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「トランプ大統領は絶対やってはいけないことをした」パックンも米朝首脳会談に怒り

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 12日に行われた歴史的な米朝首脳会談。最大の焦点だった非核化について、共同声明には「完全かつ検証可能で不可逆的(CVID)」という文言が盛り込まれなかった一方、北朝鮮はこれまで求め続けてきた事実上の"体制保証"を取り付け、さらに米韓軍事演習を中止させる可能性も引き出した。

 今回の会談について、ダニエル・ラッセル元国務次官補は「共同声明は従来のものから進展していない。今回の会談で金委員長の打率は10割。ほしいものをすべて手に入れた」と指摘。トランプ大統領もアメリカ・ABCテレビのインタビューで「私は金委員長を信用しているが、1年後のインタビューで『私は間違いを犯した』と言っている可能性はある」と発言している。

■パックン「絶対やってはいけないことをした」
 13日放送のAbemaTV『 AbemaPrime 』に出演した宮澤エマは「トランプ大統領のTwitterを見て、アメリカ大統領の言葉というのはこんなに軽いものだったのかと思っていたが、今回の会談で存在自体も軽くなったと感じざるを得ない」とコメント。

 パックンは「僕が一番怒っているのは、人権問題には触れもせず、残酷な指導者と対等に付き合うような会談を行ってしまったこと。会談は譲歩を引き出すための手段でもあったのに、同じ数の国旗を並べ、同じものを食べ、一緒に庭を歩いた。絶対やってはいけないことだし、歴代大統領だったらしなかった」と憤る。

 REINAも「ABCニュースに出演して15分も話すのはありえないこと。そもそもFOXニュース以外に出演するのが1年ぶりくらい。雰囲気も弱気な感じがしたし、何かを達成しようとして失敗したのだと思った」と指摘した。

岡崎研究所研究員の村野将氏は「歴史的な対面を果たしたこと自体を評価する向きがあるが、そもそも私はスタートラインに立つべきでなかったと思う。しかも会見を見る限りでは、非核化の入口にすら立っていないのではないかという印象を受けた。北朝鮮が譲歩した部分もなく、向こうの良いようになったという感想だ」と話す。


「国際政治は"喧嘩両成敗"でお互い仲良くするということではなく、どちらに正義や正当性があるかを決する場でもある。トランプ大統領だけでなく、韓国を含めた陣営は北朝鮮に対して強く当たるべきところを自ら譲歩していった。これは昨年まで日本が考えていた戦略とは違う。緊張が緩和したからプラスなんだという評価をする方もいるが、中身が詰まってないまま融和ムードだけが先行することは間違いなくよくないことだと思う。こちらが正義だというのであれば、北朝鮮の方から妥協してくるまで圧力はかけ続けたままであるべきだ。今後。トランプ大統領が軍事的な圧力をかけることはかなり難しくなってきていると思うし、北朝鮮が非核化の履行をしない、状況が改善させないようであれば、日本としては再び軍事的圧力に転じるようなことも積極的に言っていくべきだと思う」。

■「条件次第で金正恩は本気を見せると思う」
 北朝鮮のメディアも異例の早さで会談の様子を伝え、金委員長が「非核化を実現するためにお互いに敵視してはならないと伝えた」と報じている。

また、朝鮮中央テレビは「敬愛する最高指導者は朝鮮半島における恒久的で強固な平和体制を構築するのが地域と世界の平和と安全保障に重大な意義を持つと述べ、差し当たり相手を刺激して敵視する軍事行動を中止する勇断から下すべきだと語った。アメリカ合衆国の大統領はこれに理解を表し、朝米間に善意の対話が行われる間、朝鮮側が挑発と見なす米国と南朝鮮の合同軍事演習を中止する意向を表明した」と報道している。

 現地で取材に当たったデイリーNKジャパン編集長の高英起氏は今回の米朝首脳会談について「北朝鮮では突貫工事のことを"速度戦"という。今回も会談の日程を短くし、ある程度の枠組みを作ってすっと逃げるという、彼らしい政治のやり方だった。ただ、得られなかったものが一つある。それは制裁解除についてだ。ここに関してはもう少し具体的な成果が欲しかったと思う」と話す。

その上で高氏は「今回の会談がショーであったことも間違いないと思うが、冷戦構造の中で70年近くも対立してきた国家同士の動きとしては肯定的に捉えるべきだ。金正恩は金日成、金正日とは違う。彼は若く、朝鮮戦争も統一国家も全く知らないし、社会主義すら知らない。平たく言えば"現代っ子"なので、過去の北朝鮮にとらわれない可能性が十分にある。実際、今回の会談では"慣行にとらわれない"という言葉を使った。自国が続けてきた"アメリカとは対立しなければダメ。社会主義を続けなければダメ"という価値観に対する、彼なりの反発の表れかもしれない。条件次第で金正恩は本気を見せると思う」とコメントした。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

▶パックン、宮澤エマらによる議論の様子を期間限定で公開中

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