『半分、青い。』鈴愛の波乱万丈すぎる人生は朝ドラの革命だった!?

日刊大衆

2018/8/7 05:00


 連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)は、目が離せない急展開が続いている。結婚したと思っていたらあっという間にヒロインの鈴愛(永野芽郁/18)が出産。すごい勢いでストーリーが進んでいくが、今回はこの作品の提示する「恋」について考えてみたい。

まず7月28日の放送回を振り返ってみよう。出産のため岐阜に帰っていた鈴愛は幼なじみのブッチャー(矢本悠馬/27)と菜生(奈緒/23)との時間を過ごす。一方、涼次(間宮祥太朗/25)は晴(松雪泰子/45)に映画への未練がないと伝えていた。そして鈴愛が夜中に破水し、涼次は出産に立ち会うが失神してしまう。そこに東京から光江(キムラ緑子/56)ら三オバがやってきて、ついに鈴愛は無事に長女を出産するのだった。

7月30日からはこの放送回で生まれた長女の花野ちゃんがなんと5歳にまで成長するというものすごいスピードの展開になるので、置いてけぼりにならないよう注意が必要だが、このストーリー展開の中でしれっと鈴愛の弟、草太(上村海成/21)に婚約者ができていたことに注目したい。

以前、10歳年上で子持ちの女性との結婚の話をしていた草太は、鈴愛の結婚に乗じて結婚したいと祖父の仙吉(中村雅俊/67)に相談していたのだが、その話は流れて違う女性と婚約、という展開に。これがなんだかすごくリアルな話、と思ってしまったのだ。思えば今後も活躍が期待される、鈴愛の運命の人、律(佐藤健/29)もまた、大学時代の恋人である伊藤清(古畑星夏/22)と早々に別れて、会社の受付の女性と結婚している。そして7月28日の放送回では、その夫婦関係もあまりうまくいってないと、ブッチャーが噂話として語っていた。

■朝ドラにはなかったリアルな恋愛

 恋愛の神様といわれる脚本家の北川悦吏子氏(56)が、この『半分、青い。』で描こうとしているのは、恋のときめきやドキドキではなく、現実世界に近い「リアルな恋」なのではないだろうか。これまで朝ドラでは運命的な恋や、結婚相手との人生そのものが描かれてきたが、『半分、青い。』はこれらとは逆のアプローチで恋愛を描いている。鈴愛と涼次が即結婚するというドラマティックな恋はあったが、電撃婚もある意味、リアルで今っぽい。そして、それまで鈴愛は何度も失恋を経験してきたが、それもまた「リアルな恋」の形といえるだろう。

恋愛の神様が起こした朝ドラにおける恋愛の革命は、このまま終わるとは思えない。ブッチャーと菜生の恋も描かれていない。あと2か月の放送で、どんな展開があるのか、ぜひ注目したいところである。(朝ドラ批評家 半澤則吉)

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