「心が満たされる」車に投石を続けた男に懲役10年(南ア)

走行中の車に投石するという行為は、当然ながら非常に危険である。このほど南アフリカ・ダーバンの裁判所で、高速道路にかかる橋から下を走る車両に投石を続けた男が、懲役10年の有罪判決を受けた。『IOL News』などが伝えている。

2月17日の朝6時ごろ、ラファレ・ムブスさんが高速道路N3を走行中、突然サッカーボールサイズの石が車のフロントガラスを直撃した。しっかりとハンドルを握っていたムブスさんは大事故に至らず怪我もなかったが、道路脇に車を停めると後続の白い軽トラックも投石を受けているのを目撃した。驚いたムブスさんはすぐさま警察へと通報した。

ダーバン・メトロ警察のスポークスマンは「我々が現場に駆けつけたところ、すでに容疑者は3人の男に殴られて血だらけで地面に倒れていました。殴っていたのは投石を目撃した男たちでした」と述べ、近くに住む無職のヌコシナチ・ムタラネ(Nkosinathi Mthalane、27)が逮捕されたことを明かしている。

その後の調べでムタラネは、2017年1月23日にも高速道路N3にかかる橋の上から投石したことを供述しており、他にも数件の余罪があったことがわかっている。ムタラネは「投石により人が怪我をしたり、最悪死に至るであろうことはわかっていた。しかし車が壊れるのを見ると心が満たされた。常に身体に痛みがあり、その痛みを追いやるためにやった。痛みの原因は自分でもわからない」と意味不明なことを話しており、逮捕から数日後の法廷審問には血がついたままのTシャツで現れるなどしたため、裁判所は精神鑑定を命じていた。

ムタラネは裁判で「決して強盗やカージャックをするつもりで投石をしたのではない」と金銭や殺人目的の犯行ではないことを主張したが、検察側は「ムタラネはこれまでにも窃盗、暴行、薬物所持で逮捕されている」と明らかにしていた。また調査官は「ムタラネが逮捕されてからは、ダーバンでの投石の報告が1件もない」と言い、ムタラネが多くの事件に関わっていたことを示唆した。

5月24日の裁判で裁判官は、彼の行動により死者が出る可能性もあったことに触れ、今回の判決が投石を軽罪だと思っている人への見せしめであることを説明した。そして「人の命よりも自身の快楽を優先したムタラネの行動は理解し難い」と続けると、ムタラネに対し6件の殺人未遂で懲役10年の有罪判決を下した。

なおダーバンがあるクワズール・ナタール州では強盗目的での投石事件が多発しており、昨年12月には車両にいた姉弟が高速道路N2にかかる橋から投石を受けて死亡している。

画像は『IOL News 2018年2月18日付「N3 rock throwing suspect arrested」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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