ブリヂストン ポテンザS007への採用技術を詳細チェック

■プレミアム・スポーツのフラッグシップタイヤ「ポテンザ S007A」その実力vol.1

ブリヂストンは2018年7月1日からプレミアム・スポーツタイヤの新しいフラッグシップタイヤ「ポテンザ S007A」の発売を開始した。その詳しい特長が発表され、試乗会も行なわれた。さっそくその情報をお伝えしよう。

新たに登場した「ポテンザS007」は、運動性能を重視するハイパフォーマンスカーの新車装着、市販リプレイス・タイヤとしてグローバルに展開している「ポテンザ S001」の後継タイヤというのがポテンザ S007Aの商品ポジションだ。つまりS001が8年振りにモデルチェンジしS007Aとして登場したということだ。

その背景には、クルマの性能の進化、特に高性能車のカテゴリーでの進化が著しく、タイヤサイズも以前に比べて大径化が求められている。そこで、S001の性能をさらに高めた新開発のS007Aを投入となったわけだ。なお、このタイヤの名称は、自動車メーカーに納入する新車装着用タイヤはS007、リプレイスの市販市場向けはS007Aと区別されている。

S007Aの開発コンセプトは、小舵角での初期応答(コーナリングパワー)の向上と、大舵角のコーナリングフォースの向上を両立させることだった。小舵角での初期応答を高めるためにはトレッド面の接地性を向上させることが必要で、大舵角時のコーナリングフォース=グリップ力をアップするためにはトレッド面のパターン剛性の向上とタイヤのサイド部の変形量を抑制することが求められる。

そのためブリヂストンは独自の計測技術であるアルティメットアイ(※)を駆使して、初期応答や大舵角時の接地圧を計測しながら開発を行なった。※計測ドラム上にタイヤの接地圧を測るセンサーを埋め込み、タイヤを回転させ、様々な舵角で接地圧変化をリアルに検出

その結果、S007Aのトレッド・パターンは、センター部はストレートリブと太いストレート主溝を採用。センターリブ部の横溝をなくすことでパターン剛性を16%以上高めている。

またセンターリブは、より太くすることでパターン剛性を14%以上向上させている。同時にトレッド部のショルダーはよりラウンドした形状にすることで、センターリブの接地性を高め、結果的にグリップ力をアップ。またショルダー部の排水用の細溝(グルーブ)も配置に角度を付けず横方向にレイアウトすることでもパターン剛性を9%高めている。

コンパウンドは、最新の技術を投入し、耐摩耗性の向上とグリップ力のアップを両立させる専用コンパウンドを新規採用。さらにトレッド面を補強するため従来比3倍の剛性を持つ高剛性のハンドリングシートを新採用し、タイヤのサイド部の横剛性を高め、変形量を抑制するために専用のサイド補強材を投入している。その材料は公表されていないが、おそらく軽量で高剛性だが高コストのアラミド繊維材と考えられる。

従来のS001と後継のS007Aとの初期応答や大舵角時のコーナリング力の違いは、アルティメットアイでの計測で明らかだ。総合性能評価では、S007Aは従来のS001 と比べ、直進安定性、初期応答、コーナリングフォースの点で大幅に性能向上を果たしていることがわかり、テスト用のハンドリング路でのラップタイム計測では約2.4%向上していることが実証されたという。

このポテンザ S007Aは、今後はヨーロッパの高性能モデルにも純正装着されるとともに、市販タイヤ市場でもプレミアム・ハイパフォーマンス・タイヤのカテゴリーでベンチマークになることことは間違いない。

なおこのポテンザ S007Aの発売サイズは16~21インチの80サイズで、メーカー希望小売価格は205/55R16の2万7864円(税込)~285/30R21の9万3312円(税込)だ。

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