土日で行ける!?ロシア旅行 東京発着ユジノサハリンスク滞在レポート【坂部秀治の航空よもやま話】

Traicy

2018/7/8 14:05

5月下旬、とある週末を利用しロシア・ユジノサハリンスクを訪問した。土日で行けるの、どのくらい時間がかかるの、サービスは大丈夫なの?といった声が聞こえてきそうだが、このレポートを参考にプランニングのお手伝いができれば幸いだ。

ロシア政府は2017年8月、ウラジオストクなど極東から入国する日本を含む18カ国の国民を対象に、電子ビザを導入したことから、これまでよりもグッとロシアへの渡航が身近になった。電子ビザは無料で申請でき、約4日以内に発行される。

東京とユジノサハリンスク間は直行便も運航されているが、残念ながら週末旅行に向かないのが実情だ。今回は札幌からオーロラ航空を利用、復路はウラジオストク経由でワンワールドに加盟しているS7航空にお世話になった。どちらもあまり聞きなれず、実際に利用した方も少ないと思われるが、極東地域では高シェアを誇っているだけに、特段問題は感じられなかった。

土曜発着のユジノサハリンスク行きは札幌からのみ発着しており、まずはスカイマークにて北の大地へ飛んだ。フルサービスキャリアとローコストキャリアの中間といわれているが、受託手荷物は無料であり機材によってはパソコン向けコンセントも利用できる。

あらかじめ予約を持っていれば自動チェックイン機を利用することができる。受託手荷物がなければそのまま保安検査場に進め、時間がタイトなビジネスマンにはありがたい。土曜日の朝便だけに機内はほぼ満席。全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)よりも安価なだけに搭乗率も良さそうだ。

最前列のみ足元が広い「足のばシート」として設定しているものの、上位クラスは設置されていない。ドリンクサービスのないが、ネスレ日本とのタイアップでオリジナルデザインのキットカットを配布していた。長距離路線ではホットコーヒーも提供しているので、機会があればぜひ試してほしい。

スカイマークはボーイング737-800型機で統一され、ボーイングの新プロダクト「スカイインテリア」仕様も導入している。一部機材ではパソコン向けコンセントを利用できるのが嬉しい。



ユジノサハリンスクへの第一歩、今回はオーロラ航空を利用する。国際線としては珍しく、プロペラ機のDHC-8-Q300型機で運航している。日本へプロペラ機で乗り入れているのはオーロラ航空のみで、近距離ながらちょっとした特別感を味わえるのが特徴。飛行時間は約1時間とサハリン島の近さが実感できるだろう。

新千歳空港国際線ターミナルに設けられたチェックインカウンターは、ビジネスクラスが設けられていないため全レーンがエコノミークラスのカウンター。すなわち全ての乗客が同じカウンターを使うことになる。グランドスタッフは日本語はもちろんロシア語にも長けており、ロシア人の乗客とのコミュニケーションも難なく行っていた。座席は窓側・通路側の希望を聞かれるため、好みの座席があればリクエストしておこう。

座席は「2-2」配列で、シートピッチは標準的だ。

飛行中は機内食やアルコールは提供されないものの、ソフトドリンクは提供しており、ちょっとした息抜きを楽しめる。ロシア語の新聞も提供していた。



復路となる3フライト目はワンワールドに加盟しているS7航空を利用した。成田空港と関西国際空港に乗り入れており、緑色の機体とともに見覚えのある読者も多いだろう。機材は格安航空会社でお馴染み、エアバスA320型機でビジネスクラスも設置されている。

S7航空のフラッグシップとして活躍するエアバスA320-200型機。日本でもANAグループや一部格安航空会社が導入しており、馴染み深いだろう。国内線・国際線問わず運航され、この日はユジノサハリンスク~ウラジオストク~東京/成田間が同一機材でのアサインとなっていた。ユジノサハリンスクではタラップ搭乗、地方空港ならではの光景だ。

ユジノサハリンスクは、ウラジオストクとともにユジノクリリスク行きも発着する。ユジノクリリスクは現在の国後島・古釜布であり、北方領土とされる離島エリアにも足を延ばしている。サハリンを含む極東在住者は飛行機が一種のライフラインであり、信頼された交通機関なのである。

機内前方に設置されているビジネスクラス。一般的なリクライニングタイプだが、短距離路線では問題ないだろう。エコノミークラスとの差額も大きくなく、プレミアムクラスや国内線ファーストクラスといった、日本国内線の上位クラスと考えてもらえれば良いだろうか。

ユジノサハリンスクを離陸後、市街地上空を飛行する。窓側座席からはくっきりと街並みが見られ、旅行の余韻に浸れるだろう。碁盤の目状に整備された道路が歴史を物語る。

1時間程度の短いフライトであるが、機内食とソフトドリンクサービスが実施される。今回はライトミールとしてサンドイッチ(チキンもしくはチーズ)とホットティーをセレクトした。国内線・国際線でサービス内容に差異はなく、このあと搭乗したウラジオストク~東京/成田線も同一メニューであった。



帰国便となる4フライト目、前便に引き続きワンワールドに加盟しているS7航空を利用した。リニューアルが図られたウラジオストク空港、空港鉄道や定額タクシーも乗り入れている。英語放送も実施されておりロシア語に不慣れでも利用しやすい。

ウラジオストク空港のチェックインカウンター。エコノミークラス利用者レーンとビジネスクラスとワンワールド上級会員が利用できるレーンが分けられている。同便は日本航空、シンガポール航空とのコードシェアを行っているためか、幾分サービススキルが高いように見受けられた。

出国エリアにはラウンジが設けられている。ビジネスクラス利用者・ワンワールド上級会員・プライオリティパス保持者すべてこちらを利用することとなる。取材時点でコールドミールオンリーだが、ブリヌイ(ロシア風クレープ)や魚の燻製といったご当地料理を味わえる。

エコノミークラスの座席配列は「3-3」、シートピッチも標準的であり、窮屈さは感じないだろう。エアバスA320-200型機のセーフティーカードはコーポレートカラーのモスグリーンで統一されており、ポップな印象だ。

機内食のサンドイッチとホットティー。前述の通り、ユジノサハリンスク~ウラジオストク間と同一メニューだ。少々物足りなさを覚えるかもしれないが、距離や機材を考慮すれば妥当だろう。余談だが成田発着国際線において、ウラジオストクは2番目に近い目的地でもある。

少々駆け足となってしまったが、ロシアの航空会社2社のサービス内容や雰囲気を感じ取ってもらえただろうか。あくまでもモデルプランとして紹介しているが、皆さんにはぜひ長期滞在のなかで様々な観光体験を行ってほしいと思う。今回の旅程でユジノサハリンスクに約17時間滞在、弾丸旅行に慣れた皆さんからすれば上出来かもしれない。

当記事はTraicyの提供記事です。

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