「出勤中、熱中症になった」夏の満員電車は危険がいっぱい

日刊SPA!

2018/7/23 08:54



心身ともに不調が表れる夏バテ。涼しくなるまでの辛抱……と我慢してしまいがちだが、放置したがため、命に関わる大病を患うこともある。そんな“キラー夏バテ”のメカニズムとは!?

◆乗客数や駅の距離で気温が上下。夏場の電車内は体調管理が困難

毎日、長時間をすごす通勤電車。夏になれば外は灼熱地獄、車内はガンガンにエアコンが効いているかと思えば、満員ラッシュの人いきれ。「出勤中、熱中症になった」と語るのは宮本幸夫さん(仮名・39歳・食品メーカー)だ。

「駅まで15分ほど歩いているのですが、着く頃には汗だく。車内の冷房でワイシャツは冷えきっているのに人混みで体は熱く、降りた瞬間ホームに吐いてしまいました」

ある大手鉄道会社の現役駅員も「特に夏場はめまいや頭痛、下痢などの体調不良を訴えるお客様が多くなる」と打ち明ける。

では、そんな状況に対して、鉄道会社はどのように車内温度を調整しているのだろうか? 鉄道ライターの境正雄氏はこう解説する。

「多くの鉄道会社では夏場の冷房温度を26℃に設定しています。弱冷房車は28℃。ただ、都心の列車は頻繁に駅に停車してドアの開閉があるので、実際の温度はもっと高くなるでしょう。ラッシュ時は乗降にも時間がかかるので熱風が一気に車内に流れ込んでくることもあります。逆に駅間距離が長ければ車内が冷やされて寒くなることも。車掌もこまめに車内温度を調整して気を配ってはいるようですが、環境が一定していない電車の中ではどうしても限界があるでしょうね」

気温が乱高下すれば、自律神経の働きにも悪影響が及びそう……。

また、夏場は台風やゲリラ豪雨といった災害も増える。大阪北部地震でもそうだったが、ひとたび災害に見舞われれば数時間も車内にすし詰めになることもありうるのだ。万が一停電にでもなれば車内のエアコンは当然ストップ。熱中症のリスクも高まってしまう。

「最新鋭の車両では過去の乗車率などのデータからその先の混雑状況を予測して温度調整をする機能が搭載されており、快適性は高くなっています。とはいえ、こうした車両はまだ少数派。ほとんどの路線では、夏場の満員電車の環境は夏バテや熱中症のリスクあり、ということでしょうか」

毎日の通勤で満員電車に乗り続けるならば、水分補給などの熱中症対策は欠かせない。車内での過ごし方を再考しよう。

― 死を招く[キラー夏バテ]の正体 ―

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