ギンガムチェックは「3色ルール」と「はずしテク」でパリ風が正解

女子SPA!

2018/6/14 15:47



【モードをリアルに着る! Vol.34/小林直子】

「ニットの女王」と呼ばれ、赤毛のボブスタイルが印象的なソニア・リキエルが他界したのは2016年8月のこと。

例えばボーダーのセーターや、黒いニットのワンピースなど、それまではどちらかといえば脇役だった編んだ素材であるニットをモードにまで昇華させたのがソニア・リキエルです。

90年代までは日本でもとても人気があるブランドでしたが、2000年に入ってからやや失速。しかし2014年、アーティスティックディレクターにジュリー・ドゥ・リブランが就任してから、再び注目を浴びるようになってきました。

ソニア・リキエルのスタイルは王道のフレンチシック。そのコレクションを見れば、これぞパリジェンヌスタイル!というものがわかります。

◆ギンガムチェックで王道のシックなパリジェンヌスタイル

さて、そんなソニア・リキエルのコレクションから真似したいなと思ったスタイルは、こんなギンガムチェックのスタイルです。

ギンガムチェックとは、先染め糸を格子柄に織った平織り織物のこと。ボンヌママンのジャムの瓶のふたの柄と言えばわかるでしょうか?

では、ソニア・リキエルのコレクションを参考に、王道のシックなパリジェンヌスタイルについて考えましょう。

白いノースリーブのTシャツに、黒白のギンガムチェックのパンツ、そしてサンダルというスタイル。首にはバロックパールのネックレス。足元だけブルーではずして、赤いネイルがちらっと見えます。はずしを含めて完璧なシックなパリジェンヌスタイルです。

それでは、私たちがこんな完璧パリジェンヌスタイルをするにはどうしたらいいでしょうか。

◆全体に使う色を3色以内で!白か黒を入れるとパリジェンヌ風に

まず、ギンガムチェックのアイテムを探しましょう。パンツでもスカートでもいいですし、それもなければジャケットやシャツでも構いません。

ポイントは色遣いです。今まで何度も説明していますが、ここでも全体のコーディネートを3色以内でおさめる3色ルールです。Tシャツといったカジュアルなアイテムを使うのならなおさらなこと、全体に使う色を3色以内にすることでシックなスタイルが実現します。

また、パリジェンヌスタイルという場合、全体の3色の中に白か黒を入れてくることもポイントです。

白か黒を入れることで、よりシックな感じが強調されます。ギンガムチェックの場合、そのほとんどが白とその他の色によって構成されていますから、パリジェンヌスタイルを作るにはうってつけ。

このスタイルの場合は白黒チェックですから、よりパリらしいというわけです。

◆色をずらしたり変わったアイテムを加え、“はずす”ことでパリ風に

またどこか肩が抜けた感じというか、はずしてくるのもパリ風の粋な表現になります。この場合はサンダルを黒や白ではなく、ブルーへずらしているわけです。なぜなら黒または白を持ってきたのでは完璧すぎて面白みに欠けるからです。

このはずしは、色をずらしてもいいし、何かちょっと面白いもの、変てこなもの、例えば自分のお気に入りの猫のブローチや、ベアのチャームなどを付け加えてもいいでしょう。誰かに会ったとき、「それ、何?」と聞かれたら、そのはずしは成功です。

最後の仕上げのアクセサリーはやはり王道のパールです。ほかにはフープイヤリングや、サングラスも王道感があふれていていいでしょう。

このように白か黒が入った3色ルール、どこかはずす、王道のアクセサリー、これらをきっちり実行することによって、パリジェンヌスタイルができ上がります。

◆赤いネイルや赤いリップで女を忘れない。それがパリジェンヌ

もう一つ、最後に付け加えるとしたら、それは赤いネイルや赤いリップです。

なぜ赤いネイルやリップなのでしょうか。パンツやTシャツ、サンダルといったアイテムは男性でも着用します。けれども、赤いネイルやリップは、ふつうの男性はしないもの。

いくら全体をシックにまとめても、それがすべて男性も着用できるアイテムだったら、それではパリジェンヌスタイルではないのです。女にしかできないこと、女にしか身に付けられないものを身につけないと、これもまた小粋な感じにはなりません。幾つになっても女を忘れない。それがパリジェンヌというものでしょう。

さて、そんな王道パリジェンヌスタイルで、私たちはどこへ行きましょうか。映画へ行くもよし、美術館へ出かけるもよし、パリの街角のカフェに集う人たちのように、1杯のエスプレッソを頼んだだけで、延々とおしゃべりするもよし。

もちろんデートでもよしなのですが、その場合、相手はボーダーシャツとか、ベレー帽とか、フレンチスタイルでは来ないように注意しておきましょう。2人でフレンチスタイルって、漫才コンビみたいでやりすぎです。それもまた、野暮というものです。

<文/小林直子>

【小林直子】

ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に

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