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サッカー界にテクノロジーの波…監督に求められる“能力”とは?

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日本が世界に誇る各界の“知のフロントランナー”を講師に迎え、未来の日本人たちに向けてアカデミックな授業をお届けするTOKYO FMの番組「未来授業」。6月5日(火)の授業講師には、サッカーライターの清水英斗さんが登場しました。



「2018 FIFAワールドカップ ロシア」の開幕直前に、監督の交代劇があったことから懸念材料が多く挙げられている日本代表。しかし、代表チームの監督にこそ、厳しい状況を味方にしていく力が重要と説く清水さんの真意とは――。前回の「ハリルホジッチ氏の解任は正しかったのか?」の授業に続き、未来授業2時間目となるこの日の放送では、「名監督の条件」をテーマに、清水さんに話を伺いました。

「代表監督の難しさは、練習期間、試合数が少ないことに集約される」と清水さんは言います。一方、クラブの監督は1年通して練習と試合をするなかで、課題があればそこを練習して……といった積み重ねがあります。考え方として「クラブ監督は足し算、代表監督は引き算」だと清水さん。「できないことは諦める決断も代表監督には必要」と続けます。

そんな清水さんが提言する名監督の条件は、「プロ選手をさらに伸ばすことができ、もともとの能力以上のものを出せるようチームとして作り上げられること」。
それは、必ずしも優勝などのタイトルが全てではなく、「2部リーグ降格間違いなしと言われていたチームを(1部リーグに)残留させたとしたら、その人は名監督と言えると思う」と持論を展開します。

監督がチームの理想像を示し、選手がそこに向かって進んでいくためには、監督と選手の関係性も大切です。
清水さん曰く、その関係性は大きく分けて2パターン。1つは、ボスと部下のような関係で、これはハリルホジッチ氏をはじめヨーロッパのチームに非常に多く見られるそうです。もう1つは日本をはじめアジアに多いというリーダーと仲間のような関係。
前者の場合、上下関係がはっきりしているため、ボスの考えたことがしっかりチームに反映されやすいと清水さん。しかし、ハリルホジッチ氏のように強権的すぎると選手との関係性にヒビが入ることも。一方、後者の場合は、より“絆”の強さを生み、ベンチメンバー含めて一体になり、チームワークにおいていい面があるそうです。
どちらも一長一短、選手のタイプによって向き不向きがあります。クラブや代表チームによっていろいろな文化があるなか、清水さんは「選手としては両方に柔軟に対応できることが重要」と話していました。

また、今大会ではビデオアシスタントレフェリー(VAR)と呼ばれる、人間の審判を補完する技術が導入されます。テクノロジーの進化により、選手の体調チェックのみならず、ピッチ上の動きや試合運びなど、近年のサッカー界においてもデータが細分化されるようになってきました。これからの時代、監督に求められるのはどんな能力なのでしょうか。

「近未来のサッカーにおいては、科学の応用が外せなくなってきた」と清水さんは断言します。さらには「(データの力を借りて)平凡な人でも有能な監督になれる可能性がある」とも。これまでは選手のコンディションやメンタルの状態などを見て感じ取る天才的な目も監督として求められる資質の1つとされてきました。しかし、血液を採取したり、試合中の運動量や走行距離などを全て測ったりしているため、選手を目で見て分からない人でもデータで全て把握できるようになってきているそうです。
そんな背景もあり、「これからの監督に一番求められることは“勉強”」だと声を大にする清水さん。「自分の経験に頼っているだけの監督はあっという間にその進化に置いていかれる。それだけサッカーの進化は早いので、これからはとにかく勉強をする監督かどうかが大事になってくる」と述べていました。

次回記事では、清水さんが「注目の監督の横顔」をテーマに語った未来授業3時間目の模様をお届けします。お楽しみに!

<番組概要>
番組名:未来授業
放送日時:毎週月~木曜19:52~20:00
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/podcasts/future/

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