現役地方銀行員が語るウチの地方創生 第5回 めぶきフィナンシャルグループ 編


めぶきフィナンシャルグループは、茨城県を中心に展開する常陽銀行(本店・水戸市)と、栃木県を中心に展開する足利銀行(本店・宇都宮市)の金融持株会社であった足利ホールディングスが2016年10月に経営統合し、発足しました。常陽銀行、足利銀行は両行が有する北関東を中心とした広域ネットワークを活用し、地域の課題解決に積極的に取り組んでいます。

今回は、経営統合により兄弟会社となった両行の取組みについて、地方創生という観点で紹介させていただきます。

○地域の加盟店を元気に

地方銀行の大きな特徴の一つは、地域密着型という点です。いかにして、地域の皆様が、豊かに、そして成長できる仕組みづくりをお手伝いするのが地方銀行として重要な役割だと考えています。

昨今、地方には都市資本の大型ショッピングモールが数多く進出してきています。地域住民が便利になる一方、大きな打撃を受けていたのは地域資本の小売店です。何とか地域資本の小売店を盛り上げていきたい。そんな想いから始まったのが「リージョナルカード」モデルです。

2012年4月、足利銀行は「地域一番カード」を基本コンセプトにJCBブランドのクレジットカード「GOODYカードJCB」(グッディカード ジェーシービー)の募集を開始しました。このカードは今や全国22の金融機関が取り入れている「エリアカード」モデルの第一号となりました。

※我々はエリアカードを「リージョナルカード」と呼んでおります。
○「リージョナルカード」 ~ポイントの地産地消~

「リージョナルカード」モデルを一言で言うならば、「ポイントの地産地消」モデルです。これは銀行が発行したクレジットカード会員向けのサービスで、例えば地域の優待店でのカード利用に対し、ご利用金額に応じて 貯まるポイント「Oki Dokiポイント」(JCBが提供するポイントプログラム)が通常よりも数倍付与される仕組みです。また、主要な優待店にはOki Dokiポイントディスペンサーと呼ばれる、「Oki Dokiポイント」を設置店舗の商品券へ交換し、その場で発券できる機械を設置しています。

カード会員は地元の優待店でカード決済をすればポイントが優遇される。また、他で貯めたポイントも優待店の商品券と交換できるため、商品券やカードで繰り返し買い物をする。つまり、地元の優待店はこの仕組みで送客された会員による売り上げ向上が期待できるという仕組みです。地域での消費行動を循環させることが出来るのが「リージョナルカード」モデルです。

○リージョナルカード 優待範囲の拡大

このリージョナルカードの仕組みは常陽銀行が発行するJOYO CARD Plusでも2016年から展開しています。優待店数も増加していき、地域の方々にも好評をいただいておりました。この地域の輪を広げていきたいと考え、この2018年4月に常陽銀行・足利銀行が持つ地域優待店を相互に開放することで合意しました。優待店の数は、相互開放したことで569店舗になり、お客様の利得性は大きく向上したと考えています。

日光東照宮など歴史的史跡あふれる栃木県、そして太平洋に隣接し大洗などの海水浴場がある茨城県は、北関東自動車道の開通により、地域住民の往来が増加傾向にあります。

常陽銀行、足利銀行、両行では統合のシナジー効果を出していく中で、リージョナルカードは重要施策として考えており、地域の消費を活性化させる仕組みとして、さらに両県の地域間交流を拡大する仕組みとしても非常に有効な手段だと確信しています。

今後も、様々な地域密着型のサービスを提供することで、地域とともにゆたかな未来を創り続けていきたいと考えています。

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