「楽しい」だけじゃない、別れや切なさにもフォーカスを当てた第二期「 あまんちゅ!~あどばんす~ 」【総括】

あにぶ

2018/7/7 03:59

日常、ときどきダイビング-。まったり癒しの雰囲気の映像と音楽、キャラクターたちの繊細な心理描写を描いてきた「 あまんちゅ! 」その第二期が2018年春アニメとして放送されました。

12話をかけて丁寧に1年間の春夏秋冬の季節と共に、少年少女たちの成長を原作の空気感を壊すことなくアニメ化してくれた、本作品はどんな作品だったのか、その魅力とは、見どころとは。

新キャラも多く登場し、ますます盛り上がりを見せた「あまんちゅ!~あどばんす~」を徹底総括していきたいと思います。

このページの目次

1 癒しの雰囲気は今回も健在2 新キャラクターに注目3 1期とは違う「 あまんちゅ! ~あどばんす~ 」2期の「テーマ」4 ストーリーの繋げ方が秀逸5 アクセントを与えてくれる猫たち■癒しの雰囲気は今回も健在

「 あまんちゅ! 」といえば海の中の美しさや夕陽の儚さなどを表現した綺麗な絵に、GONTITIの作り出すしっとりとした音楽、キャラクターたちのたわいもない雰囲気などそこら中に癒しの要素がつまった作品なんですが、そこはもちろん2期でも満載でした。

まずOPテーマがこれまでの坂本真綾さんではなく、新たに鈴木みのりさんが起用されていたんですが、作詞を坂本真綾さん、作曲を「ARIA」シリーズでもおなじみのROUND TABLEの北川さんという最強コンビのOPはてこぴかりの原作でも描かれていない学校生活の映像とともに必見です。

映像表現は、海中の泡の表現や「ピーター編」のファンタジーな世界観などCGとセルを使い分け、佐藤総監督がこだわったという綺麗な絵でこれまた健在。

1期よりもしっとりという表現に変えたというGONTITIの劇伴音楽や、挿入歌まで作品全体に漂う癒し要素を全身で味わえた作品でした。

■新キャラクターに注目

やはり二期の注目ポイントは”新キャラクター”たちでした。

伊豆の海で出会った女の子?それとも男の子?な岬こころ、そしてその姉の岬ことり、あんぽんたんなお姉ちゃんに振り回されるしっかりものの妹・小日向こだま、突如現れたミステリアスな少年・ピーター。

てことぴかりの物語ではあるのですが、けっこうこの一癖も二癖もある新キャラクターたちが絡んでくるエピソードがたくさんあり、新キャラクターが増えたことによる人間関係の広がりなどが、2期は注目ポイントでした。

個人的にこだまちゃんのデフォルト絵がかわいくて好きです…。

■1期とは違う「 あまんちゅ! ~あどばんす~ 」2期の「テーマ」

第1話から最終話まで2期のテーマとして描かれていたのは、「ただ楽しいだけじゃない」っていう現実的なテーマ。

OPテーマでもある「Crosswalk」もてことぴかりの二人の気持ちを表したような歌詞で、

「 私にはないものばかり持っていて 羨ましいときもある 誰とでもすぐに仲良くなれるところとか やってみたいことや行きたいところが同じとは限らない ひとりでも飛び込んでいけるように 強くならなきゃ」

という部分がまさに二期を象徴している歌詞だと思います。

1期ではとにかく、てこがいろいろなことと出会い、そしてそこから見出した楽しさとそして成長!みたいなのが全面的なテーマでしたが、第2期では出会いとそして別れ、

楽しいこともいつか終わるんだ

という、少しネガティブなところもテーマにしていました。

特に顕著だったのが中盤にあった「ピーター篇」。3話かけたり、キービジュアル作ったり、アニメ的にもかなり重要視して作られたシリーズでした。

その中で、姉ちゃん先輩が密かに恋心が芽生えてしまったピーターとの失恋が描かれ、てこが夢の中の少女・ことりと名前も交わさず別れてしまったりと最終回では1年が巡り卒業式が来たりと、これまでとは違った角度の描かれ方が多かった印象がありました。

こうした楽しいだけでない、切ない想いを乗り越え、最終回のナイトダイビングを終えてようやくてことぴかりが同じ感想を抱く = 対等な立場になれた、というわけですね。

そして、もう一つ1期とは違うアクセントがちょっとした「恋愛要素」。

さきほどの「ピーター篇」の姉ちゃん先輩とピーターの淡い恋愛模様と、女の子だと思っていた存在のこころが、実は本当に男の子だと判明して同時に判明した、ぴかりへの恋心など2期では、監督が女性の佐山聖子さんに変わったことによる、女性目線の恋愛模様の演出という、1期にはなかった「テーマ」が描かれました。

■ストーリーの繋げ方が秀逸

感想コラムでも度々語っていましたが、原作を知っているファンの方ならばこれを感じた人は多いのではないでしょうか。原作のエピソードをうまく繋ぎ合わせて、きっちりとキーになる回を違和感なくストーリーにしてるのがほんとにうまいです。

例えば「ピーター編」の伏線になる、てこが夢の中で披露する”空の飛び方”が出てくる回や、文化祭に繋がる前置きのハロウィンの回など、

さらには、第二期から登場した魅力的な新キャラクターの「こころ」「ことり」「こだま」の3人にもちゃんとフォーカスをあてつつ物語の核になる回をつなげる!素晴らしいですね。

もちろんアニメしか観てない人も楽しめますが、原作と比較しながら観てみるのもおもしろいと思います。

■アクセントを与えてくれる猫たち

そして最後は、もはや準主役と呼んでも過言ではない、ちゃとお姫の猫ちゃんコンビ。

様々な場面で、時にはコスプレなんかしながらアクセントを与えてくれる存在としてちらりと毎回登場するのがなんとも可愛いらしいです。

人間模様を描いた物語ではあるんですが、猫たちも立派な顧問?なのできちっとどんな場面にも登場しているところや、それを見つけるのも見どころのひとつかも知れません。

あまんちゅ!~あどばんす~ 感想 のまとめ

(あにぶ編集部/Uemt)

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