プロセッサ製造メーカーのウイルス騒動、新型iPhoneへの影響は「限定的」か

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Image: Macro photo/Shutterstock.com

思わぬトラブルでしたが…。

先日報じられた、台湾の半導体製造メーカーTSMCのコンピューターウイルス騒動。これはコンピューターウイルスがシステムに侵入したことで、TSMC工場内の一部施設が停止したというものです。プレスリリースによれば、8月6日(現地時間)にはシステムが完全回復したと発表されていますね(後々、このウイルスはランサムウェアWannaCryの亜種であったことが判明)。

iPhoneの発売時期への影響は?


さてさてこのTSMCですが、公式発表ではないものの新型iPhoneに搭載される新プロセッサ「A12」の生産を担当していることが、度々伝えられています。そうなると気になるのが「この停止によってiPhoneの発売が遅れないか?」ということですよね。

Reutersが報じた、KGI証券のアナリストの報告によると、TSMCの12インチウェハー(半導体の材料)の出荷は遅れるが、新型iPhoneへの影響は限定的とのことです。アナリストは「なぜなら、上流サプライヤーはこのような事態にそなえて、余剰のチップを製造しているからだ」と説明しています。この点、iPhoneファンとしてはほっと一息、といったところでしょうか。発売日の遅れなど、直接的な影響はなさそうです。

今年は余裕をもって製造していた?


昨年のiPhone Xは、「Face ID」の新機構が原因で発売が2017年11月に遅れました。しかし今年のiPhoneは「秋発売のスケジュールに間に合わせる」ことを目標とし、ある程度余裕を持って開発・生産されているとアナリストは予測されています。ですので今回のトラブルも「想定の範囲内」のものだったのかもしれません。

またA12プロセッサについては、より微細化の進んだ「7nm」プロセスの採用により、さらなる性能向上と省電力化が期待されています。意外なトラブルはありましたが、新型iPhoneに搭載されるプロセッサの進化を楽しみにしたいものです。



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https://www.gizmodo.jp/2018/05/apple-a12-7nm.html

Source: Reuters via 9to5Mac, Bloomberg

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