村上春樹「自分の葬儀でかけたい音楽は?」ラジオで質問に回答

TOKYO FM+

2018/8/5 20:00

作家・村上春樹さんが初めてディスクジョッキーをつとめたラジオ番組「村上RADIO~RUN&SONGS~」が、8月5日(日)にTOKYO FMにて放送されました。この番組では、村上さん自らディレクターをつとめ、選曲と解説を担当。また、放送前に村上さんへの質問を募集したところ、日本国内だけでなく海外からも多数の質問が届きました。その中から選ばれた4つの質問と村上さんの回答の概要を紹介します。


パーソナリティをつとめた村上春樹さん

【先日、父が「葬儀では“My Way”をかけてほしいと遺言状に書いた」と言ってきました。村上さんが自分の葬儀のときにかけてほしい音楽は何ですか?】

村上:ビー・ジーズの「Night Fever」……というのは、もちろん冗談です(笑)。この「My Way」はあまり好きな曲ではないんですよ。でも、この間アレサ・フランクリンの歌う「My Way」を聴いて、こんないい曲なのかと感動したんです。アレサ・フランクリン、いいですよ。
生きているときにしっかり音楽を聴いたので、死ぬときぐらいは静かなほうがいいですね。(プレイリストを作っておくなどは)うけなかったら嫌だし、マイテープを作って女の子に聴かせてしらけられたとか、ああいうことを繰り返したくないから、死ぬときは静かに死にます(笑)。

【音楽を聴かない時期はありましたか?】

村上:まったく音楽を聴かない時期はなかったですね。僕は、ヨーロッパに2~3年いたことがあるんですけど、そのときはいろんな国といろんな住まいを移り歩いていたので、カセットテープのウォークマンか、ラジカセしかなかったんです。持ち物が何にもなくて気楽でよかったなぁ。
80年代、『ノルウェイの森』と『ダンス・ダンス・ダンス』を書いていた頃は、ほぼ音楽のない生活をしていました。ただ、朝走るときにウォークマンでペット・ショップ・ボーイズや、デュラン・デュランなんかを聴いていました。だから『ノルウェイの森』の本を見ると、今でもペット・ショップ・ボーイズの「Suburbia」を思い出します。

【「音楽がない世界」と「猫がいない世界」、どちらを選びますか?】

村上:すごく難しい質問ですね。僕はこういう二者択一の質問には、答えないことにしているんです。というのは、軽い気持ちでどちらかを選んだら、本当にそうなっちゃうかもしれない。そしたら後ですごく後悔しますよね。たとえ仮定の質問でも答えないですね。

【バンドを組むならバンド名は何と付けますか?】

村上:バンドを組もうと思ったことがないから、考えたことがないです。ただ、バンドの名前を付けてくれと時々言ってくる人がいるんです。80年代に店をやっていた頃、バンドに名前を付けてくれとよく頼まれました。思いつかなくて「『アース渦巻&ファイアー』はどう?」って言ったら、「バカにしてるでしょう」と怒り出した人もいました。いい名前だと思うんだけど。猫の名前を付けるのも難しいけどバンドの名前も難しいです。
小説家になると思っていなかったので、ペンネームを考えなかったんです。病院なんかで名前を呼ばれることもあるし、ペンネームを作っておけば良かったなと(笑)。

この記事で紹介できなかった選曲や他の内容は、以下の記事よりチェックできます。
▶▷村上春樹がラジオ初登場!「ジョギングのときに聴いている曲」を解説
▶▷村上春樹「文章家になるつもりはなかった」ラジオで語る“音楽と小説”
▶▷村上春樹「下半身が安定しないと文章は書けない」…その意味とは?

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聴取期限 2018年8月13日(月)AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:村上RADIO~RUN&SONGS~
放送局:TOKYO FMをはじめとするJFN系列全国38局ネット
放送日時:2018年8月5日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組HP:http://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

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