真夏のゴキブリが恋のキューピッドに!? 僕が深田恭子似の彼女と付き合えた理由

日刊SPA!

2018/8/7 15:55



絶世の美女と付き合ってみたい。そう願ったところで、平凡な自分にとっては高嶺の花か……と諦めてしまう人がほとんどではないか。とはいえ、街を見渡せば意外なほど美女と歩いている“普通”な男性が多いことに気づく。彼らはいかにして成功したのか。

一般企業でヒラ社員として働き、どこにでもいる見た目の小林潤一さん(仮名・30代)は、女優の深田恭子似の美女と付き合っている。なんと、そのきっかけは、夏になると増殖する黒光りしたアイツ!?

◆僕が深田恭子似の彼女と付き合えた理由

小林さんは、あるとき友人に誘われた食事会で衝撃的な出会いを果たした。女優の深田恭子似で小柄な……まさに、理想のタイプそのものであるSさん(仮名・24歳・カフェ店員)にひと目惚れをしてしまったのだ。

「絶対になんとしてもお付き合いしたいと思って、一生懸命話しかけてLINE交換することに成功したんです。狂喜乱舞で家に帰って、なんて送ろうか考えていたら朝になっていました(笑)」

しかしその後、何度かLINEをしてみたが、あまり反応は良くなかったそうだ。それもそのはず、Sさんには彼氏がいたのだ。

「彼女から『私、彼氏がいるので。こんなやり取りは小林さんにとって時間の無駄だと思いますよ』って返信がきたときは、かなり落ち込みましたね。僕としては運命的な出会いでも、彼女めちゃくちゃカワイイし、そりゃ彼氏がいて当然だなって。僕なんかよりいい男からしょっちゅう言い寄られてるだろうから仕方ないか、と自分に言い聞かせて諦めようとしました」

それからはLINEを送ることもひかえて、なんとか忘れるようにしていた。だが、その10日後に思いがけず向こうから連絡が入る。

「深夜の2時頃うつらうつらしてたら、なんと彼女からLINEがきたんですよ。思わず飛び起きてしまいました。すると『お願い! 今すぐ助けに来てくれませんか?』なんて書いてあるので、すぐに電話してどうしたのか聞いてみたんですけど……泣きながら『今すぐ来て欲しい』の一点張りなので、いまいち要領を得ない。とりあえず住所を聞いて、タクシーで駆けつけました」

言われた住所に到着すると、マンションの廊下に部屋着姿ですっぴんの彼女が泣きながら佇んでいた。なにがあったのか。慌てて駆け寄ってみると、Sさんがポツリとつぶやいた。

「部屋に……ゴキブリが出たの……」

彼女は、北海道出身で地元では1度もゴキブリを見たことがなかったらしい。上京して初めて住んだマンションには運良くゴキブリは出現せず、平和に暮らしていた。最近、引っ越してきたばかりだったというが……。

「彼女のマンション、1階が飲食店なんですよ。おまけに8月の暑い最中で……ゴキブリがよく出る季節ですしね。まぁ、そんなのなんてことないよってササッとゴキブリ退治してあげたらものすごく感謝されて、僕的にはラッキー! という感じでした」

◆ゴキブリが恋のキューピッドに!?

それからというもの、普段からLINEでもやり取りするようになった2人は急接近していく。

「なんで彼氏に来てもらわなかったのか聞いてみたら『もちろん、真っ先に助けを求めたけど、彼もゴキブリが怖くて触れないっていうから』とのことでした。彼は、色白イケメンで子どもの頃からゲームばかりしているタイプらしく。僕とは真逆だなと思いましたね。こっちは顔面偏差値は低いし、子どもの頃なんて虫取りして魚釣りして真っ黒になって遊んでいたから、ゴキブリぐらい余裕ですよ」

その後は、彼氏の愚痴を聞いたり、ゴキブリが出るたびに駆けつけたりする関係がしばらく続いた。

「ある日再び、彼女から深夜にLINE電話がきたんですよ。『ゴキブリが3匹同時に出た!』ってSOSだったので、またすぐに駆けつけてササッと退治したら、彼女が床にへたり込んで、こんなこと初めてだって。『もしもゴキブリが大量繁殖していたらどうしよう。部屋にいても落ち着かないし、眠れない……』と不安がっていたので、勇気を出して僕の部屋に誘ってみたんです」

幸い小林さんの部屋は、今まで1度もゴキブリが出たことはなかったそう。

「彼女、明日仕事に行くときの服やら化粧品やらバッグに詰めて僕の部屋に来てくれたんですよ。嬉しかったなぁ。彼女に『ここならまず100%ゴキブリは出ないし、もし何かの間違いが起こって出たとしても僕がすぐに退治するから大丈夫だよ』って伝えたら、安心して眠ってくれたんです」

翌朝、小林さんは彼女に「ゴキブリが出たり、心細くなったときはいつでもここに来てね」と合鍵を渡し、2人はそれぞれ仕事に向かった。

「その晩、彼女が寝てくれた僕のベッドで横になってニヤニヤしていたら……いきなりドアがガチャッと開いて彼女が入ってきたんですよ。僕、気を抜いてパンいちでTシャツ姿だったもんで、慌ててスウェットを履いていたら、背後から彼女に『今、彼氏と別れてきました』と言われたんです。本当にドキドキが止まりませんでしたね」

そのまま2人は付き合うことに。彼女は、どんなときでもすぐに駆けつけてくれる小林さんに頼もしさを感じるようになり、いくらイケメンでも困っているときに助けてくれない彼氏には、もうウットリ出来なくなってしまったんだそう。

平凡な自分が美女と付き合えることになり、現在は夢みたいに幸せだというが、不安がないわけではない。

「冬になって寒くなりゴキブリが出なくなったら……また彼女がイケメンに走ってしまうんじゃないかと心配で。でも、これは神様がくれたチャンスだと思うので、それ以外の部分でも彼女に愛してもらえるように頑張ります。それにしても、正直ゴキブリにはマジで感謝してますよ(笑)」

普段は忌み嫌われているゴキブリだが、まさか恋のキューピッドになってくれるなんて。小林さんには、ぜひこのチャンスをものにしてゴールインまでいってもらいたいものですね。<取材・文・イラスト/鈴木詩子>

あなたにおすすめ