つことから生産全国2位。

●島根県/シジミ/漁獲高日本一。宍道湖で取れるしじみは、肝機能を高めるオルニチンが豊富。

●岡山県/マッシュルーム/体の熱を逃がすことから、特に夏は滋養強壮に効果。瀬戸内市牛窓町は実に全国シェア3割。

●広島県/牡蠣/タウリンに加え、亜鉛が豊富で「海のミルク」とも。生産量は断トツで日本一。

●山口県/フグ/疲労回復に有効で、健康ドリンクにも含まれるタウリン豊富。下関には日本中からフグが集まる。

●徳島県/鳴門れんこん/3大産地のひとつ。必須ミネラルながら不足しがちなマグネシウムが豊富。疲労回復に効果大。

●香川県/高松にんにく/強精になるビタミンB1を体にスムーズに吸収させるアリシン豊富。青森に次ぎ生産2位。

●愛媛県/キウイ/日本一の産地。別名、絶倫フルーツ。亜鉛、セレンを含む。

●高知県/黄金生姜/血行促進効果がある。四万十川源流の特産生姜は特に優れているとも。

●福岡県/博多なす/体を冷やす効果があるビタミンB豊富。夏こそ摂るべき野菜。

●佐賀県/ムツゴロウ/有明海に面した地元では昔から、滋養強壮用にスープ、ふりかけなどにして食されている。

●長崎県/五島するめ/イカは夏が旬。コレステロールの代謝を促し、血液をサラサラにしてくれるタウリンが豊富。

●熊本県/馬肉/熊本名物。他の畜肉に比べて栄養が高く、滋養強壮で薬膳料理にも。馬刺は高級だが、鍋用は安い。

●大分県/ドジョウ/うなぎと並ぶ夏の滋養強壮魚。うなぎよりカルシウム、B12豊富で低カロリー。生産量1位。

●宮崎県/マンゴー/沖縄と並ぶ生産県で夏が旬。血行改善効果のあるビタミンA、B6が豊富で、体がビンビンに!

●鹿児島県/オクラ/全国シェアの4割強を占める断トツの生産地。糖尿病防止効果があるペクチンを含む。

●沖縄県/ゴーヤ/夏野菜の王道。精力アップ、糖尿病や高血圧にも効果あり。沖縄県民が長寿である要因のひとつ。

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