特別な日ではない日に誰もが楽しめるお茶会を「東京キモノショー2018」

TheNews

2018/6/13 16:00


5月2日~6日までの5日間に渡って開催された 東京キモノショー。入り口を入ると、前回から好評の「中原淳一のきもの」の世界を表したポスターや、人形作家の宇山あゆみ氏の制作した人形のパネルのお出迎え、そして、"CHIKAKEN"さんによる、竹あかりのオブジェと幻想的なパネルがあり…といった風に、様々な点でいわゆる"SNS映え"を意識した現代の流行を上手く活かす展示構成になっていると思えました。



会場は大きく2つに分かれていて、1つ目は、舞台と"キモノスタイル200″と銘打った、「現在」の着物のスタイルやコーディネートを展示したエリアです。今回は、トルソーだけではなく、ボードスタイルでも展示されていて、とても上手に空間が使われていました。

"錆和紙(さびわし)"の道


そして、更に奥に行くと、2つ目の別世界「ひかりの茶室」がありました。宇宙がテーマの茶室には伊藤咲穂氏の"錆和紙(さびわし)"の道がありました。

「錆和紙(さびわし)」は、独自の漉き方で漉いた紙(手漉きする際に、金属の鉱物を混ぜ酸化反応させたもの)で、独特の雰囲気を醸し出していました。パネルに見えるのは、和紙なのですが、幻想的な雰囲気をさらに高めていました。



茶室は、宇宙をイメージしたと言うのに合わせ、雨、土、星、空のイメージのカラー45枚の反物が優しい壁となっていました。



ゆらゆら揺れる優しい空間=茶室の中では、5日間、毎日、変わるとうお手前、お菓子と、誰もがその空間、ひととき、一腕を楽しめるという、特別な野点茶会が行われていたのです。

日頃の喧噪を忘れられるような特別な時間と、吉森宗浩&宗光両氏による特別な思いが溢れているように感じました。

日本の伝統的ピクニックのようにどこでもお茶を


お二人にお話を伺ったところ、
「野点(のだて)とは、茶の湯の世界で、野外で茶をたてること、喫すること、またその茶の湯のことを言います。
特別なお茶会ではなく、振り出しに詰めた小さな甘味とお抹茶の粉と茶筅さえあれば、日本の伝統的ピクニックのように、どこででもお茶を楽しむ事が出来るものです。




私たちは、"野点= No Date(ノダテ)"と言うことで、特別な日ではない日に誰もが楽しめる、そんなお茶会を、一人でも多くの方に体験していただき、お茶の素晴らしさを伝えたい。
そしていつかは、その一碗で、世界をも潤わすことができ、野点=NODATE が世界語になったらいいと考えています。」
と丁寧に説明をして下さいました。

お二人は実際、国際野点協会をつくり、10年前から、方々で野点を行っきたということです。普段から、お茶とはあまり縁の無い私ですが、そんな私でも、今回のお茶会は、お二人のわかりやすい説明もあり、"NO DATE"らしく、気取らずに楽しめました。

お茶席はちょっと・・・と思っている方、是非、野点に参加されてはいかがでしょうか?


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