今さら聞けない白髪染めのこと、美容師さんに聞いてみた【特集オトナの髪悩み】

OTONA SALONE

2018/6/9 16:00



梅雨に突入し、髪がまとまらない!!と毎日ウツウツしている人も多いのではないでしょうか。うねりや広がり対策などヘアケアに力が入るシーズンですが、40代を悩ますにっくき存在・白髪対策は一年を通して気が抜けません。

といっても生えてしまったものには「染める」しか残念ながら手はありませんが、「白髪染め」について、どれだけのことを知っているでしょうか?

実をいうと、私は詳しくは知りませんでした。白髪染めはこれからしばらくお付き合いするものなので、この機会に知っておこうと美容師さんにお話を聞いてきました。

この記事のINDEX1・白髪染めと普通のヘアカラーの違いは?2・どうして「自宅染め」はダメって言われるの?3・市販のカラー剤、「誰でも失敗しない」からこその盲点4・薬剤だけじゃない。サロンは当然「技術」が違う5・困っていることはなんでもまずサロンに相談してみて

1・白髪染めは普通のヘアカラーよりも染料が濃い



「白髪染め」というと急に老け込んだ気がしてしまうのは私だけでしょうか。

これまで髪を茶色に染めていたのは「おしゃれ染め」や「ファッションカラー」と呼ばれるもの。白髪染めはグレイカラーとも言いますが、いったい何が違うのでしょう。

白髪染めと聞くと特別な薬剤のように思いますが、おしゃれ染めと成分や仕組みは同じとのこと。種類も「酸化染毛剤」と同じグループ。

ただ、黒を明るい茶色に染めるのと、白を黒っぽく染めるのでは染料の濃さが違ってくるそうです。

コーヒーを黒髪、牛乳を白髪だと思ってください。コーヒーに牛乳を少し入れれば、茶色っぽくなりますが、牛乳をこげ茶にしようと思うとかなりコーヒーを入れないとダメですよね。

白髪を茶色や黒にしようと思うと染料が濃くないと染まらないということなんです。



ヘアカラー以外にも白髪をカバーするアイテムがあるので、簡単にご紹介します。

・ヘアマニキュア


ヘアカラーはキューティクルを開いて髪内部に染料を入れ込みますが、ヘアマニキュアは髪表面を着色するだけ。髪を色でコーティングしているイメージです。

ヘアカラーよりはダメージが少ないけれど、色落ちは早いので短いサイクルで施術をしないといけません。

・カラートリートメント


使い続けるうちに髪が染まるといわれているものですね。これも髪の表面部分が着色するだけで、内部にまで染料が浸透しないので徐々に染まりますが、使うのをやめると色落ちしてしまいます。

ヘアマニキュアもカラートリートメントも髪の表面(キューティクル)を色でコーティングしているようなものなので、トリートメント剤が浸透しにくかったり、パーマの薬剤が入りにくくなるというデメリットもあります。

2・セルフカラーはなぜダメなのか、に迫る



白髪は気づけばどんどん増えていき、2~3日前に染めたのに、もう短い白髪が目立っている!!とイライラすることも。

そんなに頻繁にヘアサロンに行く時間もないし、お金だってかかる。いっそのこと家で染めてしまおうか…と思うこともあります。仕事や家事、育児に忙しい40代女性はみなさん、同じではないでしょうか。

でも、「自分で染めないでくださいね」という美容師さんたちの言葉が浮かんできて、白髪が目立って恥ずかしいのに次にサロンへ行けるまで我慢してしまう自分がいます。自分でやるのは面倒というのもありますが…。

「自分で染めてはいけない」ということがすり込まれていて、それに従っているけれど「なぜダメなのか」という本当のところはスルーしてきた気がします。

市販されているカラー剤だって、大手企業の研究員さんたちが髪のことを考えてよりよい物を生み出しているわけです。「髪に悪い」なんてひと言で片づけられてしまっては、「やっぱり美容室の儲けのことだけ考えているんでしょ」、な~んて悪い方向に考えてしまいますよね。

そう今回、私が一番知りたかったのは「なぜセルフカラーリングがダメなのか」についてだったのです。

市販のカラー材はどんな髪質でも染まるって!あれ?意外と嬉しいことじゃない?→


3・市販のカラー剤はどんな髪質でも染まる仕組みになっている?




サロンで使用する薬剤と市販品との大きな違いは成分量。

市販のカラー剤は誰がやっても、どんな髪質でも染まるように決められた範囲内でMAXの成分量が入っているものがほとんど。簡単に言えば薬剤が強いのです。

染料を髪内部に浸透させるためには、まずキューティクルを開く必要があるのですが、そのアルカリ剤も強くなっていて、染料もしっかり染まるように濃くなっています。

アルカリ剤は髪や頭皮にダメージを与えるもの。サロンなら専用の除去剤を使用するなどアフターケアもできますが、セルフではそこまでできないので、どうしても髪へのダメージは避けられません。また、アルカリ剤が頭皮に残ると白髪やうねり、ちりちり毛の原因になるといわれています。

もとの髪色に左右されてしまうので、見本のような髪色になるとは限りません。こんな色にしたいな~と選んでも全然違った!ということも。「自分で染めたら暗くなってしまったので明るくしてほしい」とサロンに駆け込んでくる人も多いそうです。一度、暗くなった髪を明るく戻すのはサロンでも大変とのこと。

4・ぶっちゃけて言うと技術力の違い! これに尽きる



薬剤が違うのは当然といえば当然ですが、一番の違いは技術力。

美容師は国家資格ですし、薬剤についてもしっかりと勉強をしています。ヘアカラーを任されるまでには練習を重ね、サロン内でのテストに合格しないとお客さまの髪をさわることができないので、技術もしっかりとしているのは当然です。

家で染めようと思うときは、根元の数センチが気になるというときが多いと思います。ただ、自分で根元だけ塗ろうと思っても上手にはできませんよね。塗ったところと塗らないところの境目が目立つ恐れもあるし…。

そうするとつい毛先まで塗ってしまいがち。毎回、根元から毛先まで染めていると、どんどん毛先のほうだけ暗くなり色ムラができてしまいます。はっきりと目に見えなくても、髪は地層のように色が異なり層になっていくのです。

色の層とともに、ダメージも蓄積されて毛先は瀕死状態に。ケーキのおいしい層ならいいけれど、ダメージの層は避けたいところ。

成分が濃いので髪へのダメージも蓄積され、パサパサ、ちりちり毛になってしまう可能性も。毎回、思いっきりキューティクルを開いていれば髪内部の成分も流れ出てスカスカな髪になってしまうのです。

ダメといわれても、ヘアサロンに行く時間がないというときは応急措置としてセルフカラーをしたくなりますよね。そんなときの注意点を教えてもらいました。

・クリームタイプを選ぶ。泡タイプは簡単そうに思えるが、髪をこすることで摩擦がおきダメージが大きくなる。

・気になる顔まわりと表面だけにカラー剤を塗る。

・カラー剤を塗るときは手早く。ここで時間がかかるとどんどん染まってしまいます。

・染まりすぎを防ぐために放置時間は長く置かないこと! 説明書に書かれている時間よりも短く終わらせる気持ちでいたほうがいい

・カラー剤はしっかりと流す。

ケアはスキンケアだけじゃない!美髪を保つためには髪の病院を上手に活用⁉→


5・美髪を保つためにはサロンを上手に活用すべし



毎日シートマスクをしている、高級クリームを買った、エステに通っている、シミをレーザーでとったなど、肌のエイジングケアに対しては早い段階から力を注いでいる人が多いと思います。

しかし、髪のことになると、シャンプーは毎日使うものだからお手ごろ価格のものでいい、髪は乾けばいいからドライヤーに何万円も出せない、サロンの人が勧めるシャンプーは高すぎる、サロンに行く時間がないなど、消極的。

でも、紫外線やドライヤーの熱、パーマなど髪へのダメージに対しては敏感なんですよね…。

髪のうねりやちりちり毛、白髪はほうれい線やシミのようなもの。老けて見える要素でもあるので、肌と同じように積極的にケアをしたいものです

そして、シャンプー&トリートメントはクレンジングや化粧水、乳液と同じ。「高い=いいもの」とは限りませんが、ヘアケアになるとなぜかケチってしまいがち…。

ドラッグストアで売っているものがダメというわけではありませんが、髪悩みが増えてくるアラフォーならばシャンプー&トリートメントにもこだわりたいところです。

髪は死滅細胞で生えてきた髪がダメージを受けると、もとに戻ることはありません。しかし、これから生えてくる髪に対してはケアができます。健やかな髪を育むためにも、頭皮ケアを怠らないこと! 

白髪染めもそのひとつ。特に薬剤を使うわけですから、専門家に髪の状態を判断してもらい適したもので染めるのが一番。薬剤が残らないようにケアもしてくれますし、アレルギーについても対策をしてくれます。

根元が気になるなら、リタッチやポイント染めといったメニューで対応できます。時間も料金も全体を染めるよりはかからないので、お手軽です。「白髪=白髪染め」ではなく、その人の髪の状態やなりたいイメージに合わせて最適な施術を考えてくれるのもヘアサロンならでは。

ヘアサロンは緊張する、上手に話ができないという人もいますが、髪の病院だと思って気になることを伝えるようにしましょう。伝えたいことをスマホなどにメモをしてまとめていけば、スムーズに話ができるはずです。

せっかく時間もお金もかけるわけだから、どんどん活用しないと損ですよ!!

まとめ


・白髪染めはおしゃれ染めよりも染料が濃い

・市販のヘアカラー剤は誰でもどんな髪質でも染まるように薬剤が強い

・髪の状態を判断し、適した薬剤を選べるのは美容師だけ

・セルフでは根元だけ塗るという技術力がなく、全体を塗って色ムラができたり、予想よりも暗く染まってしまう恐れがある

→繰り返すことで髪が地層のようになってしまう

・応急処置なら、マスカラやファンデーションで一時染めを

・リタッチやポイント染めなど手軽にできるメニューを活用して白髪を上手にカバー

教えてくれたのは…

Elilume from zacc( https://elilume.com/ )(エリルミー フロム ザック)/高沢和樹さん

40代の髪悩みを熟知し、素材をいかした扱いやすくおしゃれなヘアスタイルを得意としたスタッフがそろいます。

緑豊かな新宿御苑が目の前に広がり、四季折々の景色を楽しみながら施術が受けられます。

ポイント白髪染め(分け目、顔まわりのみ)は3,000円~。

高沢さんはヘアケアマイスターの知識をいかし、お客さまひとりひとりの髪質に合わせた薬剤や施術を提案。ホームケアについてもしっかりとアドバイスしてくれます。

「ヘアカラー剤は何種類もあり、美容師はお客さまの髪の状態を見極め、希望の色やなりたいイメージに合わせて調合していきます。家で簡単にという気持ちもわかりますが、ぜひ僕たちプロに任せてください。また、美髪を保つためには、夜洗髪をして、すぐにしっかりと乾かすことが大切です。髪は夜つくられるので、汚れを落としてから寝るようにしましょう。保湿も忘れずにしてくださいね」(高沢さん)

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