本気で好きじゃなかったんだ…。急に別れを切り出す「男の心理」
beauty news tokyo
ジャニオタがジャニーズを語るように、2.5次元オタが若手俳優を語るように、コスメやメイクについて楽しく真剣にSNSで情報を発信する「コスメ垢」が増えています。
「コスメの情報を発信したいけど、そもそも何を買えばいいのか……」
「コスメカウンターに行ってみたいけど、正直苦手」
といった人でもコスメを限界まで楽しめるよう、今回は、Instagramでフォロワー数2万人のコスメ垢を運用しているtomokoさんにインタビュー。初心者にもやさしい「コスメ入門」を聞いてきました。
——Instagramは2万人、Twitterは1万7000人のフォロワーがいるtomokoさん。現在Twitterは、ジャニーズ、宝塚、歌舞伎、女子ドルといったオタク的話題をメインにしつつ、たまにコスメの話もするというテイストですよね。
始まりました宝塚花組『ポーの一族』東京公演。明日海りお様の美は世界をねじ伏せる強さがある。
出社前に当日券並ぶ→華麗に退社して観劇、のフルコンボが久しぶりに火を吹きそうです。弊社がフレックスでよかった。 pic.twitter.com/N1P6asukmR
— moco (@tomotty_tty) February 16, 2018
よく使うリップ
パーソナルカラーどんぴしゃ色を纏った時の無敵感、トレンドカラーを選んだ時の高揚感、どちらも楽しみたい貪欲さが現れている。好きなように好きな色を使うと精神衛生が良好だよ。 pic.twitter.com/TV1mtVdulA
— moco (@tomotty_tty) January 30, 2018
tomoko:はい。Twitterでフォローしてくださった方が「コスメ、全然好きじゃなかったけど気になってきました」と言ってInstagramもフォローしてくれる流れもできていて、ありがたい限りです。
——この「#限界コスメ道」も、「オタクだけどコスメも楽しみたい!」という方に多く読んでいただいています。コスメ初心者の悩みとして「コスメカウンターがなんだか怖い」「ハードルが高く感じる」というのがあるんですが……。
tomoko:最初はみんなそうですよね。
——まず「行ったら何か買わないといけない」という不安があると思うんですよ。tomokoさんは週2~3回はコスメカウンターに行くということですが、毎回何かしら買うんですか?
tomoko:うーん、「これは絶対買うべき!」と確信できたら即買いするときもあるけど、ケースバイケースですね。絶対買っていいブランドとしては「SUQQU(スック)」があるんですが、「この商品、かなりいい気もするけど、少し調べないとかな」と冷静になって離れるブランドもあります。私の場合は、普段アホみたいにコスメを買ってるので、たまに買わないときがあってもBA(ビューティーアドバイザー)さんもわかってくれるというのがあるんですが(笑)。それに、要らないものを買っても、意味がないですから。
——コスメカウンターに行ったら、かならずBAさんの接客を受けるんですか?
tomoko:そんなことないです。アイメイク系のアイテムは、まぶたにつけるのも手元につけるのも、肌の色味が変わらないので、自分で試しちゃいますね。口紅、スキンケア、ベースメイクについては、正しい部位につけて発色を確かめないと意味がないので、BAさんにお願いします。
——アイテムによっては、声をかけずに済ませてもいいんですね。とはいえ、「慣れてないけどBAさんに接客してもらいたい!」という方は、どのブランドからチャレンジしたらいいんでしょうか?
tomoko:価格帯、BAさんのフレンドリーさ、製品数の多さ、などを総合して、はじめての方におすすめしたいのは、「ADDICTION(アディクション)」と「RMK(アールエムケー)」でしょうか。スキンケアだったら、「ALBION(アルビオン)」もいいと思います。
——そういえば私も、アルビオンで接客してもらってからデパコスを買うのが楽しくなりました!
tomoko:サンプルもびっくりするくらいもらえますしね(笑)。親会社が日本の会社は、接客がしっかりしているところが多いです。あとはやはり、スキンケアブランドは、カウンセリングの教育に力を入れています。「CLARINS(クラランス)」、「ALBION(アルビオン)」、「IPSA(イプサ)」、「CLINIQUE(クリニーク)」、「アクセーヌ(acseine)」、「DE LA MER(ドゥ・ラ・メール)」あたりは、いつ行っても気持ちよく応対してもらえます。そして、どの百貨店の化粧品フロアなのかによっても、接客の質はだいぶ変わるんです。初心者さんは、新宿伊勢丹と銀座三越は避けることをおすすめします。
——え、その2つはよく行くんですけど、何が良くないんでしょうか?
tomoko:この2店舗の化粧品フロアは、日本のなかでも一番多く売上を出しているんですね。となるとお客さんが多いし、BAさんのほうも、お客さんの回転率を上げることへの意識がすごく高い。はじめての方の場合は、時間を気にせず丁寧にゆっくり接客されたほうが納得のいくアイテムを買えると思うんです。だから、たとえば新宿なのであれば、京王百貨店とか髙島屋に足を伸ばすのがいいと思います。
——なるほど……!
tomoko:あと、初心者の方に絶対行ってほしいのが、そごうや西武の数店舗で実地している「キレイステーション(https://www.sogo-seibu.jp/station/)」です。ここは、カウンセリングの結果にもとづいて、各店舗に入っているブランドのアイテム全てのなかから、合うアイテムを紹介してくれるんです。なんと無料!
——え!無料なんですか。すごい。
tomoko:やばいですよね?私も年に一度は「50分コース」を受けにイケセイ(池袋西武)に行っています。シミの予備軍とも呼ばれる、「潜在シミ」などの本当に細かい情報を出してくれるだけでなく、お肌のお手入れ法などもレクチャーしてくれますよ。
自分でも「肌チェッカー」での定期チェックを怠らないtomokoさん。Amazonで3000円程度で購入できるそう。
——ところで、BAさんとのやりとりで心がけていることはありますか?
tomoko:周りにBAをやっている友人もいるんですが、よく聞くのは、「話を遮る人」は嫌がられるということですね。カウンセリングを受けているのに、「こういうアイテムがいいんだって私は知ってるんです」とBA相手に自論を展開してしまう人が結構いるようで……。
——き、気をつけます。
tomoko:各ブランドごとにコンセプトや理念も違いますから、そういったトピックを興味深そうに聞いてくれる人だと、楽しく接客できると聞きました。私たちがお客様であるとはいえ、BAさんのテンションを上げられる聞き上手になると、より良い接客・アドバイスをしてもらえて、結果的にお得です。
——tomokoさんが過去に接したなかで、すごく素敵だと思ったBAさんはいますか?
tomoko:某ハイブランドのBAさんなんですけど、祖母とコスメカウンターに行ったときの接客が素晴らしかったですね。祖母が口紅を買ったんですけど、「毎回蓋を開けて口紅の色を確かめるのが面倒」という話をしたら、BAさんがフタの上に色玉シールを貼って色がわかるようにしてくれたんですよ。
——え~! マニュアルでは出てこなさそうな接客ですね。
tomoko:たくさん買っているとこんな特典が……と思いました(笑)
——他に、最近注目しているブランドはありますか?
tomoko:「GIORGIO ARMANI BEAUTY(ジョルジオ アルマーニ
ビューティ)」ですね。接客はかなりカジュアルなんですけれど、中身が超いいです!クッションファンデの質が素晴らしくて……。
オイル感が強いので、私のような乾燥肌の人間でも、うるうると水分に満ちたような肌が作れます。使うだけで、丁寧に時間をかけてスキンケアとベースメイクをしたような仕上がりになるので、感動しました。
他には、「Dior(ディオール)」の新作、ディオール バックステージ フェイス&ボディファンデーションがとても気になっています。21色あって、自分の肌にぴったり合うものが見つかるっていう。引き続き、たくさんのコスメを買い続ける日々です。
——コスメ垢で取り上げるアイテムを考える上では、情報収集も大切ですよね。普段はどんな媒体をチェックしてるんですか?
tomoko:美容雑誌やファッション誌が記事を出す段階だと、もう多くの人に広がってしまっているから、遅いんですよね。いち早く情報を得られるよう、『週刊粧業オンライン』『WWD』のビューティなどの業界系媒体のチェックは欠かせません。あと、だいたいのメディアは、企業が出したプレスリリースを通じて記事をつくりますから、『PR TIMES』でプレスリリース自体を確認するのも大事です。
——前後編にわたり、tomokoさんのあふれるコスメ愛と、お役立ちテクニックを伺うことができて、本当に勉強になりました!
tomoko:「コスメって怖くないよ」ということが伝わったなら嬉しいです。ありがとうございました!