知的障害の息子の腕に電話番号タトゥー 行方不明を案じた母の選択に賛否両論(中国)

中国でこのほど重度の知的障害を持つ少年が家から姿を消し行方不明となったが、腕に彫られたタトゥーがきっかけで親との再会を果たすことができた。『South China Morning Post』『Oddity Central』などが伝えたが、中国のソーシャルメディアではこのタトゥーに賛否両論の声があがっている。

7月22日、中国浙江省の温州市と台州市を繋ぐ高速道路で、ひとりの少年がフラフラと歩いている姿を目撃した人物が温州市警察に通報、10分後にパトカーに乗った同市警官が少年を発見した。

警官は少年を安全な場所へ移動させ質問をするも、彼は何も答えようとはしない。その様子を見て警官は、少年が知的障害を抱えているのではと察した。そこで身元がわかるものを探そうとした矢先、少年の右腕に数字があることに気付いた。

腕には2つの電話番号がタトゥーで上下に彫られていた。上の番号には斜線が引かれており、下の番号に警官が電話をすると少年の家族に繋がった。タトゥーは母親の携帯電話番号だった。

30分後、現場に到着した母親のズオさんは、一家が貴州省南西部から出稼ぎで浙江省へ出てきており3年間暮らしてきたが、息子が度々急に家から姿を消すことがあったと警察に話した。行方不明になった息子を万が一どこかで誰かが見つけてくれた時のためにと、母親は少年の腕にタトゥーを入れることにしたという。上の番号は2年前に彫った過去の電話番号であり、その下に彫られたものは現在の連絡先であることも明かした。自宅から姿を消した息子の行方を心配していた母親は、「息子を見つけてくれて本当に良かった」と警官に感謝の気持ちを伝えた。

中国本土では未成年者のタトゥーを禁じる法律はなく、また店側も未成年者がタトゥーを彫ることに対して親の同意を必要としない。警官はこの母親が息子にタトゥーを彫った経緯を理解したものの、やはり痛みを伴うタトゥーを子供に強いるよりもGPS機能を付けたリストバンドなどを装着させたほうがいいと指示した。また警察では、知的障害を持つ家族を抱える人たちが同じ状況に陥った時のために、あらかじめ障害者の指紋を警察へ登録しておくことを勧めている。

今回の件について、中国のソーシャルメディアでは「いくら心配だからといってもタトゥーまではやりすぎ」「こんなタトゥーを子供に彫る親が信じられない」「首からカードでも吊るしておいたほうがマシ」「究極だが、こうした状況では効率的だと思う」「出稼ぎに来ている貧しい親のようだから、GPS装置は高くて買えなかったんじゃないか?」といった賛否両論の声があがっている。

画像は『South China Morning Post 2018年7月25日付「Chinese mother tattoos phone number on mentally handicapped son’s arm after he keeps wandering away from home」(Photo: Qq.com)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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