「芸能界は甘い」「チャンス与えるべき」薬物タレントの芸能界復帰“アリかナシか”を100人調査


 タレントにアイドル、ミュージシャンと、後を絶たない有名人の薬物事件。これまで多くの芸能人が逮捕され、芸能界から姿を消していったが、ほとぼりが冷めた頃に復帰する者も少なくない。芸能界という特殊な環境とはいえ、影響力のある芸能人が薬物逮捕後に復帰することを、視聴者はどう感じているのだろうか? 全国の男女100人に、薬物事件を起こしたタレントの芸能界復帰はアリかナシかを問うた。

46票と半数近い回答が集まったのは、「ナシ」という意見。

「一般人であれば、薬物事件を起こせば、復帰はほとんどできない。芸能人は甘いのではないかと思う」(50代/男性/正社員)
「一般社会でそのような事件を起こした場合、再就職が難しいように、芸能界もそうであってほしい。見たくない」(30代/女性/専業主婦)

など、事件前と変わらぬ環境に身を置けることに苦言を呈する声が多く寄せられた。また、「再発率も高いものだけに、芸能界の高いギャラで再び手を染めそう」(30代/女性/正社員)と、芸能界に戻るのは再犯につながりやすいと見る向きもある。

芸能人という影響力の強い立場であることを踏まえ、

「テレビは子どももよく視聴するので、薬物で逮捕された芸能人が何事もなかったように再度テレビに出れば『軽い犯罪』と思ってしまうのではないか。常識的にも教育的にもナシ」(50代/女性/専業主婦)
「薬物を使っても、ほとぼりが冷めれば出て来られるとなると、薬物乱用につながると思う」(40代/女性/パート・アルバイト)

との理由でナシとする意見も目立った。

なお、すでに復帰している芸能人に対しては、「悪いことをしたのだから、世間の前にヘラヘラ出てこないでほしい。人として最低なことをしたのに、反省した感じがまったくない人が多い」(20代/女性/専業主婦)と感じている人が少なくなく、その厳しい声は、「芸能界は甘すぎる。薬物事件は不可抗力なものではなく、自らの意志が関わっているのだから」(60代/女性/個人事業主)と、復帰を認める芸能界にも向けられた。

“薬物犯罪者の復帰”という芸能界独自の慣習を改めることで、「芸能界に復帰できないと決めてしまえば、薬物をやるリスクが上がって薬に手を出す芸能人も減ると思う」(30代/男性/派遣社員)と、芸能界の薬物根絶に繋がる可能性を示唆する声も聞かれた。

次いで多かったのが、「どちらともいえない」で30票。

「復帰するなら、その人が自虐のようにネタにしたり、他人がいじったりするのではなく、薬物の危険性を伝えるような感じならアリだと思う」(20代/女性/学生)「完全に断ち切ったうえで、薬物反対を訴えたり反省を生かせたりするようであればいいと思う。ただ、再犯が多いので、復帰していいのは一度失敗した人のみ」(30代/女性/専業主婦)など、誰でもウェルカムというわけではないが、更生し、経験を薬物乱用の撲滅に生かせる人であればいいのではないかとの思いから、アリかナシか判断しかねるとの声が多く聞かれた。

また、「しっかりと罪を償って、もうやらないと誓うのであれば復帰も良いと思う。でも、あまりにかんたんな復帰は良くないと思う」(40代/女性/無職)「それぞれ事件を起こしてしまった理由や要因はさまざまで一概には言えないが、心からの反省と謝罪、これから二度とやらないという強い気持ちがあり、社会がそれを受け入れられれば復帰もありだと思う」(40代/女性/個人事業主)との意見もあり、本人の反省度次第なところもあるようだ。

もっとも少なかったのは、24票で「アリ」との見解。

「反省していて、再犯の可能性が低いのであれば復帰してもいいと思う」(30代/女性/正社員)との見方が大前提ではあるが、その上で、「困難を乗り越えた経験が、見ている人を勇気づけることになるかもしれない」(20代/女性/無職)「人生は誰でもやり直すことができるということを、テレビを通して伝えてほしい」(30代/男性/正社員)など、再スタートが世間に希望を与えるのではないかとして、復帰を肯定する声が多く見られた。

また、「以前より厳しい環境になるだろうが、チャンスは与えられるべき。それが、更生に与することにつながる」(40代/男性/個人事業主)と、芸能界復帰が本人の脱・薬物に効果的と考える人もいるようだ。

受け入れ派もいるとはいえ、世間の目はまだまだ薬物事件を起こした芸能人の復帰に懐疑的ということが分かった今回のアンケート。芸能人には、復帰はできても世間に沙汰されていく可能性が高いことを肝に銘じてほしいものだ。

・アリ
「薬物事件は不倫などの不祥事と違い、日本の法に触れる犯罪だ。しかし裁判で公的に裁かれた後の復帰を認めることは、世間に対し犯罪者の社会復帰を拒むべきではないというメッセージを発することになると思う」(20代/男性/学生)
「罪を憎んで人を憎まず。ちゃんと反省して罪を償ったならば、芸能界に復帰することもアリだと思う」(50代/男性/正社員)
「ネガティブなイメージがずっと付きまとい続けるのはしょうがないが、反省してきちんと罪を償い終わったならば、芸能界に復帰すること自体はアリだと思う。そこからは本人の努力でもう一度認められてほしい」(20代/男性/学生)

・ナシ
「一般社会では通用しないのに、芸能界は甘いと思う。永久追放しないとまたやらかす」(20代/女性/正社員)
「薬物事件を起こしても簡単に芸能界に復帰してしまうのでは、社会的制裁が足りないのではないかと思う」(20代/女性/無職)
「してはいけないことを、犯罪と知りつつしてしまったという点で印象はかなり悪くなる。応援はできないし、テレビやメディアに登場してほしくない」(40代/女性/専業主婦)
「依存性のある問題行動によるため、復帰までは時期を十分取るなど、慎重に扱うべき」(40代/女性/パート・アルバイト)
「薬物事件を起こしたにもかかわらず芸能界復帰すれば、芸能界の評価が下がるだけでなく、薬物に手を出しても何とかなるだろうと気軽に考える人間が出てしまう気がする」(40代/男性/正社員)
「田代まさしなどはよい例だが、もう大丈夫だろうと復帰させるとまた問題を起こすので、『薬=廃業』という強い姿勢を見せるべき」(40代/女性/正社員)

・どちらともいえない
「見ていて気持ちのいいものではないが、再犯防止の観点からも仕事をすることは必要なのだろうとも思うから」(20代/女性/学生)
「一度なら復帰することもありだと思う。ただ、薬物は再犯率が高いので、復帰するなら薬物事件のことを隠さず復帰し、自分も周りの人も薬物に手を出さないよう、広報などに努めてほしい」(30代/女性/公務員)
「作品とかを発表するアーティストは許されているような。人というより作品自体に価値があるので。ただ、バラエティなどに出てくるタレントは、ちょっと笑えないし、ネタとかにもしないでほしい」(30代/女性/派遣社員)
「薬物事件を起こした芸能人の仕事を奪うというのも違う気がするし、かといってテレビでみたいとは思えないから」(20代/女性/学生)
「自分の過ちを認め反省しているのであればアリ。復帰して再びテレビで活動するのはかなりの覚悟だと思う」(20代/男性/正社員)

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