『半分、青い。』北川悦吏子のハイテンションで一方的なTwitterの使い方が物議

wezzy

2018/7/16 06:15


 4月からスタートしたNHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)も、いよいよ後半線。ヒロイン・鈴愛(永野芽郁)の身勝手な言動にイライラしている視聴者もいるようだが、朝ドラヒロインが視聴者をイラつかせるタイプというのはよくある話で、それも含めネット上では毎日放送後に話題となっている。視聴率も毎週平均20%と好調だ。しかし物語の筋とは別で、しばしば物議をかもしているのが、脚本を担当する北川悦吏子氏(56)のドラマにまつわるツイートだ。

『半分、青い。』のヒロイン・鈴愛は1971年生まれの設定で、時代背景は高度経済成長期から現代にかけて。今回のドラマの脚本を書くにあたって1961年生まれの北川悦吏子氏は、Twitter上で1971年生まれの人たちに、どんな感性を持っているのか教えてほしいなどと質問を重ねていた。90年代に数々のヒット作を生み出し「ラブストーリーの神様」と称されていた北川氏の質問に喜んで応じるファンもいたが、それ以上にプロの脚本家としていかがなものかという疑問の声もあった。

放送開始後も、北川氏はドラマの内容について解説、“ホン(脚本)”を書いている時の心境などのツイートを繰り返し、“神回”予告をするなど奔放にTwitterを利用しているが、やはり賛否両論が続いている。

たとえば第29話の放送を前に北川氏はTwitterで<あ、本日、ぜひ、「半分、青い。」見てください。私が、一生、生きても、もう二度と書けないだろう、というセリフがひとつだけあります。見つけてもらえると嬉しい。その回が、今日なことを、ネットのニュースで今知った。>とツイート。放送終了後には<一生、生きてもかけないセリフ、は、半分だけ降る雨の音は、傘に落ちる雨の音は、そんなに綺麗じゃないから、半分くらいでちょうどいい、でした(正しく再現できない。思い出して書いてるからいい加減。)あれ、今後のストーリーの伏線にもなって来ます。>とネタ明かしおよび今後の展開について示唆した。

さらに<みんな!オンエアが完璧なものとは思わないで!恐ろしく少人数で(私の実感)、寝る間もなく働き方改革ギリギリのところで、ものすごい物量1日で撮影して、ほぼほぼ、みなさん戦場状態で、屍一歩手前で、仕事してます。やさしく脳内補完を、お願いします。>と、ドラマ制作現場の裏側も明かした(後にツイートは削除されている)。

また、6月25日放送の第73話は、鈴愛と5年ぶりに再会した律(佐藤健)が鈴愛にプロポーズするといった展開で、ネット上では「唐突過ぎる」という意見も出ていたのだが、北川氏はドラマの感想が書かれたツイートに対し、キャラクターの心境や背景を丁寧に説明するリプライを送った。

<リツは、もしここで逢えたなら、プロポーズしようと思って岐阜に帰って来ています。就職も決まったし。>

<持ち歩いてたわけではなく、お互い、今日、会えるかも、と思ったから持っているのです。(鈴愛と律がそれぞれ相手との思い出の物を大切に持っていたことについて)>

<ここは自由に想像して、というところと、ここはこういうことなんです、とちゃんとわかって欲しい(理解して欲しい)ところと、二種類あります。これは実は明確にあります>

第73話について『あさイチ』(NHK)でMCを務める博多華丸が「今結婚しないかって言いました? おかしいでしょ? 笛吹かれて呼び止められなかったら電車に乗ってたわけでしょ? これはプロポーズのオフサイドだ」と率直な感想を語ったことについても、北川氏は<華丸さん、直接、お話したいです!!>とTwitter上で呼びかけた。

この日、北川氏は<あ、あのドラマの裏側を一切知りたくない人は、私のツイート読まないでくださいね。どんどん、ミュートなりブロックなりしてください。その気持もとてもわかります。私は今、歯止め聞いてませんから。ブレーキのなくなった暴走機関車ですから。なんだってツイートします。>ともツイートしていたが、確かに暴走しているように見える。「ごちゃごちゃ言い過ぎ」と拒絶反応を示す視聴者もいる。しかし北川氏はあまり意識してこなかったのか、7月2日には<アンチがいることさえ、よく知らなかった。フツーに、リアルには褒められるばかりなので。>とツイートしていた。

視聴率についてもTwitterでたびたび言及。6月3日には<もう数字はいいんじゃないか、と思う。視聴率も録画率も試聴熱もツイート数もDVD売り上げも、いろんな指標がこの世にはあるし、結局計りきれないよ。人の心にどの程度届いたか、なんて。だから、自分の信じるものを作る。それでいいと思うんだ。>とツイートしていたのだが、7月4日には<現場と役者と視聴者を信頼し始めると、俄然、ホンがよくなるんだよね。そういうことってある。だから、もう数字はいいんじゃないか、と言ったけど、数字がいいと息がしやすくなるの。伸び伸び。逆にいえば、もう数字はいいんじゃないか、はそれに25年苦しめられた私の断末魔の叫び、でもあるわけ。>と自ら1か月前のツイートの意図を説明していた。

翌7月5日には<でも、みなさん、そろそろ律に会いたくないですか? そんなことは、ないんですか? TBS見ればいいんですか? 私は、見ませんよ>と、律を演じる佐藤健が出演する7月10日放送開始予定のドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)をライバル視したようなツイートをして、佐藤健ファンらから批判を受けた。ただ、これは<私は自分がその人を書いている時、その人の他の作品は一切見ません。健くんの「いぬやしき」も見ていません(興味あるけど)。なぜなら自分の書く役が揺らぐから。恐ろしいほどの信じ込みと思い込みで役を作り上げています>だと理由を説明している。脚本家としての矜持なのだろう。

北川氏がTwitterをはじめたきっかけは、2010年放送の連続ドラマ『素直になれなくて』(TBS系)の脚本を執筆したことだった。このドラマは、Twitterで出会った男女の恋愛を描いたもので、Twitterはmixi的な使い方ができると認識しているようなところがあったのか、Twitterをかなりクローズドな場所として描いていたように思う。当時、Twitterを始めて日が浅い北川氏にTwitterをテーマにしたドラマが書けるのか?といった批判を受け、彼女は<ツイッターができることを、なんでそんなに人は自慢するの? できないことをなんで、そんなに下に見るの?>と怒りを滲ませた長文のツイートを投稿して物議になった。その他にも、人気漫画が実写ドラマ化するとの誤った情報を流したり、ジャニーズタレントをキャスティングしようとして止められたことを明かしたこともあるなど、北川氏は業界事情などお構いなしで自由奔放だ。「黙っちゃいられない」「わかってほしい」「自分を正しく理解してほしい」「誤解されたままでいるのは我慢ならない」といった性分の持ち主なのだろう。

しかし一方で、北川氏の常にハイテンションなツイートへの苦言も最近は、より増えている。それは、西日本の豪雨災害が連日報道されている中、『あさイチ』での“朝ドラ受け”を博多華丸大吉が控えた際に、北川氏が<せっかくオンタイムで見てたのに、華丸さんが何も言ってくれなかった。また、寝よう。>と残念がっていたことに起因する。特に『半分、青い。』は雨が重要なモチーフとして機能しているため、「西日本の水害ご存知ないんですか」「岐阜県だってひどいことになってたのに」などなど、当該ツイートには100件近いリプライが寄せられている。

Twitterは双方向かつ全世界に公開した状態でメッセージのやりとりが出来るツールであるが、「見たくなければミュートして」等、北川氏のTwitterの使い方は基本的に一方的な発信だ。よくいえば率直で自由奔放、しかし配慮に欠ける面も多々ある。『半分、青い。』が最終回を迎える9月以降はハイな投稿も少なくなるだろうが、それまでにプチ炎上ではなく大炎上につながってしまうこともあるかもしれない。

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