「社長のまわり」にはとびきりデキる人がいる


経営者目線の優れた本は、世の中にたくさんあります。しかし、多くの人材は、一生において経営者になるわけではないのが現実です。そして、その中には、経営者と一緒になって会社を作り、事業を推し進めている、とびきりデキる人たちがいるものです。

上阪徹著『社長の「まわり」の仕事術』には、「社長のまわり」でトップを支え、ビッグビジネスを動かしている13人の参謀のスキルと思考について書かれています。
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実は、すごいと言われる経営者のまわりには、「デキる」人たちがたくさんいた。支える人たちまでが有名になってしまったケースもある。松下幸之助しかり、本田宗一郎しかり、盛田昭夫しかり。「社長のまわり」の仕事は極めて重要なのだ。
2~3ページより引用

ある程度のポジションになると、単純な実務スキルに加えて、いかに経営者とうまくやっていけるかが事業を進める上で大事なポイントになってきます。それが上手にできる管理職についた部下は実務がやりやすくなり、結果的に部署としての成果を上げることができるといえるでしょう。

経営者としっかりコミュニケーションをとりつつ、時に交わし、うまくのせる。確実に身につけておくべきビジネススキルであるといえそうです。

経営者が判断しやすい状況を整える


「とにかく簡潔にすることですね。報告なのか、相談なのか、判断をしてもらいたいのか、明確にする。当然、忙しいじゃないですか。長いメールをもらったりするのは、一番イヤなんじゃないかと思います」(中略)もちろん時間をもらって、相談することもある。多くは、30分から1時間だ。
43ページより引用

2009年に会長兼CEOに就任したカルビーの松本晃氏といえば、古い伝統的な体質を持っていた同社を「儲かる会社」へと変革させたことで有名です。

その「まわり」で働く、海外事業本部本部長の笙哲英氏は、松本氏との仕事のコツとして、「メールは箇条書きで送る」ということを挙げています。

笙氏は海外出張が多いため、松本氏にメールで報告を入れることが多いのだとか。細かいことをほとんど言ってこない松本氏へのメールには、ロジックをはっきりさせて求めるものが明快になるように細心の注意を払っているようです。

さらに、笙氏は、松本氏に時間をもらって相談するときには、30分から1時間という短い時間ですませることを心がけているといいます。その際には、不必要で無駄な情報が入らないように気をつけているのだとか。

時間がない経営者に判断を委ねるときには、できる限り判断しやすい状況を整えることがポイントであるといえるでしょう。
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Image via Gettyimages

物事をあんまり深刻に受け止めない


「物事をあんまり深刻に受け止めないことです(笑)。やっぱり楽しめないとダメだと思うので。特に建築は。ネガティブなこともポジティブに。都合よく解釈して。それが大事じゃないかと思います」
140ページより引用

2020年、東京オリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場の設計者に選ばれた隈研吾氏。日本を代表する建築家の一人として、あまりにも有名な隈氏の「まわり」で働くのは、隈研吾建築都市設計事務所の代表取締役をつとめる横尾実氏です。

一年の半分を海外で過ごしている隈氏のパートナーとして、多くのプロジェクトのまとめ役をしている横尾氏は、立ち位置としてはプレイングマネージャー。建築はデザインだけで成り立っているわけではないため、多くの関係者とともに一つの建築物を作り上げていくためのマネジメントを担っているのだといいます。

いくつものビッグプロジェクトを同時進行で進めるうえで、横尾氏が大事にしていることは、「物事をあんまり深刻に受け止めないこと」

隈氏の建築哲学をしっかりと理解して、落とし込みつつ、楽しんで建築を作り上げていく。だからこそ、分身のような大事な役割を、隈氏から一任されているのだといえそうです。

社長の「まわり」の仕事術


著者:上阪徹
発行:インプレス
定価:1,600円(税別)

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