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まったく読み方すら分からない観光地も、ガイドさんと行ったら1000倍楽しめた

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沖縄の南城市にある「斎場御嶽(せーふぁうたき)」は、世界遺産(文化遺産)であるにもかかわらず、正しく読むことすらできませんでした。さいじょうおんたけ……?

分かりやすく例えると、琉球王国にとっての伊勢神宮のような存在で、ガイドさんからその背景や意味を学びながら巡るだけで、100倍も1000倍も楽しめるスポットなんです。とりあえず聖地だから行っとくか!みたいなことって多いと思うんですけど、そもそも漢字も読めないレベルの観光地にささっと立ち寄ったところで、本来の30%も楽しめないと思うんです。

これまで、個人旅行でガイドさんをつけたことはなかったんですが、ハマりそうです。

三角岩だけじゃない
「斎場御嶽」


(C) 2018 TABI LABO

ガイドとして同行してくれたのは「アマミキヨ浪漫の会」の会長、石田英明さん。斎場御嶽の魅力を正しく知ってもらおうと、日々活動されています。

さっそくですが、斎場御嶽って何ですか?

「斎場(さいじょう)は一般的に火葬場のことですが、これには “清い場所” という意味もあります。さらにサイハバルという地名が「せーふぁ」に訛り、当て字で「斎場」とつけられたと言われていますね。御嶽は、普通に発音すると『おんたけ』。でもかつて琉球は母音が『あいう』の3つしかなかったので「うたき」と読むんですよ」

なるほど!

正しく読むことすらできなかった聖地の輪郭が、ぼんやり見えてきました。

「斎場御嶽は、琉球王国時代に国王が参拝し、最高位の神女である聞得大君(きこえおおぎみ)の就任儀礼が行われたことから、『最高の聖地』として多くの人に崇められてきた場所です。日本の天皇家は伊勢神宮ですが、琉球の尚家は斎場御嶽。そう考えると、世界遺産に選ばれている理由が分かっていただけたのではないでしょうか?」

(C) 2018 TABI LABO

撮影スポットとしては三角岩が有名で、その奥からは神の島「久高島」が拝めます。琉球での「祈り」は女性の専売特許だったので、中に入れた男性は王だけだったと言われています。そう、男子禁制だったんです。

ガイドさんのそんな話を聞きながら斎場御嶽にある6つの拝所を巡ると、パワースポットである理由や、当時の王家の姿、自然への崇拝など、いろんなものが見えてきて、じっくりタイムトラベルした気分になれました。おもしろい!


「斎場御嶽(せーふぁうたき)」

住所:沖縄県南城市知念字久手堅539(チケット販売所)
TEL:098-949-1899
※駐車場から斎場御嶽までは徒歩10分ほど
アマミキヨ浪漫の会によるガイド料金:基本料金2000円(10名まで、50分程度、事前予約制)、追加料金1名あたり100円
公式HP:http://okinawa-nanjo.jp/sefa/


伝説と歴史に、へぇ~連発
神の島「久高島」


(C) 2018 TABI LABO

南城市の知念にある安座間港から、高速フェリーなら15分ほどで行ける「久高島(くだかじま)」は、沖縄創世の神アマミキヨ(アマミク)が降り立ったと言われる島。

島の最北東にある「カベール岬」こそがその場所だと言われていますが、こちらも「アマミキヨ浪漫の会」のガイド、西銘政秀さんがこんな興味深い話をしてくれました。

「神が降り立ったと言われる場所なのに、首里から来た尚家の王たちはここに参拝してないんですよ。そして、こういう説もあります。この方角の先にあるのは薩摩です。降り立つというのも、日本の天孫降臨の文脈に似ていますよね。伝説は時の権力者によって変わるものですから、何かしらの影響があったのではないかと思っています。

実際に現在でも続く参拝で使われているのは、島の東にあるイシキ浜です。つまり、太陽が昇る方向ですね。琉球はもともとニライカナイ信仰ですから、はるか海の向こうや海底に理想郷があり、そこに五穀豊穣や航海安全への祈りを捧げます」

(C) 2018 TABI LABO

ニライカナイ信仰と天孫降臨が入り混ざり、正直ガイドさんの話を聞いている僕自身も、伝説と歴史の境界線がぼんやりしてきました。

ただ、何が正しいのかという話はとても難しいけれど、琉球の雄大な景色やエメラルドグリーンの海を見るときに「あぁ、昔の琉球の人たちはこの大自然に “神の恩恵” を感じたんだなぁ」と思えるだけでも、その旅の意味は少しだけ変わるんじゃないかな、と思ったり。

久高島は周囲8kmほどなので、レンタサイクルが定番。でも、ガイドさんとクルマに乗って巡ると、「神の島」にまつわる逸話がたくさん聞けて、特別 “神話好き” や “歴史好き” じゃなくてもかなり楽しめますよ。


「久高島(くだかじま)」

南城市観光協会認定ガイド アマミキヨ浪漫の会 久高支部
住所:沖縄県南城市知念字久高249-1
アマミキヨ浪漫の会によるガイド料金:1時間5000円~、2時間7000円~、3時間9000円~(事前予約制、複数グループ同乗の相乗り方式)
ガイドツアー詳細:https://kudakajimaguide.jimdo.com/


Top photo: (C) y.kuma.guys/Shutterstock.com

取材協力: 南城市, イーストホームタウン沖縄


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