Android Pの最終版リリース、正式名称は「Android 9 Pie」


「Android P」というコードネームで開発されてきたAndroidの新メジャーバージョンの最終版がリリースされた。正式名称は「Android 9 Pie」。8月6日 (米国時間)からGoogleのスマートフォン「Pixel」シリーズへのOTA (over-the-air)アップデートの提供をスタート、Android Open Source Project (AOSP)にソースコードを公開した。Sony Xperia XZ2やEssential Phoneなど、Android Pベータプログラムでサポートされたデバイスには秋の終わりまでにアップデートを提供する予定。

Android 9 Pieは、Android 10周年の節目のアップデートであり、Androidデバイスをより使いやすく、そして役立つデバイスに進化させる。新しいシステムナビゲーション、AIを用いてパーソナライズしたユーザー体験、デジタルウェルビーイングを中心に、数多くの新機能や新APIが追加されている。

新ナビゲーションは、スワイプとタップによるジェスチャーでスムースに操作できるようにデザインされており、それによってAndroidの3ボタン (戻るボタン、ホームボタン、マルチタスクボタン)がホームボタン1つにまとめられる。ただし、従来のナビゲーションが完全に廃されているわけではなく、Pixelスマートフォンをアップデートした場合、従来のナビゲーションがデフォルトで、ユーザーがシステム設定で新ジェスチャー・ナビゲーションをオンにするようになっている。

AI活用では、同じAlphabet傘下であるDeepMindとのパートナーシップで開発した「Adaptive Battery」と「Adaptive Brightness」を備える。ユーザーがよく使用するアプリやサービスを見極め、それらを快適に使用しながら全体の電力消費を抑えるように最適化。また、周囲の明るさに対してユーザーがどのぐらいの画面輝度を必要とするかを学習し、ユーザーごとに最適な自動輝度調整を実現する。

また、ユーザーが必要としている可能性が高いアプリの機能をプロアクティブに提案する「App Actions」 (例: 通勤時間にGoogleマップで職場までの経路案内を提案)、提案機能をGoogle検索から受け取れる「Slices」(例: 「Lyft」と検索した際に普段Lyftでよく使用するサービスを提案)などを利用できる。Slicesはまだ最終版ではなく、秋のロールアウトを予定している。

デジタルウェルビーイングは、スマートデバイスの長時間使用を防ぐ機能だ。スマートフォンの使用頻度のデータをまとめた新しい「Dashboard」、1日の使用時間の目標を設定できる「App Timer」、設定した就寝時間にDo Not Disturbモードに切り替えて画面をグレイモードにする「Wind Down」といった機能が用意されている。デジタルウェルビーイングもまだ最終版ではなく、秋にPixelデバイスへ、Android Oneとその他のデバイスには年内の提供を予定している。

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