水カン・コムアイ×ひらのりょう、演技とアニメで表現した“猫感”とは?

TOKYO FM+

2018/8/7 19:00

ミュージシャン、デザイナー、作家、俳優、職人など、異なるフィールドを舞台に活躍する“ふたり”が語らう「三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~」。今回は、人気音楽ユニット「水曜のカンパネラ」ボーカリストのコムアイさんと、アニメーション作家・ひらのりょうさんの対談をお届けします。


コムアイさん(左)、ひらのりょうさん

スタイリッシュなエレクトロサウンドにのせた独自の歌詞とパフォーマンスで人気を集める音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のボーカリスト・コムアイさん。文化人類学、フォークロアやサブカルチャーなどをモチーフにしたポップ&摩訶不思議な作風が高く評価されている、アニメーション作家・ひらのりょうさん。コムアイさんが擬人化した猫「キイロ」役で銀幕デビューを果たした映画「猫は抱くもの」では、ひらのさんがオープニングタイトルと劇中アニメーションを担当されました。初対面のおふたりが、アニメーションと映画制作のエピソードを語ります。

◆ひらの作品のおもしろさ

コムアイ:ひらのさんはアニメーションを何年やっています?

ひらの:大学時代からなので、2011年からですね。

コムアイ:一番最初に平野さんの作品を見たのは、私が大学にいたとき。図書館にDVDがあったんです。それがお化けのアニメで、お化けは想像上の生きものなのに、お化けが想像するシーンがあって、そこがうまいなと思って。

ひらの:お化けがみんなのメールを盗み読みして、そのデートの様子を想像するっていうシーンがあって。確かにそう言われると……。

コムアイ:そう。想像上の生きものが想像し返している。

ひらの:その発想はなかったです。

コムアイ:覗いている穴を向こうから覗かれているみたいな感じ。そこが一番気に入りました。

ひらの:観ていただいていて、嬉しいな。

コムアイ:みんなが携帯でメールをしてる文字が、電波になって、空気中をいっぱい飛び交っていましたが、あの舞台は田んぼ?

ひらの:僕の出身の春日部です。田んぼがあって、携帯の中継基地が一番デカいたてものなんですよ。そこに向かってみんなのメールが飛び交ってて。

コムアイ:春日部のメールは、すべてそこを中継してる(笑)。

ひらの:世界中に飛んでいくみたいな。

コムアイ:お化けからしたら、そのあたりにいると、いろんなものが見えるんですね。

ひらの:目に見えないメールの電波を、目に見えないお化けが集めているというアニメーション。最初は「タイポグラフィ」というテーマを渡されたんです。デザイン的なカッコいいタイポグラフィはわかるんですけど、それをやるセンスはない。何も思いつかなくて、「自分の身近にあるタイポグラフィはなんだろう?」と思ったら、文字が出てくるものはメールかなと。現実では生きていないお化けが、生きている人のeメールを盗み見して、恋に焦がれるという作品を1分ぐらいで作れないかなと思ったんです。

◆どこまで猫感を出すのか

ひらの:(「猫は抱くもの」は)初めての映画?

コムアイ:映画は初めてですね。

ひらの:ちょっと変わった撮影の仕方でしたが、猫のキイロ役はどうでした?

コムアイ:何かに固執していないキャラだから、すごくやりやすかったというか。何かに強い思いを持っているキャラクターは、私に向いてないと思うんですよ。「あの夢を叶えるんだ!」みたいなキャラクターは。キイロは、自分からそんなに遠くなくて、やりやすかったです。

ひらの:猫役をやるにあたって、みんなでお話されたりしたんですか? どう猫をやろうかと。

コムアイ:「こういうふうに動くと猫っぽい」というのを教えていただいて、どこまで出すかはキャラクター次第だと。実写の映画なんですけど、ひらのさんは大事なアニメシーンを担当されたんですよね?

ひらの:はい。実写に加わることを考えると、すごく難しかったです。

コムアイ:珍しいパターンですよね?

ひらの:なかなかないです。あまり描き込みすぎるとアニメーションに寄り過ぎちゃうし、しなさすぎて手抜いていると思われるのもアレだし。

コムアイ:(笑)。

ひらの:先ほどコムアイさんは、演技でどのくらい猫を出すか?と言ってましたが、こちらは、アニメーションの猫は二足歩行で走らせたほうがいいですか?みたいなやりとりが。リアリティがすごくファジーな作品なので、アニメーションをどっちに寄せたらいいのかすごく悩んで、監督と相談しながら作りました。

コムアイ:なるほど。

ひらの:もっとコミカルにもできるし、自由すぎるゆえに。猫の演技をされる方と同じで、自分がどういうバランス感覚でやったらいいのかが……。

コムアイ:そうですね。猫も、全員猫耳は付いていなんですよ。でも爪は長い。私は黒い爪だったんですけど、「そこはやるんだ!」みたいな(笑)。

ひらの:あ~、なるほどね。部分部分で猫感が出てくる。

コムアイ:猫耳だとコスプレっぽくなるから、人間の範囲で“っぽい”ものがやりたかったんだと思います。服は全部キャラクター寄りでしたね。

ひらの:服装で、その人の性格ががっつり見えてくるという。

コムアイ:そうですね。

コムアイさんが猫役を演じ、ひらのさんがアニメーションで猫を表現。沢尻エリカ、吉沢亮、峯田和伸(銀杏BOYZ)ほか、豪華キャストで贈る映画「猫は抱くもの」は現在、全国の映画館で公開中です。上映情報は、「猫は抱くもの」公式サイト他でご確認ください。

<番組概要>
番組名:三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
ナビゲーター:田中麗奈
番組ホームページ::http://www.tfm.co.jp/curators/

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