進む未婚化への対策迫られるブライダル業界 結婚増に向けた「第3の出会いのしくみ」

オリコン

2018/8/6 18:30

 総務省統計局の国勢調査によると、50歳になるまで一度も結婚せずに独身のままでいる「生涯未婚率」は、2015年に男性で約23%、女性で約14%。前回2010年の調査から急激に上昇し、過去最高を更新している。2018年オリコン顧客満足度ランキング結婚相談所1位を獲得した「ゼクシィ縁結びカウンター」を運営するリクルートゼクシィなび代表取締役社長・貝瀬雄一氏に、そんな深刻な晩婚化・未婚化が進む現状をブライダル業界としてどう判断し、対策を行っているのか話を聞いた。

【写真】“明るく、楽しく、オープンな婚活”が体験できる店内の様子ほか

■結婚増に向けた「第3の出会いのしくみ」

貝瀬氏によると、恋愛意欲があるものの、恋人がいない人は約800万人になる(リクルートブライダル総研調べ)との調査結果が出ているという。さらに、結婚が減少している現状に対して、「結婚をする人を増やすために、お見合い、自由恋愛に次ぐ第3の出会いの仕組みがこれからの日本には必要と考えた」(貝瀬氏、以下同)。

出会いを希望するすべての人が、素敵なパートナーを見つけるために同社がマッチングサービスへの参入を検討し始めた2013年当時は、「出会いの事業には『恥ずかしい(H)、怪しい(A)、高い(T)』という我々がHAT(ハット)と呼んでいる負のイメージが存在していたため、反対意見もあった」という状況だったが、2015年よりサービスを開始した。

■業界の常識をくつがえす独自のサービス形態を実現

HATのイメージを払拭すべく“明るく、楽しく、オープンな婚活”を目標に掲げ、以前から使われていた“婚活サービス”という通称を“マッチングサービス”に変えて展開。さらに、業界比約3分の1という低価格化や、気軽に安心して利用できる明るく入りやすい店舗設計、マッチングコーディネーターと呼ばれる専任アドバイザーによる入会からパートナーが見つかるまでの一貫した手厚いサポートなど、これまでの業界の常識をくつがえすようなサービスを行った。

同社マッチングコーディネーターに関しては特に評価が高く、同ランキング調査に寄せられたコメントのなかでも、「担当者の対応が素晴らしくて、親身になってくれる」(女性/35歳)、「相手とのコミュニケーションの取り方のアドバイスが的確でわかりやすかった」(男性/29歳)、「こちらの性格、望む人などをよく理解してくれているので、紹介してくれる方がピンポイントなのが良い」(男性/27歳)など、そのクオリティの高さを評する声が多かった。さらに「コーディネーターの方が強く介在しないので、それもよい」(男性/40歳)という意見からもわかる通り、一人ひとりの性格に合わせたきめの細かいサポートの実践がユーザーの満足度につながっている。

それらの取り組みのもと参入から3年、『ゼクシィ縁結び』累計会員数は60万人を突破、業界全体では未婚者のマッチングサービス利用率が約2割にまで上昇し、そのうち約11人に1人はマッチングサービスにより成婚しているという。

■サービスの健全性を作り、未婚者の利用率4割を目指す

ゼクシィでは、結婚相談所の機能を持つ『ゼクシィ縁結びカウンター』のほか、インターネットでのマッチングサービス『ゼクシィ縁結び』、婚活パーティーやイベントを行う『ゼクシィ縁結びパーティー』も展開。「3つのサービスを総合的に提供することで、出会いの様々な形式を文化として根づかせたい」と貝瀬氏は今後の抱負を語る。目指すのは、現在の倍となる未婚者のマッチングサービス利用率4割。「そのためには、まだ利用を躊躇する人たちに向けて、業界をあげて安心安全な基準を作り、プロモーションに取り組むことが必要です」。

近年増加しているネット系の婚活サービスにおいては、各社とも厳格な個人認証に加え、会員同士のコミュニケーションにおけるパトロールや、コールセンターに膨大な人数を配置して通報があればアカウントロック含めて対処するなどを実施しているが、さらに「ユーザーに対して危険がどういうところに潜んでいるかという注意喚起も含め、このサービスの健全性を最大限作って、広く世の中に知っていただき、安心して楽しく利用していただけるよう今後も取り組んでいきたい」と語る。

HATのイメージを払拭した新時代の婚活“マッチングサービス”が、日本の出会いの文化として根づき、社会問題となっている晩婚化や未婚化に歯止めをかける鍵となることに期待したい。

(文:河上いつ子)

【調査概要】
調査時期:2018年1月17日(水)~4月18日(水)
調査対象:合計3191名(20歳以上の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査 (オリコン顧客満足度調べ)

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